任天堂から Nintendo Switch の後継機種はまだ発表されていませんが、2024年内には登場すると見られており、最近では活発に Nintendo Switch 2(仮)に関する噂や憶測、情報が飛び交っています。
また新たな情報として、任天堂の次世代機に取り組んでいるデベロッパーの存在が明らかになっています。
調査は2023年10月11日から10月29日にかけて実施。3,000人以上のゲーム産業関係者の声が反映されています。
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8%がスイッチ次世代機向けに開発中、32%が関心
Game Developers Conference(GDC)が3月に開かれる「GDC 2024」に先立って公開した2024年版のゲーム産業現状報告書によると、8%の開発者が現在、ニンテンドースイッチの後継機種向けタイトルに取り組んでいます。また別の質問では32%の開発者がスイッチの後継機種に期待していることが明らかになりました。
任天堂の次世代機が2024年内(最近の噂だと2024年9月)に発売されるのであれば、しばらく前からソフト開発を行っているデベロッパーがいても不思議ではありません。
レイオフ
2023年のゲーム業界は、解雇・レイオフの影響も大きかった1年でした。報告によると3分の1以上(35%)の開発者が自分たちのチームや会社内でレイオフが行われたか、あるいは自分自身がその影響を受けたと回答。
最も影響を受けたと思われるのは品質保証開発者で、22%が2023年に解雇されたと回答しています(全体では7%)。ビジネス・ファイナンス担当者は最もこの影響から遠く、2%でした。
レイオフの不安を感じている開発者は過半数(56%)おり、今後12か月以内に自分の会社でレイオフが行わる懸念を表明しています。一方で3分の1はまったく心配していないと回答しています。
レイオフが増えているのは、コロナ禍を経て会社の方針が修正されたり、買収等によるスタジオの統廃合が行われたり、また経済の不確実性などが原因として考えられます。一部の開発者は労働者保護のため労働組合の設立を望んでいると回答しています。
ゲームエンジン
最も使用されているゲームエンジンは Unreal Engine と Unity で、それぞれ 33% の開発者が主要なツールとして選択しています。独自のエンジンやオープンソースのGodotも使用されています。Unity に関しては「ランタイム料金」に関する問題から、一部開発者は別のエンジンへの切り替えを検討しているようす。回答者の3分の1は、過去1年間にゲームエンジンを変更することを検討したか、あるいは既に実施したと回答。一方で現状維持と考える人も半数いました。
生成AIの影響
2023年は生成AIの利用が急速に広がった年でもありました。ゲーム産業ではビジネス、マーケティング、プログラミング分野で働く人々はポジティブな影響を期待している一方で、ナラティブ、ビジュアルアート、品質保証分野の人はネガティブな影響を懸念しています。
倫理的な使用に関しては全体的に一致しており、開発者の80%以上が生成AIの使用について一定以上の懸念を抱いています。懸念がないと回答したのは12%にとどまりました。