Nintendo Switch の有料オンラインサービス Nintendo Switch Online(NSO、ニンテンドースイッチオンライン)に加入すると無料でダウンロードできる特典ソフト「ファミコン&スーパーファミコン Nintendo Switch Online」に、2022年2月10日、RPG『MOTHER』と『MOTHER2 ギーグの逆襲』が追加されました。
NSO 加入者は追加料金を払うことなく、『MOTHER』は「ファミリーコンピュータ Nintendo Switch Online」で、『MOTHER2 ギーグの逆襲』は「スーパーファミコン Nintendo Switch Online」で遊ぶことができます。
『MOTHER』シリーズといえばもう1作品、最終作となっている『MOTHER3』が存在していますが、同タイトルは未だに日本国外で発売されていません。海外ファンはオリジナル版発売から 15 年以上もの間、我慢強く待ち続けています。
当時プロデューサーを努めた亀岡慎一氏もまた、ファンと同じ用に海外ローカライズを待ち続けている1人です。
海外メディア Nintendo Everything とのインタビューで亀岡氏は、「『MOTHER3』もアメリカやヨーロッパで是非リリースされてほしいですね。ゲームを愛する1人として、世界発売を待ち続けますよ」とコメントしています。
MOTHER シリーズの海外展開
『MOTHER』シリーズは日本を中心に発売されてきた RPG。オリジナルハードで海外ローカライズが行われたのは 1995 年、『MOTHER2 ギーグの逆襲』のみ。北米では海外版スーパーファミコン、SNES 向けソフトとして『Earthbound』というタイトルで発売されました。このときヨーロッパでは発売されず。2013 年の Wii U バーチャルコンソールでようやく正式に世界発売が実現しました。
第1作目『MOTHER』はヨーロッパはもちろん、北米でも長く発売されませんでした。扉を開いたのは再び Wii U のバーチャルコンソール。2015 年6月に『EarthBound Beginnings』としてようやく海外展開が実現しています。
そして両タイトルは今回、国内外で Nintendo Switch Online 特典ソフトのラインナップに追加。スイッチ上で手軽に遊べるようになりました。
さて『MOTHER3』です。『MOTHER3』に関しても、2015 年に Wii U バーチャルコンソールで発売。ただ前 2 作と異なり海外ローカライズは行われず、オリジナルのゲームボーイアドバンス版と同じく日本国内限定ソフトとなっています。
そして 2022 年現在、公式の海外発売は実現していません。また任天堂は海外ローカライズの計画を明らかにしていません。
将来的に『MOTHER3』が発売されたゲームボーイアドバンスが Nintendo Switch Online 特典ソフトに加わることとなれば、今度こそローカライズされることになるでしょうか。それとも別の形で『MOTHER3』に再訪する機会が訪れるでしょうか。