本体に付属するコントローラーが従来とは異なる形になった Wii の頃から、任天堂はメインのコントローラーに加えて「クラシックコントローラ (クラシックコントローラ PRO)」あるいは「◯◯ Pro コントローラー」を発売し、従来型の形をしたコントローラーで遊びたいという需要にも応えてきました。
Nintendo Switch (ニンテンドースイッチ) でも Nintendo Switch Pro コントローラーが本体と同時発売。スイッチでは付属のコントローラー Joy-Con (ジョイコン) が、グリップをつけることで1つのコントローラーとして扱えるようになりますが、それでもプロコンは必要でしょうか。
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スイッチのプロコンの搭載機能、HD振動やジャイロ、NFCまで搭載
Wii や Wii U では付属のコントローラーが一般的なデザインとは異なっていたため(Wii リモコン+ヌンチャク、Wii U GamePad)、従来型のゲームを遊びたいときにはクラシックコントローラやプロコンの方が操作しやすい場面がありました。
ただ当時のクラコンやプロコンは、付属のコントローラー機能すべてが搭載されているわけではありません。たとえば Wii U で『スプラトゥーン』を Wii U PROコントローラーで遊ぼうと思った時、ジャイロ機能が搭載されていないため、ジャイロエイムは使えませんでした。
Nintendo Switch Pro コントローラーでは、こうした過去の反省からなのか、ジャイロ機能からHD振動、NFC、キャプチャーボタンに至るまで Joy-Con に備わっている機能がほぼ搭載。プロコンの名に恥じないクオリティとなっています。その分、値段も上がっていますけれど…。
Joy-Con と Nintendo Switch Pro コントローラーの機能・仕様を比較Joy-Con | Proコントローラー | |
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サイズ | 縦102mm×横35.9mm×厚さ28.4mm | 縦106mm×横152mm×厚さ60mm |
質量 | 約49g (L)/ 約52.1g (R) | 約246g |
ボタン | Lスティック/Lスティックボタン Rスティック/Rスティックボタン A/B/X/Y/L/R/ZL/ZR/SL/SR ボタン +ボタン/-ボタン 上/下/左/右 ボタン HOMEボタン キャプチャーボタン シンクロボタン 取り外しボタン | Lスティック/Lスティックボタン Rスティック/Rスティックボタン A/B/X/Y/L/R/ZL/ZR ボタン +ボタン/-ボタン 十字ボタン HOMEボタン キャプチャーボタン シンクロボタン |
通信機能 | Bluetooth 3.0/NFC(近距離無線通信) | |
センサー | 加速度センサー ジャイロセンサー モーションIRカメラ (Joy-Con (R)) | 加速度センサー ジャイロセンサー |
振動機能 | HD振動 | |
内蔵バッテリー | リチウムイオンバッテリー(電池容量 525mAh) | リチウムイオンバッテリー(電池容量 1300mAh) |
バッテリー持続時間 | 約20時間 | 約40時間 |
充電時間 | 約3時間30分 | 約6時間 |
Joy-Con もグリップをつければ一般的なコントローラーのように
Nintendo Switch 本体に付属する左右一対のコントローラー Joy-Con。Wii リモコンを小型化したような形をしていて、左右を自由なスタイルで持つことができます。
さらにグリップに取り付けることで、一般的な形状のコントローラーとしても使うことができます。持った感じや操作感はプロコンとは異なりますが、普通のコントローラーに近いプレイ感覚で遊べるようになります。
自分は楽な体勢で遊べる方を優先するので普段はグリップを付けず、左右に持つことが多いのですが、グリップ装着もこれはこれでガシッと安定して持てるので、集中して遊びたいときにはグリップ装着がなかなかいい感じです。
Joy-Con グリップ | Pro コントローラー | |
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サイズ | 縦101mm×横144mm×厚さ40.1mm | 縦106mm×横152mm×厚さ60mm |
質量 | 約97g 約198.1g(Joy-Con 装着時) | 約246g |
Joy-Con vs. プロコン、操作性や持ちやすさはプロコンに軍配
Joy-Con の特徴もしっかり備え、“Pro” にふさわしい機能となった「Nintendo Switch Pro コントローラー」。Joy-Con + グリップでもゲームを楽しめますが、持ったときのフィット感やグリップ、操作しやすさ、ボタン配置はプロコンに軍配が上がります。
Joy-Con は縦にスティックとボタンが並んでいるので、操作が少し窮屈になるときがあります。プロコンは両手で持ったときに手に馴染む従来型コントロローラーのデザインであることや、左スティック下に配置されているのが方向ボタンではなくおなじみの十字ボタンだったり、LRボタンも大きいので押し間違えることが少ないです。
ラクに遊びたいときは Joy-Con で、腰を据えてじっくり遊ぶときにはプロコンでも
任天堂は Nintendo Switch で、プロコンも高性能化し、Joy-Con の機能を備えた従来型デザインのコントローラーとして「Nintendo Switch Pro コントローラー」を発売しました。従来の据置型ゲーム機のようなコントローラーがほしい。あるいは、より正確な操作が求められるときには Joy-Con よりも、プロコンが選択肢に上がってくるかもしれません。
一方でスイッチでは、通常コントローラー操作も従来型に近づけるよう改善されています。Joy-Con もグリップに装着することで、1つのコントローラとして扱うことができ、こちらもまずまずの操作感。以前のハードのように、どうしてもプロコンがあったほうがいいという場面は減ったように思います。
スイッチ上でどのようなジャンルのゲームを遊ぶか、どのような遊び方をすることが多いかでプロコンの購入を検討してみると良いかと思います。