Circana(旧NPDグループ)から、2024年4月度の米国ゲーム市場規模に関するレポートが報告(集計期間:2024年4月7日〜5月4日)。前年同月比 43% 減とハードウェア市場の縮小が目立った4月の総支出額は 3% 減少して 40.9 億ドルとなりました。
2024年に入って前年割れが続いているハード市場。これで 2 月から 3 か月連続で 30% 以上の大幅ダウンです(2月30%減、3月32%減、4月43%減)。
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2024年4月 米国ゲーム市場規模
- トータル売上高 : 40億9600万ドル(▲3%)
- コンテンツ : 37億3600万ドル(+2%)
- ハードウェア : 2億800万ドル(▲43%)
- 周辺機器・アクセサリ : 1億5200万ドル(▲4%)
コンテンツには家庭用ゲームに加えクラウド・モバイル・携帯機・PC・VRプラットフォームのパッケージ版ソフト、デジタル版ゲーム本編、DLC/MTX、サブスクリプションが含まれます。モバイルのデータはSensor Tower提供
- トータル売上高 : 187億6400万ドル(+4%)
- コンテンツ : 165億7900万ドル(+8%)
- ハードウェア : 13億2600万ドル(▲28%)
- 周辺機器・アクセサリ : 8億5900万ドル(+18%)
コンテンツには家庭用ゲームに加えクラウド・モバイル・携帯機・PC・VRプラットフォームのパッケージ版ソフト、デジタル版ゲーム本編、DLC/MTX、サブスクリプションが含まれます。モバイルのデータはSensor Tower提供
ソフトウェア:『ステラーブレイド』が初登場1位
2024年4月の月間1位は、韓国の SHIFT UP が手がけた SIE の新作 SF アクションアドベンチャー『Stellar Blade』が獲得。年間では 16 位に入っています。2位には『Helldivers II』がつけており、SIE が1位2位を独占するかたちに。
『Stellar Blade』は今月トップ 20 入りした唯一の新作タイトルでした。
ただその『Stellar Blade』もそれほど大きな販売とはなっていないようす。報告によると 4 月度としては2012年4月の『Prototype 2』以降で最小の規模だったということです。
PlayStation プラットフォームでリリースされたマイクロソフトの『Sea of Thieves』と『Grounded』はそれぞれ 4 位と 12 位に順位を上げています。PS プラットフォームのトップ10でも『Sea of Thieves』は3位、『Grounded』は9位に入る注目度の高さを見せました。
Prime Video で配信中のテレビシリーズが好評の『Fallout(フォールアウト)』。影響はゲーム本編のほうにも波及しており、『Fallout 4』は3月の87位から4月は 5 位にジャンプアップ。『Fallout 76』は3月の159位から4月は8位に急上昇しています。
2024年4月 月間トップ20
- (–) Stellar Blade – SIE
- (2) Helldivers II – SIE
- (4) Call of Duty: Modern Warfare III (2023) – Activision Blizzard
- (55) Sea of Thieves – Microsoft
- (87) Fallout 4 – Microsoft
- (3) MLB: The Show 24** – SIE
- (1) Dragon’s Dogma II (ドラゴンズドグマ2) – カプコン
- (159) Fallout 76 – Microsoft
- (10) Hogwarts Legacy – Warner Bros. Interactive
- (12) EA SPORTS FC 24 – Electronic Arts
- (5) Rise of the Ronin (ライズ オブ ローニン) – SIE
- (167) Grounded – Microsoft
- (13) Minecraft – 複数メーカー
- (11) Madden NFL 24 – Electronic Arts
- (6) Princess Peach: Showtimte! (プリンセスピーチ Showtime!)* – 任天堂
- (16) Tom Clancy’s Rainbow Six: Siege – Ubisoft
- (15) Tekken 8 (鉄拳8) – バンダイナムコエンターテインメント
- (18) Mario Kart 8 Deluxe (マリオカート8 デラックス)* – 任天堂
- (17) Elden Ring (エルデンリング) – バンダイナムコエンターテインメント
- (19) Marvel’s Spider-Man 2 – SIE
*デジタル販売を含まず
**任天堂・Xboxプラットフォームのデジタル販売を含まず
2024年 年間トップ20(2023年12月30日〜2024年5月4日)
- (1) Helldivers II – SIE
- (2) Call of Duty: Modern Warfare III (2023) – Activision Blizzard
- (3) Dragon’s Dogma II (ドラゴンズドグマ2) – カプコン
- (5) MLB: The Show 24** – SIE
- (4) Final Fantasy VII: Rebirth (ファイナルファンタジーVII リバース) – スクウェア・エニックス
- (6) Tekken 8 (鉄拳8) – バンダイナムコエンターテインメント
- (8) Madden NFL 24 – Electronic Arts
- (7) Suicide Squad: Kill the League – Warner Bros. Games
- (10) Hogwarts Legacy – Warner Bros. Interactive
- (9) P3: Persona 3: Reload (ペルソナ3 リロード) – セガ
- (11) EA SPORTS FC 24 – Electronic Arts
- (12) NBA 2K24 – Take-Two Interactive
- (14) Marvel’s Spider-Man 2 – SIE
- (15) Rise of the Ronin (ライズ オブ ローニン) – SIE
- (13) Skull and Bones – Ubisoft
- (–) Stellar Blade – SIE
- (19) Minecraft – 複数メーカー
- (42) Sea of Thieves – Microsoft
- (18) Elden Ring (エルデンリング) – バンダイナムコエンターテインメント
- (17) Super Mario Bros. Wonder (スーパーマリオブラザーズ ワンダー)* – 任天堂
*デジタル販売を含まず
**任天堂・Xboxプラットフォームのデジタル販売を含まず
ハードウェア:前年比で 4 割以上の大幅減
前年割れが続いているハードウェア市場。2024年4月は前年同月と比べ 43% ダウンと大幅減となりました。売上高は2億800万ドル。すべてのコンソールが少なくとも26%減の前年割れとなっており、最も減少幅の大きかった Nintendo Switch(ニンテンドースイッチ)は 69% 減少しています。
スイッチは昨年、2023年5月12日の『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』ソフト発売に先駆けて、2023年4月28日(日本では2023年4月29日)に『Nintendo Switch(有機ELモデル) ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダムエディション』が発売。この特別な本体が販売に大きく貢献していました。
4月の売上トップは PlayStation 5。販売台数・販売金額の両方で1位でした。大きく売上を落としたスイッチですが、台数面では2位。Xbox Series X|S は金額面で2位でした。
周辺機器・アクセサリ
ハード失速の影響を受けてか周辺機器・アクセサリ市場も売上がダウン。4%減少して1億5200万ドルでした。カテゴリの中で販売金額が最も大きかったのは『PlayStation Portal』でした。
PlayStation Portal リモートプレーヤーは、PS5 のゲーム体験を手元で実現するリモートプレイ専用デバイス。8インチ(1080p / 60fps対応)液晶ディスプレイ、アダプティブトリガーやハプティックフィードバックなど DualSense ワイヤレスコントローラーの主要な機能を有するコントローラーを備えています。プレイするには PS5 本体と安定した Wi-Fi 環境が必要です。