余計な要素を省いて、ステージを駆け抜けるソニックの疾走感、アクションの爽快さにフォーカスしたWii『ソニック カラーズ』。DLソフトとして発売されたソニック4でも感じた事だけど、意地悪な即死・落下トラップが減り、以前の作品よりかなり遊びやすくなっています。
落下のある危険な場面では「!」と警告も表示されるし、操作方法のナビゲートも親切。この辺りのアプローチは慣れたユーザーにはやや蛇足に感じるかもしれないけれど、初心者にはありがたい。
3Dパートと2Dパートとのスムーズなカメラ切り替えや、「エッグプラネット・パーク」という惑星を改造して造られたテーマパークを舞台とした、カラフルでユニークなステージデザインが秀逸。中でもプラネットウィスプの雰囲気+音楽と、スターライトカーニバルのセンスったら!圧倒されたよ。ブースト使用時にBGMにかかるエフェクトも気持ちいい。
今作の特徴でもある特殊アクション「カラーパワー」は、指定のステージをクリアする事で解放される仕組みになっています。取得後一定時間使えるこのカラーパワーは、ゲームの中でいいアクセントになっている。通常アクションでもクリア出来るけど、解放されたカラーパワーを集めた後で一度クリアステージに戻ると意外なルートを見つけたりして、より深く楽しむ事もできる。
オートセーブだし、ローディングもその時間を感じないほど短く、ステージ選択もマップ制なので楽ちん。1ステージの長さも程よい感じなので、サクサクテンポよく遊ぶ事ができますよ(まあ少し短すぎるかなと感じるステージもあるけど)。なによりソニックを操作していてストレスを感じる場面が少なくて気持ちいい。ハイスピードで突っ走る場面は勿論だけど、ジャンプアクションパートは殆どの場合サイドビューになるので混乱が少ない。
どこか作りの甘いところがあったソニックだけど、知名度だけではなく、ゲームの品質でも3Dマリオと並ぶところまで来たなとソニックカラーズを遊んで思いましたね。Wiiを持っていてアクションゲーム好きなら超オススメ。
『スーパーマリオギャラクシー』の影響も結構あるんだろうなという部分もあったりして(タイトル画面の雰囲気からしてなんか似ているし)、さながらソニックギャラクシー。
不満点を上げるとすれば、ランキング周りくらいですね。Wi-Fiの仕様なのか1ステージ毎の更新だったり、再更新に待ち時間があったり。まあそれも本筋とは別の些細なこと。やっと3Dソニックの完成型というか、ひな形が出来上がりました。奇抜な装飾をせず、今後もソニックならではのアクションを魅せる方向で作り続けてもらいたいよ。
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