テイクツーが従業員5%削減と複数タイトル開発中止、最大2億ドル規模の特損


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『GTA』『NBA 2K』シリーズなど複数の人気シリーズを抱える Take-Two Interactive(テイクツー・インタラクティブ)も、ビジネスの効率化のため人員削減に動いています。

新たに米国証券取引委員会に提出された書類によると、テイクツーはパイプラインの合理化や開発中プロジェクトの中止し組織を再編成。人員を削減し新規雇用も制限します。これら全体にかかる費用や損失は1億6000万ドルから最大2億ドルが計上される見通しです。

テイクツー、人員削減や開発中ソフトの中止で最大2億ドルの損失

開発中タイトルのキャンセルにかかる損失は、このうちもっとも大きく約1億2,000万ドルから1億4,000万ドル。従業員の解雇や関連費用は約2,500万ドルから3,500万ドル。オフィススペースの削減にかかる費用は約1,500万ドルから2,500万ドルとされています。

テイクツーは2024年内にこれらの計画を進めます。影響を受ける従業員は全体の約5%。テイクツーは1万2000人ほどのフルタイム従業員がいるので、約600人程度が会社を去ることになります。

テイクツーは既存タイトルが堅調な動きを示す一方で、Zynga買収コストやモバイル広告、さらに『NBA 2K』シリーズ新作『NBA 2K24』が計画を下回るなど、直近 7 四半期連続で赤字に陥っています。公式の報告によると『NBA 2K24』は年末までに700万本以上を販売。最終的に『NBA 2K23』と同程度まで伸びると予測されています。第9世代(PlayStation 5 / Xbox Series X|S)向けの需要は伸び、第8世代(PlayStation 4 / Xbox One / Nintendo Switch)向けは落ち込みました。

ゲーム業界は人員削減の動きが目立っており、テイクツーは過去16か月内に従業員を解雇した数十ある企業のうちの一社となりました。マイクロソフトやソニー、ユニティ、エピックも人員削減を発表しています。任天堂もアメリカでテスト部門を再編(縮小)したと報じられました。追跡サイトによると今回のテイクツーの発表前段階で、2024年これまでにゲーム業界ではおよそ8800人の人員削減が行われています。


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