[Wii] これが、斬撃アクションという新ジャンル『斬撃のREGINLEIV / 任天堂(2010)』クリア後の感想。


 


『地球防衛軍』シリーズを手がけるサンドロットと任天堂の開発による、面クリア型の“斬撃”アクションゲーム『斬撃のREGINLEIV(ザンゲキのレギンレイヴ)』。『Wiiスポーツリゾート』のチャンバラのように、Wiiリモコンを剣などに見立てて、振ったり突いたり引いたりして攻撃し、主襲いかかる巨神族を打ち倒していきます。

発売当初から気になっていながらも、買い時を逃してずるずると1年経ってしまいましたが、アマゾンで安くなっているのを見かけたので、すかさずポチって購入しました。これは…!! すごく、イイ!イイぞ!!

撤退につぐ撤退

ストーリーは北欧神話がベースとなっていて、主人公のフレイ、フレイアの兄妹いずれかを選択して進んで行きます。人対巨神では、ただでさえ個体能力差がある上に、数でも巨神とでは圧倒的な戦力差があるというマゾさ。基本的にはどのシナリオも逃亡戦であったり撤退戦で、主人公の活躍によって難局を乗り越える戦いが続きます。

次々と現れる巨神族を、斬っても斬っても戦況が変わらない、それどころか戦うほど追い込まれて、ますます戦況不利になっていくという絶望感。でもそこを乗り越えるからこそ得られる達成感がすごくイイ。地平線を埋め尽くすほどの巨神の大群と多対多で戦うステージがあったり、1人で孤独に戦うステージがあったり、シチュエーションもアツいんです。

ドラゴンボールでいうと、やっとの思いでメタルクウラ一体倒したところに、さらに崖の上から無数のメタルクウラが現れたときのような絶望感、あれと同じ気分になれます。

こういう精神的にも追い詰められていくマゾいストーリー好きだなあ。登場キャラクターの中では人間のシグムンドが特にかっこよすぎますね。神と人というより戦友として、神様を奮い立たせてくれる台詞を言ってくれたりするいいやつ。

Wiiモーションプラスでこそ真価を発揮する斬撃アクション

通常のWiiリモコン操作だと、画面内をドラッグするような形での操作になります。これでも面白さはあるんだけど、ダイナミックさに欠けて斬撃というには窮屈に感じました。そこで活躍してくれるのが、Wiiモーションプラス(あるいは、Wiiリモコンプラス)。

リモプラを使うことによって、画面外にポインタが外れてしまっても大丈夫。おかまいなしに気にせずぶんぶん振って攻撃が可能になって、一体感・爽快感がさらにアップ。部位破壊もしやすくなりました。

最初はWiiモーションプラスが手元に無かったので、付けずにリモコンで遊んでいたんだけど、あると無いとでは雲泥の差でした。これは最初から付けて遊ぶべきだったね。むしろ同梱版を出すなりして専用ソフトとして売っても良かったんじゃないかってくらい。開発終盤にも関わらずこの仕様を入れてくれたスタッフに感謝。

クリアしてからが本気モードだった

幾つかのステージでは難易度イージーに逃げてしまったけれど、ノーマルの初回クリアまでは20数時間ってところ。で、クリア後のセーブデータに達成度が表示されたんだけど、たったの17%。なん、だと…。

そして現れるハード以上の難易度。ここからがスタートでした。難易度が上がると巨神も本気でこちらを倒しにくるし、小さい巨神に至っては、文字通り飛びかかってくる。攻撃の精度も上がっているし、怖ろしい。

メニューや移動時の操作で、一部どうしてこうなった的な部分もあるんだけど、敵を斬った時の、音や振動による手応えや、爽快感は、この作品だからこそ得られる要素。Wiiだからこそ実現した傑作ですね。ステージのクリア条件がほぼ敵全滅しかないので、もう少しクリア条件がいろいろあっても良かったかなあなんて思ったりしますけど。

斬撃のREGINLEIV(レギンレイヴ)(特典無し)
斬撃のREGINLEIV(ザンゲキのレギンレイヴ)
メーカー:任天堂
ジャンル:斬撃アクション
発売日:2010.02.21
価格:6,800円(税込)
プレイ人数:1人(オンライン協力4人まで)
対応コントローラ:Wiiリモコン+ヌンチャク、Wiiモーションプラス、クラシックコントローラPro

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