NPDグループより2022年10月度(2022年10月2日〜10月29日週)の米国ゲーム市場規模に関するレポートが到着。大型タイトルが続々と発売されホリデー商戦期へと向けた準備が進んでいるなか、10月の米国ゲーム市場規模は約 43 億ドルと前年並の規模を保っています。
10月はコンテンツが前年同月比プラス2%と牽引。『Call of Duty: Modern Warfare 2』の発売でデジタルやサブスクリプションサービスが伸びました。一方、モバイルコンテンツやハードウェア、周辺機器・アクセサリはマイナスでした。
2022年10月までの総売上高は427億ドル。前年同期と比べ7%減少しています。
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2022年10月 米国ゲーム市場規模(10月2日〜10月29日週)
- トータル売上高 : 42億7,100万ドル(±0%)
- コンテンツ : 37億0,000万ドル(+2%)
- ハードウェア : 4億2,400万ドル(▲10%)
- 周辺機器・アクセサリ類 : 1億4,800万ドル(▲8%)
- トータル売上高 : 426億8,700万ドル(▲7%)
- コンテンツ : 371億8,600万ドル(▲8%)
- ハードウェア : 37億8,200万ドル(▲2%)
- 周辺機器・アクセサリ類 : 17億1,900万ドル(▲12%)
ソフトウェア : 『CoD: MW2』が早くも年間2位
2022年10月のコンテンツ売上高は2021年10月と比べて2%プラスとなり37億ドルでした。米国で最も人気のあるフランチャイズ『Call of Duty』シリーズの最新作『Call of Duty: Modern Warfare 2』が10月の集計期間内に発売されたことが、伸びを後押し。コンソール(家庭用ゲーム機)および PC の両方で二桁の伸びとなりました。
月間1位はその『Call of Duty: Modern Warfare 2』が獲得。人気ぶりを示すように、早くも年間ベストセラーの2位につけています。
『CoD』シリーズ以外にも大型タイトルが続々と発売。9月に引き続き新作タイトルが多数トップ20に入るフレッシュな顔ぶれとなっています。
バットマン亡き後のゴッサム・シティを舞台とするオープンワールドアクションRPG『Gotham Knights』は2位、定番アイスホッケーゲームシリーズ最新作『NHL 23』は5位でデビューとなりました。
Nintendo Switch 向け新作では『マリオ+ラビッツ ギャラクシーバトル』が6位、『ベヨネッタ3』は9位でデビューを飾っています。気になるところでは日本では発売から9週連続で1位を獲得するなど人気の高さを見せつけている『スプラトゥーン3』が、アメリカでは2か月目で12位へ下降。『マリオカート8 デラックス』よりも1つ下につけています。
現行機種向けリマスター版が発売された『ペルソナ5』や、Nintendo Switch 版が発売された『NieR: Automata』もトップ20圏内へジャンプアップ。『ペルソナ5』は291位から一気に7位へ。
その他『スターオーシャン6 THE DIVINE FORCE』や『ドラゴンボール ザ ブレイカーズ』『PGA Tour 2K23』もトップ20入をはたしました。
月間トップ20
- (–) Call of Duty: Modern Warfare 2 (2022) – Activision Blizzard
- (–) Gotham Knights – Warner Bros. Interactive
- (1) FIFA 23 – Electronic Arts
- (2) Madden NFL 23 – Electronic Arts
- (–) NHL 23 – Electronic Arts
- (–) Mario + Rabbids: Sparks of Hope (マリオ+ラビッツ ギャラクシーバトル) – Ubisoft
- (291) Persona 5 (ペルソナ5) – アトラス
- (3) NBA 2K23* – Take-Two Interactive
- (–) Bayonetta 3 (ベヨネッタ3)* – 任天堂
- (9) Elden Ring (エルデンリング) – バンダイナムコエンターテインメント
- (10) Mario Kart 8: Deluxe (マリオカート8 デラックス)* – 任天堂
- (4) Splatoon 3 (スプラトゥーン3)* – 任天堂
- (11) Minecraft – 複数メーカー
- (–) Star Ocean: The Divine Force (スターオーシャン6 THE DIVINE FORCE) – スクウェア・エニックス
- (54) Grounded – Microsoft
- (–) Dragon Ball: The Breakers (ドラゴンボール ザ ブレイカーズ)* – バンダイナムコエンターテインメント
- (–) PGA Tour 2K23* – Take-Two Interactive
- (23) Nintendo Switch Sports* – 任天堂
- (217) NieR: Automata – スクウェア・エニックス
- (14) Super Smash Bros. Ultimate (大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL)* – 任天堂
*デジタル販売を含まず
#XboxとSwitch版はデジタル販売を含まず
2022年 年間トップ20(1-10月)
- (1) Elden Ring (エルデンリング)* – バンダイナムコエンターテインメント
- (–) Call of Duty: Modern Warfare 2 (2022) – Activision Blizzard
- (2) LEGO Star Wars: The Skywalker Saga – Warner Bros. Interactive
- (3) Madden NFL 23 – Electronic Arts
- (4) Pokémon Legends: Arceus (Pokémon LEGENDS アルセウス)* – 任天堂
- (5) Horizon II: Forbidden West – SIE
- (6) MLB: The Show 22# – 複数メーカー
- (11) FIFA 23 – Electronic Arts
- (7) Call of Duty: Vanguard – Activision Blizzard
- (8) Gran Turismo 7 – SIE
- (10) Mario Kart 8: Deluxe (マリオカート8 デラックス)* – 任天堂
- (9) Kirby and the Forgotten Land(星のカービィ ディスカバリー)* – 任天堂
- (12) Minecraft – 複数メーカー
- (–) Gotham Knights – Warner Bros. Interactive
- (13) Nintendo Switch Sports* – 任天堂
- (15) Saints Row (2022) – Plaion
- (14) Madden NFL 22 – Electronic Arts
- (17) Super Smash Bros. Ultimate (大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL)* – 任天堂
- (16) FIFA 22 – Electronic Arts
- (18) Marvel’s Spider-Man: Miles Morales – SIE
*デジタル販売分を含まず
#Xbox版とSwitch版のデジタル販売分を含まず
過去12か月の売上トップ10
- (1) Elden Ring (エルデンリング)* – バンダイナムコエンターテインメント
- (2) Call of Duty: Vanguard – Activision Blizzard
- (–) Call of Duty: Modern Warfare 2 (2022) – Activision Blizzard
- (3) LEGO Star Wars: The Skywalker Saga – Warner Bros. Interactive
- (4) Pokemon: Brilliant Diamond/Shining Pearl (ポケットモンスター ブリリアントダイヤモンド・シャイニングパール)* – 任天堂
- (6) Madden NFL 23 – Electronic Arts
- (5) Battlefield 2042 – Electronic Arts
- (9) Pokémon Legends: Arceus (Pokémon LEGENDS アルセウス)* – 任天堂
- (10) Horizon II: Forbidden West – SIE
- (8) Madden NFL 22 – Electronic Arts
*デジタル販売分を含まず
任天堂プラットフォーム 売上トップ10
- (–) Mario + Rabbids: Sparks of Hope (マリオ+ラビッツ ギャラクシーバトル) – Ubisoft
- (–) Bayonetta 3 (ベヨネッタ3)* – 任天堂
- (–) Persona 5 (ペルソナ5) – アトラス
- (3) Mario Kart 8: Deluxe (マリオカート8 デラックス)* – 任天堂
- (1) Splatoon 3 (スプラトゥーン3)* – 任天堂
- (7) Nintendo Switch Sports* – 任天堂
- (4) Super Smash Bros. Ultimate (大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL)* – 任天堂
- (–) NieR: Automata – スクウェア・エニックス
- (17) Pokemon: Brilliant Diamond/Shining Pearl (ポケットモンスター ブリリアントダイヤモンド・シャイニングパール)* – 任天堂
- (8) Pokémon Legends: Arceus (Pokémon LEGENDS アルセウス)* – 任天堂
*デジタル販売分を含まず
PlayStation プラットフォーム 売上トップ10
- (–) Call of Duty: Modern Warfare 2 (2022) – Activision Blizzard
- (–) Gotham Knights – Warner Bros. Interactive
- (1) FIFA 23 – Electronic Arts
- (2) Madden NFL 23 – Electronic Arts
- (–) NHL 23 – Electronic Arts
- (3) NBA 2K23 – Take-Two Interactive
- (–) Star Ocean: The Divine Force (スターオーシャン6 THE DIVINE FORCE) – スクウェア・エニックス
- (–) PGA Tour 2K23* – Take-Two Interactive
- (4) The Last of Us: Part 1 – SIE
- (7) Elden Ring (エルデンリング)* – バンダイナムコエンターテインメント
*デジタル販売分を含まず
Xbox プラットフォーム トップ10
- (–) Call of Duty: Modern Warfare 2 (2022) – Activision Blizzard
- (–) Gotham Knights – Warner Bros. Interactive
- (1) Madden NFL 23 – Electronic Arts
- (2) FIFA 23 – Electronic Arts
- (–) NHL 23 – Electronic Arts
- (3) NBA 2K23 – Take-Two Interactive
- (8) Call of Duty: Black Ops: Cold War – Activision Blizzard
- (5) Elden Ring (エルデンリング)* – バンダイナムコエンターテインメント
- (11) Forza Horizon 5 – Microsoft
- (4) Saints Row (2022) – PLAION
*デジタル販売分を含まず
ハードウェア : PS5/Xbox Series X|S が二桁増
ハードウェア史上の売上高は4.24億ドルで、2021年10月と比べて10%減少しています。PlayStation 5 および Xbox Series X|S は二桁成長したとされていますが、他のプラットフォームの販売減を補いきれず。
他のプラットフォームというのはつまり Nintendo Switch のこと。
PS5/Xbox Series X|Sの供給量が増えてきたところで、今度は Switch が需要を満たせません。ECサイトでも軒並み完売中となるなど品不足に陥っています。
任天堂は不足していた半導体部品等の調達が徐々に改善しハードウェアの生産は回復傾向にあるとしていますが、これまでの生産・出荷状況を踏まえて2023年3月までの Nintendo Switch の年間販売計画を 200 万台下方修正し世界 1,900 万台としています。
2022年10月に最も売れたハードは PlayStation 5。販売台数・販売金額の両方でトップでした。またXbox Series X|S が販売台数・販売金額の両方で2位でした。
周辺機器・アクセサリ
周辺機器・アクセサリ市場は8%減の1.48億ドルでした。最も売れたのはPS5 DualSense ミッドナイトブラックでした。