Circana（旧NPDグループ）から、2024年5月の米国ゲーム市場規模に関するレポートが到着（集計期間：2024年5月5日〜6月1日）。ハード市場が40％減少するなど引き続き軟調ななか、総支出額は6％減少して39億7500万ドルでした。
2024年に入って、ハード市場は急ブレーキ。2月から顕著に減少しており、前年を30％以上下回る状況が4か月続いています。
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2024年5月米国ゲーム市場規模
- トータル売上高 : 39億7500万ドル（▲6％）
- コンテンツ : 36億2400万ドル（▲3％）
- ハードウェア : 2億200万ドル（▲40％）
- 周辺機器・アクセサリ : 1億4800万ドル（▲8％）
コンテンツには家庭用ゲームに加えクラウド・モバイル・携帯機・PC・VRプラットフォームのパッケージ版ソフト、デジタル版ゲーム本編、DLC/MTX、サブスクリプションが含まれます。モバイルのデータはSensor Tower提供
- トータル売上高 : 227億5100万ドル（+2％）
- コンテンツ : 202億300万ドル（+6％）
- ハードウェア : 15億2900万ドル（▲30％）
- 周辺機器・アクセサリ : 10億1900万ドル（+8％）
コンテンツには家庭用ゲームに加えクラウド・モバイル・携帯機・PC・VRプラットフォームのパッケージ版ソフト、デジタル版ゲーム本編、DLC/MTX、サブスクリプションが含まれます。モバイルのデータはSensor Tower提供
Circana による 2024年 5月の米国ゲーム市場規模は、2023年5月と比較して6％減少して39億7500万ドルでした。最も大きく落ち込んでいるのはハード市場。前年から40％減の2億200万ドルでした。コンテンツは3％減の36億2400万ドル、周辺機器・アクセサリは8％減の1億4800万ドルでした。
2024年これまでのところ、かろうじて2023年を上回っており、市場全体では2％プラスの227億5100万ドルとなっています。
ソフトウェア
2024年5月のゲームコンテンツに対する支出は、モバイルが13％増加したのに対してコンソールが40％減少。これにより前年同期と比べ3％減少して36.2億ドルでした。
2023 年 5 月は『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』が発売されており、ハード、コンテンツ、アクセサリすべての分野にポジティブな影響が現れました。今年はその反動減と見られています。
ソフト1位は『Ghost of Tsushima』でした。この5月に PC 版が発売されており、71位から急浮上しています。2位は『ペーパーマリオRPG』リメイク版が初登場。 『Ghost of Tsushima』との差はわずかだったと報じられています。3位は『Call of Duty: Modern Warfare III』でした。このほか5月新作では『Homeworld』が14位、『F1 24』が18位に入りました。
2024年5月 月間トップ20
- (71) Ghost of Tsushima – SIE
- (–) Paper Mario: The Thousand-Year Door (ペーパーマリオRPG)* – 任天堂
- (3) Call of Duty: Modern Warfare III (2023) – Activision Blizzard
- (2) Helldivers II – SIE
- (6) MLB: The Show 24** – SIE
- (4) Sea of Thieves – Microsoft
- (13) Minecraft – 複数メーカー
- (19) Elden Ring (エルデンリング) – バンダイナムコエンターテインメント
- (9) Hogwarts Legacy – Warner Bros. Interactive
- (1) Stellar Blade – SIE
- (5) Fallout 4 – Microsoft
- (10) EA SPORTS FC 24 – Electronic Arts
- (20) Marvel’s Spider-Man 2 – SIE
- (–) Homeworld 3 – Gearbox
- (18) Mario Kart 8 Deluxe (マリオカート8 デラックス)* – 任天堂
- (14) Madden NFL 24 – Electronic Arts
- (11) Rise of the Ronin (ライズ オブ ローニン) – SIE
- (–) F1 24 – Electronic Arts
- (21) Mortal Kombat 1 – Warner Bros. Interactive
- (7) Dragon’s Dogma II (ドラゴンズドグマ2) – カプコン
*デジタル販売を含まず
**任天堂・Xboxプラットフォームのデジタル販売を含まず
2024年 年間トップ20（2023年12月30日〜2024年6月1日）
- (1) Helldivers II – SIE
- (2) Call of Duty: Modern Warfare III (2023) – Activision Blizzard
- (3) Dragon’s Dogma II (ドラゴンズドグマ2) – カプコン
- (4) MLB: The Show 24** – SIE
- (5) Final Fantasy VII: Rebirth (ファイナルファンタジーVII リバース) – スクウェア・エニックス
- (6) Tekken 8 (鉄拳8) – バンダイナムコエンターテインメント
- (7) Madden NFL 24 – Electronic Arts
- (8) Suicide Squad: Kill the League – Warner Bros. Games
- (9) Hogwarts Legacy – Warner Bros. Interactive
- (10) P3: Persona 3: Reload (ペルソナ3 リロード) – セガ
- (11) NBA 2K24 – Take-Two Interactive
- (12) EA SPORTS FC 24 – Electronic Arts
- (19) Sea of Thieves – Microsoft
- (14) Marvel’s Spider-Man 2 – SIE
- (18) Minecraft – 複数メーカー
- (17) Stellar Blade – SIE
- (15) Rise of the Ronin (ライズ オブ ローニン) – SIE
- (20) Elden Ring (エルデンリング) – バンダイナムコエンターテインメント
- (13) Grand Theft Auto V** – Take-Two Interactive
- (16) Skull and Bones – Ubisoft
*デジタル販売を含まず
**任天堂・Xboxプラットフォームのデジタル販売を含まず
ハードウェア
ハードウェア市場は大きく落ち込んだ状態が続いています。5月も前年と比べ40％減少。年初来で30％減少しています。現世代のすべてのプラットフォームが前年比で二桁減となっており、中でも次世代機が予告されている Nintendo Switch の減少が顕著となっています。そうしたなか、販売台数・販売金額の両方でトップに立つのは PlayStation 5。Nintendo Switch は販売台数で2位、Xbox Series X|S は販売金額で2位でした。
ともに2020年11月発売の PS5 と Xbox Series X|S。発売開始から43か月間で、PS5の販売台数はPS4を8％上回っています。一方、Xbox Series X|SはXbox Oneを13％下回っていて、Xbox 360比でもわずかに下回っています。
周辺機器・アクセサリ
周辺機器・アクセサリ市場も減少しています。5月は前年比で8％減少して1億4800万ドルでした。ヘッドセットやヘッドホンに対する支出は前年比で10％伸びたものの、コントローラー関連支出が12％減少したことで相殺されたとのこと。5月に最も売れたのは「PlayStation Portal」。5月および2024年これまでのところ最も売れている（金額ベース）ということです。
