Nintendo Switch (ニンテンドースイッチ) の発売前、発売から1年で前世代機 Wii U の累計を超えると意気込んでいた任天堂フランス。実際の売上はどうだったのでしょうか。同拠点でゼネラル・マネージャーを務める Philippe Lavoué 氏が地元メディア Les Numériquesのインタビューに応じ、2017年末までのスイッチを含む任天堂製品の販売成績を報告しました。

ニンテンドースイッチ、フランス国内で最速普及ハードに

Philippe Lavoué 氏によると、2017年3月3日の発売開始から12月31日までの44週間で、フランス国内で販売されたニンテンドースイッチは91.1万台。

発売から1年の目標としていた80万台を年内で上回り、Wii U の累計超えを達成しただけでなく、同じ44週で70.3万台だった Wii や 65.0万台の PlayStation 4 を上回り、フランス国内におけるゲーム機販売の最速普及記録を更新しました。

この勢いをうけて、任天堂フランスが設定した2018年末までの普及台数目標は200万台。マリオやゼルダ、マリオカート、スプラトゥーンなど任天堂の主力ソフトが複数発売され、強烈にハード販売を牽引した2017年と同等かそれ以上の販売ペースを見込んでいます。

amiibo

『ディズニーインフィニティ』の撤退や『スカイランダーズ』の勢い鈍化など、勢いが落ち着いた感のある「Toys-to-Life」カテゴリー。任天堂も『amiibo』でこの分野に参入していますが、『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』や『スプラトゥーン2』『スーパーマリオ オデッセイ』に合わせて新作が投入された結果、フランス国内では2016年と比較して10%増の63万体が販売されました。

スイッチ対応ソフトの販売状況

フランス国内で最も人気だったニンテンドースイッチ用ソフトは『スーパーマリオ オデッセイ』の51.2万本でした。それに続いたのは『マリオカート8 デラックス』の50.8万本、『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』は41.0万本を販売。ゼルダとマリオカートは前半から年末にかけてスイッチ販売を牽引。10月下旬の発売ながら任天堂の年間販売1位となった3Dマリオ最新作は、年末商戦期に販売を活性化するキータイトルとなりました。

『スプラトゥーン2』は3強から少し離れて25.2万本。任天堂の期待を若干下回っており、巻き返しを図ります。『1-2-Switch』は20万本売れています。

任天堂ソフト トップ5

  1. スーパーマリオ オデッセイ – 51.2万本
  2. マリオカート8 デラックス – 50.8万本
  3. ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド – 41.0万本
  4. スプラトゥーン2 – 25.2万本
  5. 1-2-Switch – 20万本

サードパーティ製ソフトも堅調

サードパーティのソフトは、スイッチソフト全体の26%を占めました。よく売れたのは Ubisoft の『マリオ+ラビッツ キングダムバトル』で15万本。Ubisoft タイトルでは『レイマンレジェンド』や『Just Dance 2018』も5万本以上を販売しています。任天堂との関係が何かと話題になる EA の『FIFA 18』はDL版抜きで7.3万本。この販売状況に EA はとても満足しており、ワールドカップ効果でさらに伸びることが期待されています。また新たな発表も近々行われるとのこと。

  • マリオ+ラビッツ キングダムバトル – 15万本
  • レイマンレジェンド – 5万本
  • Just Dance 2018 – 5万本
  • FIFA 18 – 7.3万本

ニンテンドー3DS

ニンテンドースイッチが携帯型ゲーム機のように持ち運び可能なことで、スイッチが勢いづけば急激に縮小するのではと当初は思われていたニンテンドー3DSですが、そうはなりませんでした。2017年、フランスでは3DSファミリーが50.7万台、ソフトは300万本近くが売れ、一定の存在感を示しました。フランスでの累計は540万台に。

「スイッチとはユーザー層が異なるし、発売されるゲームも異なる」とLavoué 氏。3DS独占タイトルには例えば『ポケットモンスター ウルトラサン・ウルトラムーン』がありました。

ハード – 50.7万台
ソフト – 約300万本

レトロコンソール(ミニファミコン、ミニスーパーファミコン)

任天堂が最近取り組んでいる「ニンテンドークラシックミニ」。過去の名機を手乗りサイズのコンパクトさで復刻させ、定番・人気ソフトを予め収録したゲーム機で、2016年はファミコンが、2017年はスーパーファミコンが発売されました。スーパーファミコンは需要に対応すべく生産量が増加。その結果、ファミコンの11万台に対してスーパーファミコンは22.1万台売れました。ただ、それでも市場の需要を満たすことはできなかったと Lavoué 氏。

次の「ニンテンドークラシックミニ」に関する情報はありませんでしたが、任天堂はこの復刻プロジェクトの結果を肯定的に考えているようです。

4K、VR について

4K 対応や VR について。任天堂は常に新技術に研究を進めていることを明らかにしていますが、現状それらは積極的な投資対象にはなっていないと本社の方針を踏襲。競合他社と比較してリソースリッチではない任天堂があらゆる分野に投資することはできないし、他社と同じことをしたら潰れてしまう。スイッチのような新しい提案を行っていくとしています。

モバイルについて

2016年3月の『Miitomo』にはじまり、『スーパーマリオ ラン』『ファイアーエムブレム ヒーローズ』、そして『どうぶつの森 ポケットキャンプ』をリリースしている任天堂。Lavoué 氏は、任天堂は今後も1年に2本程度のリリースペースを維持し、モバイルユーザーが任天堂に触れる機会を創出していくとしています。

2018年の目標

ニンテンドースイッチの歴史的なローンチの1年で、復活を遂げた任天堂。2018年も定期的に新作をリリースして、ハードの勢いを維持したいと Lavoué 氏はコメント。海外では2月の『ベヨネッタ』『ベヨネッタ2』から任天堂ソフトのリリースがはじまり、その後『星のカービィ スターアライズ』が3月に、その後も『ヨッシー』『ファイアーエムブレム』と続いていく予定です。他のゲームやイノベーションも追って発表されるとのこと。

既存タイトルの下支えもあるとはいえ、ハードを牽引するにはやはり新作が必要。現在リストに載っている以外にも、発表を待っている強力なタイトルが幾つか控えていそうです。

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう

Twitter で