ロックスターの数々の名作が現行機種で蘇る？
2022年5月16日、2022年3月期の通期業績を報告した米テイクツー・インタラクティブ（Take-Two Interactive Software, Inc.）。前期を4%上回る売上高 35 億ドルを記録し、Zynga の買収にかかる費用等を受けて純利益は29%減の4.2億ドルとなりました。
『NBA 2K22』『NBA 2K21』『Grand Theft Auto V』『Grand Theft Auto Online』『Tiny Tina’s Wonderlands』『Red Dead Redemption 2』『Red Dead Online』『WWE 2K22』『Top Eleven』『Two Dots』などのタイトルが貢献。デジタルやオンラインサービスが順調で、売上高全体の9割を占めています。
ポートフォリオを拡大するため、テイクツーは過去作品の掘り起こしにも積極的に取り組みます。
2025年3月までの中期計画
財務報告の中でテイクツーは、2023年3月期から2025年3月期までの中期計画を公表。すでに発表済みのものから未発表タイトルまで、多くのプロジェクトが進行中であることを明らかにしました。
テイクツーは同社のパイプラインを「Immersive Core」「Independent」「Mobile」「Mid-core」「New iterations of prior releases」という5つのカテゴリに分けて考えています。
定義も紹介されていて、ざっくりと次のような感じです。
- Immersive Core : 最も奥深いゲームプレイと長時間遊べるコンテンツを持つタイトル。『PGA 2K』『NBA 2K』などの主要スポーツタイトルや、『 Grand Theft Auto』『Red Dead Redemption』などが該当。
- Independent : Private Division が外部で開発したタイトル
- Mobile : モバイルプラットフォームで発売されるすべてのタイトル
- Mid-core : 『WWE Battlegrounds』のようなアーケードタイトルや Immersive Core タイトルほどではないけれど何時間も費やせるゲーム
- New iterations of prior releases : 過去作品の移植やリマスター。続編はこのカテゴリーに含まれない。
「Immersive Core」は24タイトル（『NBA 2K23』『PGA TOUR 2K23』『WWE 2K23』『KERBAL SPACE PROGRAM 2』『MARVEL’S MIDNIGHT SUNS』など）、『Mid-core』は7タイトル（『TALES FROM THE BORDERLANDS』新作など）が発売予定。『Independent』は現時点ですべて未公開ながら10タイトル。『Mobile』は20タイトル展開予定。
過去作品の移植・リマスター、今後3年で8タイトル
そして『New iterations of prior releases』。過去作品の移植やリマスターが含まれるカテゴリで、ここで8タイトルが計画されています。タイトルは表の中には記載されていませんが、『MaxPayne』『MaxPayne 2』のリメイクがRemedy Entertainmentによって進められていることが分かっています。
テイクツーは昨年、『グランド・セフト・オート：トリロジー：決定版』をリリースしています。オリジナル版からある程度の時間が経ち、まだ移植・リマスターが行われていないタイトルには『グランド・セフト・オートIV』や『レッド・デッド・リデンプション』『ブリー』『マンハント』『マフィア』などがあります。次に採用されるタイトルははたして。
