任天堂は12日、来週開催されるGDC 2014で「Unity Pro for Wii U」を使用して開発された複数のWii U向けインディーゲームタイトルを出展すると発表しました。
任天堂はまた、GDC 2013で発表したWeb技術を活用したNintendo Web Frameworkについても、この技術を使用して制作されたキャラクター性のある『マリオ vs. ドンキーコング』フランチャイズ要素を持つゲームのデモを参加者向けに展示するとしています。
このゲームデモは、デベロッパーがNWFを使用してどのような素晴らしい体験を開発できるのかを示すもので、ユーザーフレンドリーでフル機能を備えたツールが、可能な限り多くの人々へWii Uゲーム開発へのアクセスを広げていきます。
任天堂はまた、容易なゲーム開発を実現するためにUnityと提携して「Unity Pro for Wii U」を提供。時にプラットフォームライセンスはインディーメーカー参入時のハードルとなることがありますが、任天堂は認可済みのWii Uデベロッパーに対しては完全無料に。エンドユーザーにいたるまでライセンス料を心配する必要はないとしています。
「任天堂はデベロッパーの皆さんに、彼らのクリエイティブなアイデアを任天堂ハードにもたらすことがいかに容易であるかをお見せしたいと考えています。任天堂はインディーデベロッパーである彼らがNWFやUnity、あるいは彼ら独自のコードといったどの技術を選ぶにせよ、幅広いサポートを提供していきます」
任天堂アメリカのライセンス担当VPであるSteve Singer氏は述べています。
また、任天堂アメリカの事業開発マネージャーを務めるDan Adelman氏はGDCで、ニンテンドーeショップでのソフトリリース手順を説明します。
GDC 2014: 任天堂ブースのプレイアブル出展タイトル(Unityで制作)
- Armillo by Fuzzy Wuzzy Games
- Ballpoint Universe: Infinite by Arachnid Games
- Cubemen 2 by Nnooo
- Ittle Dew by Ludosity AB
- Monkey Pirates by Henchmen Studio
- Nihilumbra by BeautiFun Games
- Stick It to the Man by Zoink & Ripstone
- Teslagrad by Rain Games
- Wooden Sen’SeY by Neko Entertainment
昨年のGDC 2013で発表された「Unity for Wii U」と「Nintendo Web Framework」。Unityは多数がプレイアブル出展されるようにタイトルが集まってきていますが、NWFタイトルは『Wii Street U』のほか、主立ったタイトルは『BLOK DROP U』くらい。まだ大きな流れにはなっておらず、予定されるデモの実演を通じてデベロッパー獲得を目指したいところです。
Wii Uは、参入ハードルが下がり、開発/販売環境も整備されていることからか、ダウンロードソフトに関しては、海外では移植作も含めて多くのソフトが発売、あるいは発表されています。