【欧州】2022年4月はスイッチやPS5、『レゴ スター・ウォーズ』が牽引。『星のカービィ ディスカバリー』は早くもシリーズ最大売上に


LEGO Star Wars: The Skywalker Saga レゴ スター・ウォーズ/スカイウォーカー・サーガ

 

GSD の最新データによると、2022年4月の欧州ゲーム市場は 29 万台近くのゲームコンソール、100万個以上の周辺機器、1,080万本以上のゲームソフトが販売されました。コンソールは前月比で15%減、周辺機器は19%減、ソフトは24%減少しています。

ハード : 3社とも供給不足に悩まされている

ハードウェア市場をリードするのは Nintendo Switch で、7か月連続でトップを走っています。2位はPlayStation 5、Xbox Series X|S は 3 位でした。PS5は今年最も好調な月でした。ヨーロッパでは3社いずれも供給不足の影響があり、得にマイクロソフトとソニーが厳しいとのこと。

周辺機器は108万個以上の周辺機器・アクセサリー、アドオン製品が販売。前月比で19%減となっています。PS5 の好調を反映し、周辺機器でもPS5 関連製品が好調でした。コントローラーの「DualSense」がカテゴリ1位、一方でPS4の「DualShock」も2位につけています。ウォレットやポイントカードは前月比で24%減の148万枚でした。

ソフト : レゴが強い

ソフトを見ていきましょう。GSD はパッケージ版に加え、一部ダウンロード販売も含まれます。2022年4月の販売数は1,080万本。新作が豊富だった3月と比べて24%減少しています。デジタル販売は29%減、パッケージ版は16%減少しています。前年同月比で見ても16%の減少。ただし2022年4月は4週集計だったのに対して、2021年4月は集計対象期間が5週あり、同一条件にすると横ばいでした。

月間1位は『LEGO スター・ウォーズ/スカイウォーカー・サーガ』でした。LEGO ゲーム史上最速の売れ行きであり、早くも 2022 年の年間 5 位につけています。LEGOゲームの中でも人気の高い『LEGO スター・ウォーズ』シリーズの集大成ともいえるタイトルが、各地で非常に好調なセールスを見せています。

任天堂の『Wii スポーツ』シリーズ最新作『Nintendo Switch Sports』は4位でデビュー。3位『FIFA 22』との差は数千本だったそう。任天堂はデジタル販売データを提供していないため、ダウンロード版の売上を加えると、順位変動を見られたかもしれません。

同じく任天堂タイトル『星のカービィ ディスカバリー』は前月から 1 つ順位を下げて 6 位。まだ発売から 1 か月超という期間ですが、前作『星のカービィ スターアライズ』を上回り、これまでで最も売れたカービィタイトルとなりました。以下『マリオカート8 デラックス』『Pokémon LEGENDS アルセウス』『マリオパーティ スーパースターズ』などもチャートイン。

先日、英国において任天堂の人気タイトルを押しのけて Nintendo Switch ソフト売上3位につけていることが伝えられた『マインクラフト』。欧州全体でも月間14位におり、数字を伸ばしているようです。

ヨーロッパ月間チャート トップ20(GSD、2022年4月)

  1. Lego Star Wars: The Skywalker Saga (Warner Bros)
  2. Elden Ring (バンダイナムコエンターテインメント)
  3. FIFA 22 (EA)
  4. Nintendo Switch Sports (任天堂)*
  5. Grand Theft Auto 5 (Rockstar)
  6. 星のカービィ ディスカバリー (任天堂)*
  7. Gran Turismo 7 (Sony)
  8. マリオカート8 デラックス (任天堂)*
  9. Horizon Forbidden West (Sony)
  10. Pokémon LEGENDS アルセウス (任天堂)*
  11. WWE 2K22 (2K Games)
  12. Red Dead Redemption 2 (Rockstar)
  13. F1 2021 (EA)
  14. Minecraft: Switch Edition (Mojang)*
  15. NBA 2K22 (2K Games)
  16. マリオパーティ スーパースターズ (任天堂)*
  17. Football Manager 2022 (Sega)
  18. やわらかあたま塾 いっしょにあたまのストレッチ (任天堂)*
  19. Call of Duty: Vanguard (Activision Blizzard)
  20. The Last of Us: Part 2 (Sony)

*デジタル販売を含まず

注意事項

GSDのデジタルデータは Steam / Xbox Live / PlayStation Network / ニンテンドーeショップでの販売分が対象。参加企業は次の通りです。Activision Blizzard、バンダイナムコエンターテインメント、Big Ben Interactive、カプコン、Electronic Arts、Focus Home Interactive、Just For Games、Koch Media、コナミ、Microids、Microsoft、Milestone、Paradox Interactive、Quantic Dream、セガ、ソニー(SIE)、スクウェア・エニックス、Strelka、Take-Two、Tinybull、Ubisoft、UsTwo、Walt Disney、Warner Bros、Wizards of the Coast。大手の中で任天堂とベセスダはデジタル販売データを提供していません。

デジタルデータにはオーストリア、バーレーン、ベルギー、ブルガリア、クロアチア、キプロス、チェコ、デンマーク、フィンランド、フランス、ドイツ、ギリシャ、ハンガリー、アイスランド、アイルランド、イタリア、ルクセンブルク、マルタ、オランダ、ノルウェー、ポーランド、ポルトガル、ルーマニア、ロシア、スロバキア、スロベニア、スペイン、スウェーデン、スイス、トルコ、ウクライナ、UAE、イギリスで販売されたゲームが含まれます。

パッケージ版データにはすべてのゲームが含まれますが、オーストリア、ベルギー、デンマーク、フィンランド、フランス、ドイツ、イタリア、オランダ、ノルウェー、ポーランド、ポルトガル、スペイン、スウェーデン、スイス、イギリスで販売されたものに限られます。

ハードウェアの売上はベルギー、デンマーク、フィンランド、フランス、イタリア、ポルトガル、ロシア、スペイン、スウェーデン、スイスが対象です。周辺機器も同様ですがスイスは除かれます。


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