『Dead Cells』が累計1,000万本販売、開発元はアップデートを続けながら2つの休眠IPの再興にも取り組む


 

これまで最も成功したインディーゲームのひとつとなりましたが、アップデートはまだ続きます。

コナミの『悪魔城ドラキュラ』とのコラボをはたすなど、発売後も継続的に新たなコンテンツを提供し続けている『Dead Cells』。 デベロッパーの Evil Empire と Motion Twin によると本作は発売から 6 年で世界累計 1,000 万本以上を販売しています。

『Dead Cells』はプレイするたびに変化する世界で、武器や魔法を駆使し何度も冒険・探索を楽しめるローグライク 2D 探索型アクションゲーム(ローグライクとメトロイドヴァニアを融合させた「ローグヴァニア」とも)。2018年に製品版がリリースされてからこれまでに 30 回以上の無料アップデートが行われ、エリアやボス、武器、スキン等を拡張する大型有料追加コンテンツも配信。2023 年にはコナミの『悪魔城ドラキュラ』(キャッスルヴァニア)とコラボレーションした『Dead Cells』史上最大の追加コンテンツ「Return to Castlevania」もリリースされています。

『Dead Cells』アップデートは少なくとも2024年末まで継続、新規IP開発・休眠IPの再興も

現在『Dead Cells』は Motion Twin スタッフが立ち上げた Evil Empire が引き継いで運営。Evil Empire は少なくとも 2024 年末まで『Dead Cells』のアップデートを継続する計画を持っています。

ただ Motion Twin が新たなオリジナル IP の開発に注力しているように、Evil Empire もまた彼ら自身の IP を生み出そうとしています。それでも今のところは『Dead Cells』があり、ゲーム業界の著名なレトロ IP を復活させる 2 つのプロジェクトに取り組んでいます。最初のタイトルは2024年早期にアーリーアクセス版がリリース予定。もう1作は2025年にリリース予定とのこと。

Evil Empire CEO の Steve Filby 氏は単純なリマスターに興味はないと述べ、今回担当する IP はリブートまたはリインベント、再発明したものになるとしています。「私たちがいま取り組んでいる IP はかなり長いこと休眠状態にあり、以前のものをそのまま提供することはできません。現代のオーディエンスに向けてゲームを作らなくてはなりません。1990 年代にウケたジョークが、今のオーディエンスに通用すると思わないほうがいいでしょう」

レトロ IP の復活で Evil Empire と契約したソフトウェアメーカーは彼らに対して、「クリエイティブの自由と開発のための資金を提供してくれた」と Filby 氏。IP の持つ魅力を押し出しながら、現代の人々の心に響くゲームを作り上げたいと意欲を見せています。Evil Empire は現在 65 名が在籍するスタジオで、年末までに 70 名程度にまで拡大予定。

さて彼らが契約したソフトウェアメーカーとはいったいどこなのでしょうか。コナミは彼らに『悪魔城ドラキュラ』を託すだろうか。

『Dead Cells』は Nintendo Switch / PlayStation / Xbox / PC / iOS / Android プラットフォームで配信中。

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