【楽天証券】ポイントサービスやSPU条件が改悪、楽天キャッシュ決済もはじまるけれど


楽天証券

 

楽天証券では2022年4月から投資信託に対するポイント付与のルールを変更することを発表しています。ルール変更はさらに続き、2022年4月以降の新サービス導入にともない、SPU 条件や各種ポイントも見直されます。

家族プログラム

本人はもちろん、家族での資産形成を考えている方にこれまで以上に利用できるよう、「家族プログラム」を開始。家族が開設している楽天証券口座をオンラインで登録(無料)すると、家族の他の方も取引などに応じて様々な特典を獲得できます。

家族プログラム登録特典

  • 家族メンバー全員の、超割ポイントプログラムのポイント進呈率が+1倍に
    ※取引手数料のポイント進呈率が1%→2%に。さらに超割コース大口優遇の方は2%→3%に
  • 投資信託残高達成時進呈ポイント(投資信託資産形成ポイント・楽天銀行ハッピープログラム)の+10%を追加進呈
  • 「ラ・クーポン」や楽天グループの各サービスで使えるスペシャル特典も提供

導入時期

2022年5月下旬

楽天キャッシュ決済開始

投信積立の新たな決済方法として、楽天のオンライン電子マネー「楽天キャッシュ」が利用可能になります。楽天キャッシュを利用した投信積立の上限は月5万円。楽天カードクレジット決済の月額 5 万円に加えて、投信積立資金として活用できます。これによりキャッシュレスで毎月最大 10 万円まで積立が可能に。

有価証券の購入に電子マネーを利用できるのは、国内主要証券で初めて。

対象口座は特定口座、一般口座、一般NISA、つみたてNISA(未成年口座、ジュニアNISA、法人口座は対象外)。

投信積立での楽天キャッシュ決済は、オートチャージ機能にも対応予定。オートチャージ機能を利用すると、毎月の投信積立を行うためにチャージする手間を省けるため、投信積立を継続しやすくなります。

  • 楽天カードクレジット決済に加えて楽天キャッシュでも月5万円まで投信積立が可能に
  • それぞれ利用できるのでキャッシュレスで毎月最大 10 万円まで積立可能
  • オートチャージに対応し、自動で積み立てられる

なおこのシステム導入にともない、2022年9月買付分より、投信積立の楽天カードクレジット決済について、ポイント還元率が一部変更されます。銘柄によって、還元率が 1% もしくは 0.2% となります。

具体的には、ファンドの信託報酬のうち、販売会社が受ける手数料(代行手数料)が年率0.4%(税込)以上の場合は1%還元。0.4%未満の場合は0.2%還元に。人気の eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー) などは 0.2% の方に回ることとなります。手数料の高いレバナスは影響を受けません。

導入時期

2022年6月下旬
※8月買付分より決済開始

期間限定キャンペーン

2022年8月買付分~12月買付分まで(予定)最大1.0%のポイント還元キャンペーンが実施されます。

通常、楽天カードから楽天キャッシュへチャージする0.5%分のポイント還元のみとなるところ、このキャンペーンでは投信積立で楽天キャッシュを利用した金額についても0.5%がポイント還元。これにより期間限定ですが 1.0% のポイント還元を受けることが可能です。

【改悪】SPU 条件が変更

楽天市場での買い物で獲得できるポイント倍率がアップする SPU(スーパーポイントアッププログラム)。楽天証券では投資信託をポイントを使って購入するポイント投資が対象となっています。

2022年3月までは500円以上のポイント投資(投資信託)を行うことで、楽天市場の商品がポイント+1倍となっていますが、2022年4月以降は変更に。楽天証券と楽天銀行の口座連携サービス「マネーブリッジ」を設定した上で合計30,000円以上のポイント投資(投資信託)で「+0.5倍」。マネーブリッジ」を設定した上で合計30,000円以上のポイント投資(米国株式 円貨決済)で「+0.5倍」に。

マネーブリッジの設定は一度きりなのでそう手間でもないですが、SPU条件が格段に厳しく。4月以降も「+1倍」を受けるためにはこれまでの 120 倍のポイント投資、計 60,000 円の投資が必要になります。

  • 変更前 : 月 500 円以上のポイント投資(投資信託)で +1倍
  • 変更後 : 月 30,000 円以上のポイント投資(投資信託 or 米国株式 円貨決済)で +0.5倍
    ※マネーブリッジの設定が必要
    ※両方利用すると(月6万円ポイント投資すると)+1倍

導入時期

2022年4月

ラ・クーポンで手数料割引などのクーポンが発行開始

楽天グループが発行するお得なクーポンRaCoupon(ラ・クーポン)が、楽天証券の取引でも使えるようになります。取引や残高に応じて手数料が割引となるクーポンなどが発行予定。

導入時期

2022年夏頃

【改悪】ポイントサービスが変更

楽天キャッシュの項目でも書いていますが、楽天証券で現在提供されている一部のポイントサービスについて、変更が実施されます。現在は楽天カードのクレジット決済で投信積立を行うと、1%のポイント還元があります。積立上限は毎月最大 5 万円までなので毎月500ポイントもらえていました。

このポイント付与が 3 パターンに。

1%のポイント還元が維持されるのは投信の信託報酬のうち楽天証券が受け取る手数料(代行手数料)が年率0.4%以上の銘柄に限られ、それ未満の場合は0.2%に(2022年9月買付分から)。

人気の投信は信託報酬が低く抑えられているものが多く、影響は大きいと考えられます。

もうひとつは楽天キャッシュ決済開始にともなう、0.5%の還元。ただ楽天キャッシュ決済によるポイントは、楽天キャッシュに楽天カードからチャージした金額に対して楽天カード株式会社から楽天ポイントが進呈されるもの。楽天キャッシュ決済による投信買付でポイント付与はありません。

  • 楽天カードによる投信積立 : 1% → 1% or 0.2%
  • 楽天キャッシュ決済(楽天カードからのチャージ分) : 0.5%

この記事をシェアする