『スーパードンキーコング』シリーズの流れを汲むアクションゲームとして、ドンキーコングが帰ってきました!ドンキーとディディーのコンビは初代スーパードンキーコング以来16年ぶり。
ここ最近は異色なタイトルばかりだったけど、パッケージにも「Donkey Kong is back!!」と記載されている通り、ようやく正当続編の登場です。
開発会社はイギリスのレアからアメリカのレトロスタジオに変更。レトロはFPSのメトロイドプライムシリーズを開発していたスタジオで、アクションゲームはどうなんだろうかと不安だったけど、触ってみるとこれは紛れもないドンキーコング!しかもワイルド!シリーズのお約束要素もしっかり残しつつ、歯ごたえのある難易度はパワーアップしていました。
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手に馴染む操作方法
操作はWiiリモコン+ヌンチャクか、Wiiリモコン横持ち。横持ちの場合は『New スーパーマリオブラザーズ Wii』のような操作感覚で。+ヌンチャクだと、ハンドスラップなどのアクションをWii流に体を動かして楽しめます。ハンドスラップやぶら下がり時のパンチは、操作とアクションのシンクロ具合が気持ちいいので、どうでもいいところで無駄に振ってしまう。
息を吹く、ハンドスラップ、ローリングと主要アクションがリモコンを振る動作に割り振られているので、Wiiリモコン+ヌンチャクがいいんじゃないかと思うけど、リモコン横持ちでも問題無く動かせるのでその辺りはお好みでどうぞ。
最初から最後まで濃いステージ構成
帰ってきたドンキーコング、1-1から出し惜しみなく奥行きを利用したギミックや演出が提供されていきますが、それが終盤までだれずに持続してるんです。すごい。1つ1つのステージにかけられたエネルギーをひしひしと感じ、手に汗握りっぱなしです。難しいんだけど、嫌な難しさではないんですよね。
操作性は良好だし、すぐに再開されるテンポのよさもあるので、リトライが苦にならない。バルーンにぶら下がりながら下りてくるドンキーもかわいいよ。あんまりテンポがよく再開されるので、集中してなくてあっさり落下したりもしちゃう。無駄に殺してごめんな。
そしてドンキーの特徴を活かしたグラフィックがとても綺麗。サンセット海岸とか逆光で影絵のようになっていたり、このステージは音楽もジャズ調でセンスがいい。レトログッジョブ。
初心者救済のおてほんプレイ
『New スーパーマリオブラザーズ Wii』でも採用されましたが、何度もやられてしまうと「おてほんプレイ」の選択が可能になります。白色のスーパードンキーを登場させてそのままクリアしてもらうもよし、攻略方法を参考にするもよし。なにくそと見ないでクリアするもよし。
マリオでは苦労する面はあっても、おてほんプレイが出てくるまで死んじゃうことはそうなかったけど、ドンキーではとにかく1ステージ内で何度か死ぬことはざらで、厳しい面だと一気に数十機ごっそり減ってしまうことも。その分1UPがしやすくなっていたり、クランキーのお店で購入できるアイテムを使うなどでバランスが取られていますね。
攻略しがいのあるおまけ要素や、お約束もしっかり
おなじみのテーマ曲や、「K・O・N・G」パネル、タル大砲やバナナを取った時の音なんかも当時を思い出すんですが、スタート地点を左に進むとある隠し部屋や、ステージの各所にボーナスステージも設置されていて懐かしさ倍増です。お約束がきちんと残っているのは嬉しいなあ。敵キャラがクレムリン軍団からティキ族に変更されていたり、アニマルフレンドはランビとスコークス(パズルピースに反応するアイテム扱い)しか登場しないのはちょっと寂しいけれど。
隠しコース開放の「K・O・N・G」パネルや、おまけが開放される「パズルピース」の他に、1度ステージをクリアすると、タイムアタックモードが追加されます。このタイムアタック、金銀銅と目標タイムが設定してあるんだけど、金メダルのタイム設定がかなり難易度高め。さらに金メダルのさらに上もあったりしてもうなにがなんだか。
そして、クリア後にはライフ1つで進むミラーコースもあったりと、横スクロールアクションとしてはボリュームもかなりのもの。この難易度でOKを出したのだから、これはアクションゲーマーに対しての任天堂からの挑戦状とも言えそう。
エントリータイトルのカービィ、万人向けのマリオ、もっと歯ごたえのあるアクションゲームをという人向けにこのドンキーといった感じだろうか。難しいけど面白い、楽しい。アツい。そんなドンキーコングリターンズです。SFCのシリーズもハード末期に3作でたし、今回もシリーズ化してもらいたいなあ。
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