Circana(旧NPDグループ)から2024年1月の米国ゲーム市場規模に関するハイライトが報告(集計期間:2023年12月31日〜2024年2月3日)。
新年最初のレポートによるとハードウェアは前年1月を下回ったものの、コンテンツ(ソフトを含む)と周辺機器・アクセサリーでは前年を大きく上回る規模を達成。
その結果、2024年1月の売上高は前年同月比でプラス15%の50億6900万ドルを達成しています(※ただし2023年1月は4週間の集計だったのに対し、2024年1月は5週間の集計)。
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2024年1月 米国ゲーム市場規模
- トータル売上高 : 50億6900万ドル(+15%)
- コンテンツ : 44億4500万ドル(+15%)
- ハードウェア : 3億7800万ドル(▲4%)
- 周辺機器・アクセサリ : 2億4600万ドル(+45%)
コンテンツには家庭用ゲームに加えクラウド・モバイル・携帯機・PC・VRプラットフォームのパッケージ版ソフト、デジタル版ゲーム本編、DLC/MTX、サブスクリプションが含まれます。モバイルのデータはSensor Tower提供
2024年1月の米国ゲーム市場はコンテンツに対する支出が15%増加し、全体の売上高を押し上げました。家庭用ゲーム機に加えPC、VRプラットフォームにわたるデジタル支出の増加や、モバイルゲームに対する支出が5%増加したことが牽引役となりました。
ソフトウェア:『P3R』など複数新作が登場
2024年の年初から大きな話題となったのは、ポケットペアによるオープンワールド・サバイバルクラフトゲーム『パルワールド』(Palworld)でした。Circana のプレイヤーエンゲージメントトラッカーによると、2024年1月は米国において Steam の月間アクティブユーザー数1位を獲得。Xbox プラットフォームにおいては、『フォートナイト』や『Call of Duty HQ』に次ぐ3位だったとのこと。
2024年1月の月間トップ20には新作6タイトルが初登場。新作の中で最も売れたのはバンダイナムコの『鉄拳8』でした。『Call of Duty: Modern Warfare III』には届かなかったものの、2017年6月に発売された前作『鉄拳7』と比較して販売本数、金額の両方でその規模は増加しています。
『バットマン:アーカム』シリーズの Rocksteady と Warner Bros. による DC ユニバース新作『スーサイド・スクワッド キル・ザ・ジャスティス・リーグ』は3位。『ペルソナ3』リメイクの『ペルソナ3 リロード』は4位でデビューとなりました。また『龍が如く8』は7位、『Pプリンス オブ ペルシャ 失われた王冠』は13位、『呪術廻戦 戦華双乱』は19位に入りました。
2024年1月 月間トップ20
- (1) Call of Duty: Modern Warfare III (2023) – Activision Blizzard
- (–) Tekken 8 (鉄拳8) – バンダイナムコエンターテインメント
- (–) Suicide Squad: Kill the League – Warner Bros. Games
- (–) P3: Persona 3: Reload (ペルソナ3 リロード) – 複数メーカー
- (3) Madden NFL 24 – Electronic Arts
- (4) Hogwarts Legacy – Warner Bros. Interactive
- (–) Like a Dragon: Infinite Wealth (龍が如く8) – セガ
- (7) EA SPORTS FC 24 – Electronic Arts
- (167) The Last of Us: Part II – SIE
- (5) Marvel’s Spider-Man 2 – SIE
- (2) Super Mario Bros. Wonder (スーパーマリオブラザーズ ワンダー)* – 任天堂
- (6) Avatar: Frontiers of Pandora – Ubisoft
- (–) Prince of Persia: The Lost Crown – Ubisoft
- (16) Elden Ring (エルデンリング) – バンダイナムコエンターテインメント
- (8) Mortal Kombat 1 – Warner Bros. Games
- (21) Gran Turismo – SIE
- (14) Minecraft – 複数メーカー
- (10) Mario Kart 8 Deluxe (マリオカート8 デラックス)* – 任天堂
- (–) JuJutsu Kaisen: Cursed Clash (呪術廻戦 戦華双乱) – バンダイナムコエンターテインメント
- (14) God of War: Ragnarok – SIE
*デジタル販売を含まず
**Xbox と Nintendo Switch 版はダウンロード販売を含まず
2024年1月 PlayStation トップ10
- (1) Call of Duty: Modern Warfare III (2023) – Activision Blizzard
- (–) Tekken 8 (鉄拳8) – バンダイナムコエンターテインメント
- (–) Suicide Squad: Kill the League – Warner Bros. Games
- (–) P3: Persona 3: Reload (ペルソナ3 リロード) – 複数メーカー
- () Madden NFL 24 – Electronic Arts
- (51) The Last of Us: Part II – SIE
- (2) Marvel’s Spider-Man 2 – SIE
- (5) EA SPORTS FC 24 – Electronic Arts
- (10) Gran Turismo 7 – SIE
- (–) Like a Dragon: Infinite Wealth (龍が如く8) – セガ
2024年1月 Xbox トップ10
- (1) Call of Duty: Modern Warfare III (2023) – Activision Blizzard
- (2) Madden NFL 24 – Electronic Arts
- (–) Suicide Squad: Kill the League – Warner Bros. Games
- (–) Tekken 8 (鉄拳8) – バンダイナムコエンターテインメント
- (4) Hogwarts Legacy – Warner Bros. Interactive
- (5) EA SPORTS FC 24 – Electronic Arts
- (3) Avatar: Frontiers of Pandora – Ubisoft
- (–) Like a Dragon: Infinite Wealth (龍が如く8) – セガ
- (9) NHL 24 – Electronic Arts
- (13) Elden Ring (エルデンリング) – バンダイナムコエンターテインメント
*デジタル販売を含まず
2024年1月 Nintendo Switch トップ10
- (1) Super Mario Bros. Wonder (スーパーマリオブラザーズ ワンダー)* – 任天堂
- (2) Hogwarts Legacy – Warner Bros. Interactive
- (3) Mario Kart 8 Deluxe (マリオカート8 デラックス)* – 任天堂
- (6) Just Dance 2024 Edition – Ubisoft
- (–) Prince of Persia: The Lost Crown – Ubisoft
- (8) Super Smash Bros. Ultimate (大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL)* – 任天堂
- (5) The Legend of Zelda: Tears of the Kingdom (ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム)* – 任天堂
- (10) Pokemon: Scarlet/Violet (ポケットモンスター スカーレット・バイオレット)* – 任天堂
- (7) Minecraft* – 任天堂
- (11) Mario Party Superstars (マリオパーティ スーパースターズ)* – 任天堂
*デジタル販売を含まず
ハードウェア:Xbox Series X|Sが販売増
ハードウェア市場を見ると、2024年1月は2023年1月と比べ4%ダウン。3億7800万ドルでした。1月に伸びたのは Xbox Series。ただ他プラットフォームの落ち込みをカバーするには至りませんでした。
最も販売台数が多かったのは PlayStation 5。売上高でも1位でした。販売台数の2位は Nintendo Switch、金額の2位は Xbox Series でした。
Circana によると発売39か月の時点で PlayStation 5 は PlayStation 4 の販売台数を7%上回っており、PlayStation 3 との比較では68%上回っています。
周辺機器・アクセサリー
周辺機器・アクセサリーは2023年1月と比べ45%もの増加を見せ2億4600万ドルに達しています。コントローラーに対する支出が伸びており、前年比で50%以上増加。最も売れているのはPlayStation 5 用コントローラー「Dual Sense Edge」でした。なお今月より「PlayStation Portal」がハードウェアから周辺機器に分類が変更されており、1月の販売5位だったとのこと。