NPDグループのレポートによると、2019年9月のアメリカゲーム小売市場の規模は12億7,800万ドルでした。前年9月と比べて8%の減少。
次世代機発表で売上が鈍るハードウェアが22%減の2億4,000万ドルと大きく減少。ホリデー商戦へ向けた新作タイトルが発売され始めたソフトウェアも4%減の7億3,200万ドルで前年に届きませんでした。
周辺機器・アクセサリ類も7%減少し、すべてのカテゴリで前年割れとなっています。
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2019年9月 米ゲーム小売市場規模
ハードウェア:2億4,000万ドル(▲22%)
ソフトウェア:7億3,200万ドル(▲4%)
周辺機器・アクセサリ:3億800万ドル(▲7%)
合計:12億7,800万ドル(▲8%)
※ソフトウェア売上高はPC、コンソール、携帯機のパッケージ版ソフト売上およびSteam、PS、Xboxにおける本編ダウンロード版の売上高を含む(一部を除く)
ソフトウェア:『NBA 2K20』がスポーツゲーム史上最大ローンチで1位
『NBA 2K20』や『Borderlands 3』をはじめとする新作が好調なローンチを記録しているソフトウェア市場ですが、売上高は前年同月と比べて4%減少の7億3,200万ドルでした。
ワンツーを飾ったTake-Twoタイトルのほかにも、3位の『FIFA 20』、4位『ゼルダの伝説 夢をみる島』、7位『Gears 5』、8位『Code Vein』、9位『NHL 20』とトップ10内に多数の新作がデビュー。また10月4日発売だった『Tom Clancy’s Ghost Recon: Breakpoint』も、10月5日までだった集計期間の関係で9月の月間6位に入っています。
昨年は『Marvel’s Spider-Man』が9月のソフト市場を牽引。今年のNintendo SwitchやXbox Oneソフト市場拡大でも、PS4市場の反動減を相殺することはできませんでした。
2019年9月 月間USチャート トップ20
- NBA 2K20
- Borderlands 3
- FIFA 20
- The Legend of Zelda: Link’s Awakening (ゼルダの伝説 夢をみる島)*
- Madden NFL 20
- Tom Clancy’s Ghost Recon: Breakpoint
- Gears 5**
- Code Vein
- NHL 20
- Mario Kart 8 (マリオカート8 デラックス)*
- Minecraft***
- Grand Theft Auto V
- Super Smash Bros. Ultimate (大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL)*
- Spyro Reignited Trilogy
- Red Dead Redemption II
- Tom Clancy’s Rainbow Six: Siege
- Plants vs Zombies: Battle For Neighborville
- Marvel’s Spider-Man
- Catherine
- The Legend of Zelda: Breath of the Wild (ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド)*
*デジタル販売を含まず
**Steamのデジタル販売を含まず
***PS4/Xbox Oneのデジタル販売を含む
NPDのアナリストMat Piscatella氏によると、2019年のソフト売上高は39億ドルで、2018年と比べてほぼ横ばい。中でもNintendo Switchのソフト売上が伸びており、他プラットフォームの減少分を補っているということです。
初登場1位を飾ったのは、今やスポーツゲームでアメリカ最大人気シリーズとなった『NBA 2K』シリーズの最新作『NBA 2K20』でした。
今年もローンチから絶好調で、月間のみならず年間売上でも早くも1位を獲得。スポーツゲームとして過去最高の初月売上を記録した『NBA 2K19』を上回る数字を残しています。
2位に入った『Borderlands 3』も、フランチャイズの初月販売記録を更新する印象的なデビューを飾りました。こちらも発売1か月目にして年間3位に入る素晴らしい立ち上がりを見せています。
2019年 年間売上トップ10
- NBA 2K20
- Mortal Kombat 11
- Borderlands 3
- Madden NFL 20
- Kingdom Hearts III (キングダム ハーツ III)
- Tom Clancy’s The Division 2
- Anthem
- Super Smash Bros. Ultimate (大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL)*
- Resident Evil 2 2019 (バイオハザード RE:2)
- Grand Theft Auto V
過去12か月の売上トップ10
- Red Dead Redemption II
- Call of Duty: Black Ops IIII
- Super Smash Bros. Ultimate (大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL)*
- NBA 2K20
- Mortal Kombat 11
- Borderlands 3
- Madden NFL 20
- NBA 2K19
- Battlefield V
- Kingdom Hearts III (キングダム ハーツ III)
Xbox One
- Borderlands 3
- NBA 2K20
- Gears 5
- FIFA 20
- Madden NFL 20
- Tom Clancy’s Ghost Recon: Breakpoint
- NHL 20
- Plants vs Zombies: Battle For Neighborville
- Tom Clancy’s Ghost Recon: Wildlands
- Grand Theft Auto V
PlayStation 4
- NBA 2K20
- Borderlands 3
- FIFA 20
- Madden NFL 20
- Tom Clancy’s Ghost Recon: Breakpoint
- NHL 20
- Code Vein
- Marvel’s Spider-Man
- Catherine (キャサリン・フルボディ)
- Minecraft
Nintendo Switch
- The Legend of Zelda: Link’s Awakening (ゼルダの伝説 夢をみる島)*
- Mario Kart 8 (マリオカート8 デラックス)*
- Super Smash Bros. Ultimate (大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL)*
- Spyro Reignited Trilogy
- The Legend of Zelda: Breath of the Wild (ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド)*
- Super Mario Maker 2 (スーパーマリオメーカー2)*
- Dragon Quest XI S: Echoes Of An Elusive Age (ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて S)*
- Astral Chain (アストラルチェイン)*
- New Super Mario Bros. U Deluxe (Newスーパーマリオブラザーズ U デラックス)*
- Super Mario Party (スーパー マリオパーティ)*
Nintendo 3DS
- Pokemon: Ultra Sun (ポケットモンスター ウルトラサン)*
- Pokemon: Ultra Moon (ポケットモンスター ウルトラムーン)*
- Super Mario Maker (スーパーマリオメーカー for Nintendo 3DS)*
- The Legend of Zelda: Majora’s Mask 3D (ゼルダの伝説 ムジュラの仮面 3D)*
- Mario Kart 7 (マリオカート7)*
- Super Mario 3D Land (スーパーマリオ 3Dランド)*
- Super Smash Bros. (大乱闘スマッシュブラザーズ for Nintendo 3DS)*
- The Legend of Zelda: Ocarina of Time 3D (ゼルダの伝説 時のオカリナ 3D)*
- Minecraft*
- Luigi’s Mansion (ルイージマンション)*
ハードウェア:Nintendo Switchが1500万台を突破
ハードウェア市場はNintendo Switchがトップ。月間および年間でハード市場を牽引しています。9月20日にNintendo Switch Liteが発売されハード売上を後押し。米国における販売台数が1500万台を突破しました。Nintendo Switchは今年、そしてこの9月に売上を伸ばしている唯一のプラットフォームです。
2013年末の発売から今年で6年になり、来年の次世代機投入も発表されているPS4とXbox Oneの市場は縮小が続いています。こうした結果、2019年9月のハードウェア市場の売上高は1年前と比べて22%減少して2億4,000万ドルでした。年初来の売上高も前年と比べて21%減って19億ドルでした。
周辺機器・アクセサリ
周辺機器・アクセサリ市場も売上が減少しています。9月は7%減少して3億600万ドルでした。年初来の売上高も1年前と比べて2%減の26億ドルとなっています。ただそうした中でも、新作が発売された『amiibo』の売上は好調でした。『amiibo』を含むインタラクティブ・ゲーミング・トイ(Toys-to-Life関連商品)分野の売上は、1年前と比べて8倍以上にも急増。新作の「大乱闘スマッシュブラザーズシリーズ」(ゼニガメ、フシギソウ、スネーク)や「ゼルダの伝説シリーズ」(夢島リンク)が大きく寄与しました。