Circana(旧NPD、IRIと合併し統合された新社名&ブランドに)から2023年2月の米国ゲーム市場規模に関するレポートが到着。ハードウェア市場の大幅な伸びもあり、前年2月と比較して6%増の46億ドルとなりました。
Contents
2023年2月 米国ゲーム市場規模
- トータル売上高 : 46億ドル(+6%)
- コンテンツ : 38億9,300万ドル(+1%)
- ハードウェア : 4億9,500万ドル(+68%)
- 周辺機器・アクセサリ : 2億1,200万ドル(+13%)
コンテンツには家庭用ゲームに加えクラウド・モバイル・携帯機・PC・VRプラットフォームのパッケージ版ソフト、デジタル版ゲーム本編、DLC/MTX、サブスクリプションが含まれます。モバイルのデータはSensor Tower提供
- トータル売上高 : 89億4,700万ドル(+0%)
- コンテンツ : 76億8,100万ドル(▲2%)
- ハードウェア : 8億8,800万ドル(+29%)
- 周辺機器・アクセサリ : 3億7,700万ドル(▲1%)
コンテンツには家庭用ゲームに加えクラウド・モバイル・携帯機・PC・VRプラットフォームのパッケージ版ソフト、デジタル版ゲーム本編、DLC/MTX、サブスクリプションが含まれます。モバイルのデータはSensor Tower提供
ソフトウェア : 『Hogwarts Legacy』が初登場1位、その他複数の新作
2023年2月 月間トップ20
- (–) Hogwarts Legacy – Warner Bros. Interactive
- (1) Call of Duty: Modern Warfare 2 (2022) – Activision Blizzard
- (2) Dead Space (2023) – Electronic Arts
- (3) Madden NFL 23 – Electronic Arts
- (4) FIFA 23 – Electronic Arts
- (11) The Last of Us: Part I – SIE
- (6) Elden Ring (エルデンリング) – バンダイナムコエンターテインメント
- (–) Wild Hearts (ワイルドハーツ) – Electronic Arts
- (–) Like a Dragon: Ishin! (龍が如く 維新! 極) – セガ
- (–) Octopath Traveler II (オクトパストラベラー2) – スクウェア・エニックス
- (8) God of War: Ragnarök – SIE
- (15) Minecraft – 複数メーカー
- (14) Mario Kart 8: Deluxe (マリオカート8 デラックス)* – 任天堂
- (10) Pokémon: Scarlet / Violet (ポケットモンスター スカーレット・バイオレット)* – 任天堂
- (–) Kirby’s Return to Dream Land(星のカービィ Wii デラックス)* – 任天堂
- (–) Company of Heroes 3 – セガ
- (12) Sonic Frontiers (ソニックフロンティア) – セガ
- (41) The Last of Us: Part I – SIE
- (18) NBA 2K23* – Take-Two Interactive
- (–) Theatrhythm: Final Bar Line (シアトリズム ファイナルバーライン) – スクウェア・エニックス
*デジタル販売を含まず
2023年2月は1位を獲得した『Hogwarts Legacy』をはじめトップ20内に7本の新作がチャートイン。『Call of Duty: Modern Warfare 2』『Madden NFL 23』『FIFA 23』『Elden Ring』『God of War: Ragnarök』『Minecraft』『マリオカート8 デラックス』『ポケモンSV』『ソニックフロンティア』なども高順位をキープしています。
PS5の普及やHBOドラマの人気で『The Last of Us 』2作品も好調。
2月最大の注目作、Avalanche 開発・Warner Bros Interactive から発売された『Hogwarts Legacy』は期待通りに1位を獲得。発売から2週間で世界販売本数が 1,200 万本を超えたと公式から報告されており、ハリポタ人気は健在のようです。
その他の新作は日本メーカー関係。コーエーテクモが EA Originals の力を借りた『Wild Hearts』は8位、セガは『龍が如く 維新! 極』が9位、『Company of Heroes 3』が16位に。スクウェア・エニックスも2タイトル、『オクトパストラベラー2』(10位)、『シアトリズム ファイナルバーライン』(20位)がトップ20内でデビュー。任天堂の『星野カービィ Wii デラックス』は15位でした。
オープンワールド、ハンティングアクション、アクション・アドベンチャー、RPG、2Dアクション、ミリタリーRTS、リズムアクションとジャンルも多彩。
2月のサプライズのひとつだった『メトロイドプライム リマスタード』はトップ20圏外。任天堂がデジタル販売実績を共有していないことや、ダウンロード版が先行リリースされ、パッケージ版の発売が 2 月末だったことが影響していると考えられます。
また Mundfish の新作『Atomic Heart』も Steam での販売好調が伝えられながら圏外でした。こちらもパブリッシャー Focus Entertainmentからデジタル販売実績を得られていないということで実際の販売規模を推し量れず。さらにサブスク Xbox Game Pass でも配信されているため、本購入前にまずそちらに流れたのではとの指摘も。
ビデオゲームコンテンツ全体を見ると前年同月比1%増の39億ドルでした。コンソール/PCプラットフォームのデジタルコンテンツやモバイル以外のサブスクリプション支出が成長し、モバイルの減少分を補いました。
2023年 年間トップ20(1-2月)
- (–) Hogwarts Legacy – Warner Bros. Interactive
- (1) Call of Duty: Modern Warfare 2 (2022) – Activision Blizzard
- (2) Dead Space (2023) – Electronic Arts
- (3) Madden NFL 23 – Electronic Arts
- (4) FIFA 23 – Electronic Arts
- (6) Elden Ring (エルデンリング) – バンダイナムコエンターテインメント
- (5) Fire Emblem Engage (ファイアーエムブレム エンゲージ)* – 任天堂
- (8) God of War: Ragnarök – SIE
- (11) The Last of Us: Part I – SIE
- (7) Forspoken – スクウェア・エニックス
- (10) Pokémon: Scarlet / Violet (ポケットモンスター スカーレット・バイオレット)* – 任天堂
- (15) Minecraft – 複数メーカー
- (14) Mario Kart 8: Deluxe (マリオカート8 デラックス)* – 任天堂
- (9) One Piece Odyssey (ワンピース オデッセイ) – バンダイナムコエンターテインメント
- (12) Sonic Frontiers (ソニックフロンティア) – セガ
- (13) Monster Hunter: Rise – カプコン
- (18) NBA 2K23* – Take-Two Interactive
- (16) Need for Speed: Unbound – Electronic Arts
- (19) Marvel’s Spider-Man: Miles Morales – SIE
- (–) Wild Hearts – Electronic Arts
*デジタル販売を含まず
ポケモンGOが売上を伸ばしモバイルTop 5に返り咲き
Sensor Tower によるとモバイルタイトルでは『ポケモンGO』が好調で、ゲーム内支出は1月と比べ24%増、前年同月比で10%増加。4位に浮上し月間トップ5に返り咲いています。モバイルのトップ10にはその他『Candy Crush Saga』『Roblox』『Royal Match』『Coin Master』『Township』『Bingo Blitz』『Homescapes』『Jackpot Party』『Evony』が含まれます。
ハードウェア : PS5 がプラットフォーム史上最大の2月を過ごす
ハードウェア市場は前年同月比で68%もの大幅な増加を示して4億9,500万ドルでした。2009年に5億3,400万ドルを達成して以来の高い水準。2月の牽引役は PlayStation 5 でした。PS5 は歴代 PlayStation プラットフォームとして最も好調な 2 月を過ごしました。PS2 や PS4 のピークをも上回っています。なおソニーは今四半期(2023年1-3月)に、過去最大のコンソール売上を目指しています。
PS5 は2月だけでなく2023年の市場の牽引役となっています。販売台数、販売金額の両方で1位。販売台数2位は Nintendo Switch、販売金額の2位は Xbox Series X|S でした。
周辺機器
周辺機器・アクセサリー類は13%増加して2億1,200万ドルでした。コントローラが減少した一方で、VRヘッドセットが伸びたということです。