任天堂フランスのマネージング・ディレクター Philippe Lavoué 氏が現地メディア Gamekult のインタビューで、3月3日にローンチを迎える Nintendo Switch (ニンテンドースイッチ) の予約状況や年間の販売目標などについて語りました。
ヨーロッパの中でも任天堂人気の高い国であるフランスですが、Lavoué 氏によれば Switch の予約は、 Wii に匹敵する数字になっているんだそうです。この勢いから、任天堂フランスの販売目標は初日9.5万台(Wii の週末販売台数と同数)を含め年間80万台に設定。最初は『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』が装着率100%に近い人気で本体を牽引すると予測しています。この80万台という数字は、フランスにおける Wii U の累計販売台数と同規模(累計83.2万台)。
ちなみに Wii は最初の1年で128万台を販売し、累計では630万台まで普及しました。事前の注目度は Wii に近いという Switch は、どこまでこの売り上げに近づくことができるでしょうか。
Wii と Switch の違いとしては、販売価格(Wii の250ユーロに対して Switch は300ユーロ)や同梱ソフトの有無があります(Wii には『Wii Sports』が同梱、Switch は無し)。ソフト同梱ができなかったのは、この価格に抑えるためにやむを得なかったとLavoué 氏は説明。
しかし同時発売の『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』や『1-2-Switch』、その後に控える『マリオカート8 デラックス』『ARMS』『Splatoon 2』等のタイトルがハードの勢いを持続させると任天堂フランスは考えています。新規対戦アクションの『ARMS』は、『スマブラ』のような存在になるポテンシャルを秘めているとの期待も。
発売予定タイトルのうち、『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』は Wii U 版と併売。『マリオカート8 デラックス』は完全新作ではなく、独占新作ほどハードを牽引しないのではとの懸念がありますが、Lavoué 氏はこれを否定。
『マリオカートWii』が300万本売れたのに対して『マリオカート8』は35万本だったとして、Switch で取り込める余地を多く残していると分析。またゼルダについては、Wii U 版の予約が Switch 版ほど伸びていないと指摘。影響は少ないと見ているようです。
またニンテンドー3DSについては、上半期のソフトラインナップは昨年よりも良いと考えており、ハード70万台、ソフト300万本以上を達成できる見通し。こちらもなかなか強気。ホリデー商戦に向けたタイトルはまだ見えてきませんが、下半期も有力ソフトが何本か準備されていそうです。
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