NPDグループから2022年11月度の米国ゲーム市場規模に関するレポートが到着。ブラックフライデーを経ていよいよホリデー商戦がはじまっていますが、ハードウェアが前年同月比で45%プラスとなるなど、全体で3%増の62億8,600万ドルを記録しています。
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2022年11月 米国ゲーム市場規模
- トータル売上高 : 62億8,600万ドル(+3%)
- コンテンツ* : 47億4,200万ドル(▲5%)
- ハードウェア : 12億5,400万ドル(+45%)
- 周辺機器・アクセサリ類 : 2億8,900万ドル(+10%)
- トータル売上高 : 489億7,300万ドル(▲6%)
- コンテンツ : 419億2,800万ドル(▲7%)
- ハードウェア : 50億3,600万ドル(+6%)
- 周辺機器・アクセサリ類 : 20億900万ドル(▲9%)
ソフトウェア : 『CoD: MW2』が2か月連続で首位
11月は『God of War Ragnarök』や『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』など注目作が複数発売されていますが、『Call of Duty: Modern Warfare II』が1位を守り抜いて2か月連続首位を達成。年間および過去12か月の売上でも The Game Awards 2022 でゲーム・オブ・ザ・イヤーを獲得した『エルデンリング』を抜いて1位に立っています。強い。
『エルデンリング』とGOTYを争った『God of War: Ragnarök』は2位でデビュー。年間では5位に入っています。ポケモン本編最新作『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』は2バージョン合算で初登場3位。年間では『Pokémon Legends: アルセウス』のすぐ下7位に入っています。
『ソニックフロンティア』は4位。上位と拮抗したポジションでデビューを飾り、ソニックらしい遊びをオープンワールドの中に落とし込む、新世代ソニックを創り上げるソニックチームの新たな試みは評価されています。
ホリデー商戦期に入り、任天堂タイトルが上昇。『マリオパーティ スーパースターズ』や『あつまれ どうぶつの森』『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』といったタイトルがトップ20復帰をはたしています。SIEの『Spider-Man: Miles Morale』『Horizon 2: Forbidden West』も同様に順位アップ。
月間トップ20
- (1) Call of Duty: Modern Warfare 2 (2022) – Activision Blizzard
- (–) God of War: Ragnarök – SIE
- (–) Pokémon: Scarlet / Violet (ポケットモンスター スカーレット・バイオレット)* – 任天堂
- (–) Sonic Frontiers (ソニックフロンティア) – セガ
- (4) Madden NFL 23 – Electronic Arts
- (3) FIFA 23 – Electronic Arts
- (8) NBA 2K23* – Take-Two Interactive
- (2) Gotham Knights – Warner Bros. Interactive
- (39) Marvel’s Spider-Man: Miles Morales – SIE
- (47) Mario Party Superstars (マリオパーティ スーパースターズ)* – 任天堂
- (10) Elden Ring (エルデンリング) – バンダイナムコエンターテインメント
- (28) Animal Crossing: New Horizons (あつまれ どうぶつの森)* – 任天堂
- (11) Mario Kart 8: Deluxe (マリオカート8 デラックス)* – 任天堂
- (6) Mario + Rabbids: Sparks of Hope (マリオ+ラビッツ ギャラクシーバトル) – Ubisoft
- (7) Persona 5 (ペルソナ5) – アトラス
- (5) NHL 23 – Electronic Arts
- (–) Tactics Ogre: Reborn (タクティクスオウガ リボーン) – スクウェア・エニックス
- (13) Minecraft – 複数メーカー
- (40) Horizon II: Forbidden West – SIE
- (36) The Legend of Zelda: Breath of the Wild (ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド)* – 任天堂
*デジタル販売を含まず
年間トップ20では『CoD: MW2』が2か月目でにして1位に立っています。ここまでトップを守り抜いてきた『エルデンリング』ですが、ここで2位に後退。その他注目したいところでは、サッカーワールドカップ効果もあるのか『FIFA 23』が『MLB: The Show 22』を上回っています。
2022年 年間トップ20(1-11月)
- (2) Call of Duty: Modern Warfare 2 (2022) – Activision Blizzard
- (1) Elden Ring (エルデンリング)* – バンダイナムコエンターテインメント
- (4) Madden NFL 23 – Electronic Arts
- (3) LEGO Star Wars: The Skywalker Saga – Warner Bros. Interactive
- (–) God of War: Ragnarök – SIE
- (5) Pokémon Legends: Arceus (Pokémon LEGENDS アルセウス)* – 任天堂
- (–) Pokémon: Scarlet / Violet (ポケットモンスター スカーレット・バイオレット)* – 任天堂
- (6) Horizon II: Forbidden West – SIE
- (8) FIFA 23 – Electronic Arts
- (7) MLB: The Show 22# – 複数メーカー
- (9) Call of Duty: Vanguard – Activision Blizzard
- (10) Gran Turismo 7 – SIE
- (11) Mario Kart 8: Deluxe (マリオカート8 デラックス)* – 任天堂
- (12) Kirby and the Forgotten Land(星のカービィ ディスカバリー)* – 任天堂
- (14) Gotham Knights – Warner Bros. Interactive
- (13) Minecraft – 複数メーカー
- (21) NBA 2K23* – Take-Two Interactive
- (15) Nintendo Switch Sports* – 任天堂
- (20) Marvel’s Spider-Man: Miles Morales – SIE
- (22) Animal Crossing: New Horizons (あつまれ どうぶつの森)* – 任天堂
*デジタル販売分を含まず
#Xbox版とSwitch版のデジタル販売分を含まず
過去12か月の売上トップ10
- (3) Call of Duty: Modern Warfare 2 (2022) – Activision Blizzard
- (1) Elden Ring (エルデンリング)* – バンダイナムコエンターテインメント
- (6) Madden NFL 23 – Electronic Arts
- (4) LEGO Star Wars: The Skywalker Saga – Warner Bros. Interactive
- (–) God of War: Ragnarök – SIE
- (2) Call of Duty: Vanguard – Activision Blizzard
- (8) Pokémon Legends: Arceus (Pokémon LEGENDS アルセウス)* – 任天堂
- (–) Pokémon: Scarlet / Violet (ポケットモンスター スカーレット・バイオレット)* – 任天堂
- (9) Horizon II: Forbidden West – SIE
- (16) FIFA 23 – Electronic Arts
*デジタル販売分を含まず
任天堂プラットフォーム 売上トップ10
- (–) Pokémon: Scarlet / Violet (ポケットモンスター スカーレット・バイオレット)* – 任天堂
- (–) Sonic Frontiers (ソニックフロンティア) – セガ
- (17) Mario Party Superstars (マリオパーティ スーパースターズ)* – 任天堂
- (11) Animal Crossing: New Horizons (あつまれ どうぶつの森)* – 任天堂
- (4) Mario Kart 8: Deluxe (マリオカート8 デラックス)* – 任天堂
- (1) Mario + Rabbids: Sparks of Hope (マリオ+ラビッツ ギャラクシーバトル) – Ubisoft
- (13) The Legend of Zelda: Breath of the Wild (ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド)* – 任天堂
- (7) Super Smash Bros. Ultimate (大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL)* – 任天堂
- (5) Splatoon 3 (スプラトゥーン3)* – 任天堂
- (6) Nintendo Switch Sports* – 任天堂
*デジタル販売分を含まず
PlayStation プラットフォーム 売上トップ10
- (–) God of War: Ragnarök – SIE
- (1) Call of Duty: Modern Warfare 2 (2022) – Activision Blizzard
- (4) Madden NFL 23 – Electronic Arts
- (3) FIFA 23 – Electronic Arts
- (–) Sonic Frontiers (ソニックフロンティア) – セガ
- (6) NBA 2K23 – Take-Two Interactive
- (2) Gotham Knights – Warner Bros. Interactive
- (11) Marvel’s Spider-Man: Miles Morales – SIE
- (12) Horizon II: Forbidden West – SIE
- (13) Gran Turismo 7 – SIE
*デジタル販売分を含まず
Xbox プラットフォーム トップ10
- (1) Call of Duty: Modern Warfare 2 (2022) – Activision Blizzard
- (3) Madden NFL 23 – Electronic Arts
- (4) FIFA 23 – Electronic Arts
- (–) Sonic Frontiers (ソニックフロンティア) – セガ
- (2) Gotham Knights – Warner Bros. Interactive
- (6) NBA 2K23 – Take-Two Interactive
- (5) NHL 23 – Electronic Arts
- (8) Elden Ring (エルデンリング)* – バンダイナムコエンターテインメント
- (9) Forza Horizon 5 – Microsoft
- (7) Call of Duty: Black Ops: Cold War – Activision Blizzard
*デジタル販売分を含まず
備考
NPDは小売店での売上を集計しているほか、パブリッシャーから直接デジタルデータを入手しています(任天堂は自社販売ソフトの売上を提供しておらず、アクティビジョン・ブリザードはBattle.netの売上を提供していないなど、参加していない企業もあります)。ランキングは販売本数ではなく、販売金額で順位づけされています。またゲーム本編のみの売上であり、DLCやアイテム課金、サブスクリプションなどゲーム内支出は含まれません。
ハードウェア : PS5 市場が拡大
2022年11月のハードウェア市場は2021年11月と比べ45%増の12.5億ドルと大幅なプラスに。NPDのMat Piscatella氏によると、大幅な増加を達成できた要因は主に PlayStation 5 の数量が大幅に増加したことによるものだそう。PlayStation 5 はこの11月、売上高・販売台数ともに他社を上回りトップでした。売上高・販売台数の 2 位は任天堂の Nintendo Switch。
年間では売上高がPS5、販売台数においてはスイッチがリードしています。
周辺機器・アクセサリ類 :
ハード売上が伸びていることで、周辺機器・アクセサリ類も活発に動いています。2022年11月は前年と比べて10%増加。コントローラーやヘッドセットが二桁増となっており、このカテゴリを牽引。11月に最も売れたのは「DualSense ワイヤレスコントローラー ギャラクティック パープル」でした。