カプコンは2022年11月9日、『モンスターハンター』シリーズの新たなスマホ向けアプリ(iOS / Android)を製作中であることを発表しました。配信開始時期は未定。開発はテンセント傘下の TiMi Studio Group と共同で行われます。
TiMi Studio Group はこれまでに『Arena of Valor』や『Call of Duty: Mobile』『Pokémon UNITE』など複数の著名タイトルを手掛けています。多数メーカーと協業実績がありますが、カプコンとの提携は今回が初めて。
新たな『モンスターハンター』アプリが開発
発表によると現在制作中の『モンスターハンター』シリーズ新作アプリは、「強大なモンスターに挑むハンティングアクションゲーム」というプレイジャンルはそのままに、今までにはない新たな環境でのゲーム体験が、アプリならではの気軽さでユーザーに提供されるとのこと。
加えて両社の持つ技術や経験またその強みを活かし、モバイル・プラットフォーム上で全く新しい『モンスターハンター』を展開。ファンも、まだモンハンを知らないユーザーも、好きなときに好きな場所で、自由に狩りにいくことができるようになるとしています。
モバイル向けビジネスは苦戦中
カプコンは『モンスターハンター』や『バイオハザード』『ストリートファイター』など長く続く人気シリーズを複数抱え、家庭用ゲームやPCでは存在感を示す一方で、モバイルは苦戦。なかなか収益を伸ばせずにいます。
2021年3月期は売上高 65 億円まで拡大しましたが、その後2022年3月期は42億円、2023年3月期(予想)は 27 億円と再び減少に転じています。
『モンスターハンター』シリーズはスマホ以前、携帯電話(フィーチャーフォン)の頃から複数展開。ただ、これぞモバイル向けモンハンだという決定打には至らず。2020年2月に配信を開始した『モンスターハンター ライダーズ』も、2022年6月16日でサービスを終了しています。現在配信中のスマホ向けモンハンは『モンスターハンター ストーリーズ』のスマホ向け移植版のみ。
ヒット実績のあるテンセント傘下の TiMi Studio Group と組んでおくる新作アプリで、モバイル向けモンハンを切り開くことができるでしょうか。