アメリカ・テキサス州オースティンのデベロッパー Red Fly Studio が、任天堂「Wii」向けにかつて開発していた(しかしプロジェクトは完了することなくキャンセル)という4タイトルのプロトタイプの映像を自ら公開しました。
キャンセルされたプロジェクトの情報は Unseen 64 等で公開されることはありますが、デベロッパー自ら公に、しかも映像をアップするのはなかなか珍しいですね。
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Red Fly Studio がキャンセルされた Wii 向けプロジェクトのプロトタイプを公開
Red Fly Studio が、公式サイトでかつて Wii 向けに開発していたプロジェクトだとして公開したのは、『Batman: Arkham Asylum』『Dig Dug』『Devil May Cry』『X-Wing vs. TIE Fighter』の4タイトル。
動画のアップは2016年1月に行われていたようですが、この年の瀬になって一般公開されたのか、あるいは単純にこれまで目につかなかったのか、いずれにしても今になって知られる形となりました。
Red Fly Studio といえば、Wii 版の『Star Wars: The Force Unleashed II』や『Ghostbusters』『Mushroom Men』といったタイトルを開発した経験あるデベロッパー。
Wii は同世代の他機種(PS3/Xbox 360)と比べて処理能力が劣っていたり、Wiiリモコン(+ヌンチャク)という独特のコントローラが標準のスタイルで、単純移植は容易とは言えない環境でした。
なので当時、移植版を開発するにあたっては、Wii で開発実績のある Red Fly Studio に白羽の矢が立ったのかもしれません。まあただ、時系列は分からないですし、結局のところ、これらのタイトルが日の目を見ることは残念ながらなかったわけですけれど。
『Batman: Arkham Asylum』にしても『Devil May Cry』にしても、彼らは開発しはじめて数週間の状態とコメント。しかしながら作品の特徴を捉え、なかなかポテンシャルを感じさせる作りとなっています。
『ディグダグ』は古典的タイトルの “リ・イマジニング” というコンセプト、『Star Wars: X-Wing vs. TIE Fighter』は97年版のリメイクなのか続編になるのかという3Dシューティングとなっています。
Batman: Arkham Asylum (Wii)
Devil May Cry (Wii)
Dig Dug (Wii)
Star Wars: X-Wing vs. TIE Fighter(Wii)