セガサミーホールディングスが3日に発表した2017年4-6月期(2018年3月期第1四半期)決算は、主力の遊技機事業が好調だったことで大きく伸び、増収増益となりました。
売上高は1073億円(前年同期比+52%)、営業利益は166億円(+444%)、経常利益は163億円(+444%)、純利益は115億円(+181%)でした。家庭用ゲームでは『ペルソナ5』の海外販売も好調でした。
セガサミーホールディングス 2017年4-6月期決算
売上高:1072億7700万円(+51.9%)
営業利益:166億1800万円(+443.9%)
経常利益:162億5000万円(+444.3%)
純利益:115億3600万円(+180.6%)
4-6月期は、パチスロ分野の販売が2.9万台から2.5万台(▲15%)へ減少したものの、パチンコ分野で『北斗の拳』シリーズの新作『ぱちんこCR北斗の拳7 転生』の販売が好調に推移したこともあり、前年同期の2万台から9.7万台(+375%)へと販売数量が大幅増。
その結果、遊技機事業の売上高は前年同期比159%増の549億円、営業利益は4933%増の151億円と好調でした。
家庭用ゲームを含むエンタテインメントコンテンツ事業は増収減益
家庭用ゲームを含むエンタテインメントコンテンツ事業の売上高は7%増の502億円。一方、営業利益は24%減の37億円でした。
デジタルゲーム分野が苦戦しており、売上高は21%減の95億円。営業利益は50%減の12億円でした。3ヵ月平均のMAU(月間アクティブユーザー数)は1-3月の456万人から344万人へと100万人以上減少しています。
パッケージゲーム分野は、『ペルソナ5』の海外販売が好調に推移し、世界180万本を突破したことや、PCゲームの新作『Endless Space 2』『Warhammer 40,000: Dawn of War III』等の発売により前年同期比89%増の456万本(日本15万本、アジア14万本、欧米426万本)を販売。売上高は35%増の144億円に伸びたものの、大型タイトルの投入に伴う開発費等がかさんだために利益を圧迫。営業利益は46%減の13億円でした。
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アミューズメント分野では、AM機器で『艦これアーケード』等のレベニューシェアモデルによる収益を計上したほか、『UFO CATCHER TRIPLE』等のプライズ機の販売が堅調に推移した結果、売上高が1%増の104億円、営業利益は5億円(前年同期は1億円の赤字)でした。
AM施設は既存のゲームセンター業態において、プライズを中心に施設オペレーションの強化に取り組みました。ただ、新作ビデオゲームが好調だった前年同期に比べ稼働が減少し、売上高は2%増の90億円、営業利益は33%減の4億円でした。
映像・玩具分野では、劇場版『名探偵コナン から紅の恋歌(ラブレター)』がシリーズ過去最高の興行収入を記録した他、玩具において、『アンパンマン くみたてDIY はしるぞっ!ねじねじアンパンマンごう』等の定番・主力商品を販売。その結果、売上高は21%増の51億円、営業利益は1億円(前年同期は1億円の赤字)でした。
その他、リゾート事業は売上高21億円(▲23%)、営業損失は7億円(前年同期は9億円の赤字)でした。
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