連休で少しまとまった時間がとれるということもあり、最近勢いのある動画サービス『U-NEXT (ユーネクスト)』を新たに契約してみました。
サービスに加入する前に、検索してざっくりと評判をチェックしてみると、以前は動画再生の不具合やコンテンツボリュームの乏しさ、退会方法がわかりにくい、動画が止まるなど、利用者からの不満も少なくなかったようです。
ただ、今回実際に入会してみた感想としては、そうした昔出ていた低評価、不満に感じられていた部分はほぼありませんでした。ユーザーからの声を受け、改善に取り組んでいるようです。
このページでは、U-NEXTを体験してみた感想をご紹介。料金や使い勝手、動画の本数、サービス内容についてまとめています。
Contents
U-NEXT (ユーネクスト) とは
U-NEXT (ユーネクスト) は、株式会社 U-NEXT が手がける、日本最大級の動画配信サービスです。映像コンテンツのラインナップは見放題作品13万本、レンタル作品2万本。さらに雑誌が70誌以上、コミック・書籍は20万冊以上のラインナップが揃っています。
映画やドラマ、アニメなど多彩なジャンルの作品が揃っています。最新作品も入荷します。
ラインナップは2019年7月時点の情報です。最新の配信状況は U-NEXT サイトにてご確認ください。
料金について
基本利用料は月額2,189円(税込)。
この料金の中に、130,000本以上の動画見放題と70誌以上の雑誌読み放題、さらにコンテンツ購入や映画館の割引に使える「U-NEXTポイント」1200円分が含まれています。契約中は、毎月1日に1200円分のU-NEXTポイントが付与されます。
初回31日間の利用料金は、トライアル期間なので無料。また、加入特典として600ポイント(1pt = 1円相当、600円分) がプレゼントされます。
U-NEXT の支払い方法
U-NEXTの料金支払い方法は、この手の配信サービスでは基本のクレジットカード(Visa / Master Card / JCB / アメリカン・エキスプレス / ダイナースクラブカード)をはじめ、キャリア決済(ドコモ払い、auかんたん決済、ソフトバンクまとめて支払い・ワイモバイルまとめて支払い)、U-NEXTギフトカード、Amazon支払いから選ぶことができます。
ただし注意点として、キャリア決済を選べるのは新規登録時のみ、またスマホ・タブレットから加入時のみだということ。途中でキャリア決済にすることはできず、またPCなどから登録したときに選ぶことはできません。
つまり、キャリア決済でU-NEXTの支払いをしたいときは、「新規登録時」に「スマートフォン or タブレット端末」から申し込む必要があります。
Amazon 支払い
U-NEXTへ「Fire TV / Fire TV Stick」で申し込むと、Amazonアカウントの登録情報を使って決済を行うことができます。あまりオンライン上の多くの場所にクレジットカード情報を起きたくない場合は便利ですね。ただしこの場合、子アカウントへの購入制限は適用されませんので、ご注意ください。
U-NEXTカード/ギフトコード
U-NEXTではコンビニなどでご購入できる、プリペイドタイプのU-NEXTカードやギフトコードを使って、料金を支払うことができます。クレジットカード情報を渡したくない、クレジットカードをもっていないといった場合でも、カードを利用してU-NEXTへの加入が可能。
U-NEXTカードには決まった期間見られる「見放題カード」と、自分が利用したい分だけポイントを購入できる「ポイントカード」の2種類があり、ポイントは1ポイント=1円(税込)として使うことができます。
ただしU-NEXTカード/ギフトコードで加入した場合は初回31日間の無料体験をすることができなくなります。U-NEXTカード/ギフトコードで継続利用するのであれば、無料体験後にカード/コードでの支払いを行うのがお得です。
サービスの特徴
見放題の動画作品が13万本以上
見放題の映像コンテンツは13万本以上。かなりボリュームがありますが、他の動画サービスと同じく、最新作は見放題に含まれていません。それでも月2,000本更新されるその更新ペースの速さから、新しい作品に新鮮に出会うことができます。
さらにU-NEXT の場合、月額料金に、最新作などに使える1200ポイントが含まれています。そのポイントを使って見たい作品をレンタル(PPV = ペイパービュー)することができます。1200ポイントあれば、だいたい2本程度は見ることができます。もっと見たければ別途追加料金を払うことになります。
70誌以上が読み放題
基本料金の中には、動画コンテンツだけでなく、70誌以上の雑誌の読み放題が含まれています。「dマガジン」「楽天マガジン」「ブックパス」などの特化サービスと比べるとボリュームは小規模ではありますが、動画配信サービス料金に読み放題が含まれているというのは得した感じがあります。
たとえば次のような雑誌をU-NEXTでは読むことができます。
- セブンティーン
- ヴァンサンカン
- 家庭画報
- メンズノンノ
- UOMO
- GQ JAPAN
- エル・グルメ
- サッカーダイジェスト
- ワールドサッカーダイジェスト
- スクリーン
画質や音にもこだわり
最大 4K 画質
デジタル配信でも品質にこだわり。U-NEXT は最高品質の音と映像を売りにしていて、Blu-ray Disc 相当のフルHD(1080p)画質に対応しています。また一部作品に関しては、より高画質な最大4K画質にも対応しています。
4K 対応作品は ChromeCastUltra / FireTV / FireTV Stick / AndroidTV で視聴可能。対応デバイスとテレビがあれば、対応作品を最大 4K 画質の迫力で視聴することができます。
もし通信速度が低下した場合でも、通信環境に応じて最適な画質に自動調整。いつでも安定した画質で視聴することができます。
ドルビーオーディオ、ドルビーアトモスに対応
映像が美しくなっても、音がスカスカでは思い切り映画を楽しむことができません。U-NEXTのオーディオはドルビーオーディオ、ドルビーアトモスに対応。実際に映画館で使用されているものと同じサラウンドシステムで、迫力や臨場感あるサウンドを楽しむことができます。画質にも対応。
対応デバイス
『U-NEXT』は PC や Mac だけでなく、テレビ、スマートフォン、タブレット端末の視聴にも対応しています。
テレビ
テレビの場合は対応するテレビ(ソニー、東芝、シャープ、パナソニック、日立、LG、船井電機、ハイセンス)や『Chromecast』『Fire TV Stick』といったストリーミングデバイスを通じての視聴に対応。
スマートフォン・タブレット
スマートデバイスではiPhone やiPad といった iOS や Android 搭載スマートフォン・タブレットで、アプリやブラウザ経由で視聴することができます。
ゲーム機
家庭用ゲーム機では、PlayStation 4 / PlayStation 4 Pro が視聴に対応しています。インターネットに接続した PS4 本体で PlayStation Store からアプリを無料ダウンロードすることで、PS4 から U-NEXT を視聴することができます。
最大4つまでのマルチアカウント 対応
では、「マルチアカウント」による同時視聴に対応しています。「ファミリーアカウント」サービスという仕組みで、最大3つまで無料で子アカウントを作成でき、親アカウントと合わせて最大4つのアカウントで、それぞれ別の作品を見ることができます(同じ作品を同時に見ることはできません)。
同一アカウントによる同時視聴は1台まで。たとえば同じアカウントを使ってスマホで映像を再生しながら PC でも再生しようとすると、「同時再生エラー」が表示され、後から再生しようとしたデバイスでは見ることができません。別の端末で見る時は、いったん再生を停止する必要があります。
見たい作品を探す
U-NEXT の見放題で視聴可能なコンテンツは約13万本。洋画や邦画、国内外のドラマ、アニメ、キッズ向け、その他大人向けなどのジャンルが含まれています。
最新作の視聴はポイントを消費して見るのが基本となるものの、見放題も新作の入荷・入れ替えが頻繁に行われていて、古い作品ばかり、少ないという印象はありません。
レコメンド機能
『U-NEXT』の特徴かと思いますが、おおまかなジャンル以外に、おすすめ作品のピックアップや特集、レコメンド機能が充実しています。映画の視聴履歴やマイリストに応じてパーソナライズドされていくのはよくある機能ですが、さまざまなテーマで組まれるは国産サービスならではの感性があるかも。
“興奮して驚愕!アクション映画史を変えた傑作群
映像表現も人間の身体能力も完全超越。新たなアクション描写を生み出したエポック作を網羅!”
なんてテーマだったり、
“強くたくましく可愛くキュート!女性が輝く映画たち
恋に仕事に友情に、いつもキラキラ輝く女性をフォーカスした元気になれるポジティブ作品!”
だったりなど。
公式によると、各ジャンルのプロたちが作る「特集」の総数は数千にもなります。特集を通じて、好みのテーマから新しい作品に出会いやすくなっています。
シンプルで分かりやすいプレイヤーは使い勝手良好
見たい作品が見つかったらサムネイルをタップ。画面が切り替わると詳細画面に移ります。見どころやストーリー、作品のポイント、キャスト、スタッフなどをここで確認できます。作品の評価やマイリストへの追加もここで。大きな画像をタップすると再生がスタートします。
動画は字幕/吹替(洋画の場合)や画質の切り替え、ポストプレイ、連続再生のオンオフを設定可能。キーボードの上下でボリュームの変更、左右で10秒単位の早送り/巻き戻しを行えます。
モバイルアプリではシークバーにサムネイル表示も
モバイルアプリで見ている場合は、10秒巻き戻しと30秒早送り、シークバーに合わせたときにはサムネイルも表示され、見たいシーンを探す時に便利です。また左右のスワイプで早送り/巻き戻しも可能です。
動画のダウンロード機能もあるので、ネット接続が難しい環境だったり、スマホの通信量を抑えたい場合には、先に自宅でダウンロードしておいて外出先で見るといった使い方もできます。
気になる点
さて、ここからは利用して気になった点を挙げていきたいと思います。
動画検索はやや不便
特集が充実している一方で、検索はやや不便。検索ワードからは、作品タイトルと出演者・スタッフくらいしか拾ってくれないので、キーワードではかゆいところに手が届かない場合も。
見放題と有料が混在してる
『U-NEXT』は基本料金1,990円となりますが、この料金で全コンテンツが見放題になるわけではありません。約15万本といわれる配信コンテンツのうち、見放題で楽しめる分は約13万本です。
「見放題」「ポイント」と作品ごとに表示されてはいるものの、同じページに両方が混在していて、見たい作品が有料の場合も少なくありません。フィルタリングもできますが、ちょっとしたストレスに。
それでも、基本料金に1200円分のポイントが含まれているので、ポイントを消費してレンタルすることで、月に何作品かは追加料金なく楽しむことができます。
退会・解約の方法
サービスの使い勝手が好みに合わなかったり、追加される新作コンテンツが合わなかったり、月額1990円の料金が不満など、さまざまな理由から退会・解約したいとなることもあるかと思います。
U-NEXT 解約方法
- メニューの「設定・サポート」→「契約内容の確認・変更」を選択。
- 「お手続き」欄にある「解約はこちら」を選択。
- ページ下部の「次へ」を選択。
- 任意のアンケートに回答し、解約時の注意事項の同意にチェックを入れ「解約する」を選択。
- 「解約手続きが完了しました」と表示されるとサービスの解約は完了です。
上記手順で “サービスの解約” は完了となります。アカウントに関しては、他のサービスでも見られるように、再開したときのことを見据えてか、解約処理では削除されず残っています。
再開予定がないときに、アカウントが残っているとモヤッとすることもあるかと思います。次は、アカウントを削除し、完全に退会する方法です。
U-NEXT 退会方法
- サービス解約完了画面の下にある「契約内容の確認・変更へ」を選択。
- 「退会時の注意事項」を確認した上で、各項目にチェックを入れ、「退会する」を選択。
これで退会手続きが完了します。以前はサービス引き止めのために、もっと複雑な処理だったりわかりにくかったのかもしれませんが、ユーザーからの不満を受けてなのか今はスムーズに解約・退会することができます。
まとめ
というわけで、あまり目立ってはいないものの、順調に会員数を拡大しているという U-NEXT を使ってみた感想でした。月額料金の中にPPV作品で使えるポイントが含まれていたり、電子書籍も読めるなど、他の動画配信サービスとは異なるサービス内容となっています。
- 視聴できるコンテンツは、見放題プランに含まれる約13本の作品と、コインを使って視聴するPPV作品に分別。全体では約15万本のボリューム。
- 最高4K画質に対応(一部)
- 動画の他に、電子書籍のサービスもあり
- ファミリーアカウントで最大4人までの同時視聴が可能
- 作品視聴などに使える毎月1200円分のコインが付与