伝統的に移植/リマスター/リメイクを行うケースが多くない任天堂にあって、『ゼルダの伝説』は例外的に、頻繁に現行機で過去作が発売されてきたシリーズです。ニンテンドー3DSでは『時のオカリナ』と『ムジュラの仮面』が、Wii Uでは『風のタクト』と『トワイライトプリンセス』が発売されました。そしてNintendo Switchでも『夢をみる島』が2019年9月20日に発売されます。

昨年の『ゼルダの伝説 コンサート 2018』にて、シリーズ総合プロデューサーの青沼英二氏がNintendo Switchの『スカイウォードソード』について言及する場面がありました。この話はその後任天堂が公式に計画を否定しており、噂は沈静化しています。

それでも、他の過去3Dゼルダタイトルがリメイク/リマスターされてきただけに、1つ残る『スカイウォードソード』も期待する声が小さくないわけですが、ゼルダシリーズでさらなるリメイクが行われる可能性について青沼氏が海外メディアに対して語っています。

改めて、現時点でスカウォのリメイク計画は無いそうです。

ゼルダの伝説 リメイク/リマスターに対する考え方

任天堂がゼルダシリーズを頻繁にリメイク/リマスター/移植の対象とすることについて青沼氏は、「独特のゲームスタイルやアートスタイルを持っているからではないか」と説明。

『ゼルダの伝説』は、発売されるタイトルごとにアートスタイルやゲームプレイが変わり非常にバラエティに飛んだシリーズです。そして青沼氏は、旧作を現行機種で発売する際に、ベースとなる魅力的な体験の上に、新しいことや新鮮な体験を盛り込むよういつも考えていると述べています。

たとえばNintendo Switch版『ゼルダの伝説 夢をみる島』では、青沼氏がオリジナル版を遊んだ当時の印象をもとに、ミニチュアのジオラマを覗き込んでいるかのうようなアートスタイルが採用され、新要素として「パネルダンジョン」が導入されました。

Wii Uでリマスターされた2作も、グラフィック品質の向上にとどまらず、Wii U GamePad操作が導入されるなどしています。

ゼルダシリーズ今後のリメイク予定は?

青沼氏はリメイクの際、リスクは承知の上で、新しいメカニックが必要であると考えているようです。

ゼルダシリーズの今後のリメイク予定は?

現時点で計画はないものの、新たな要素・新たな機能を組み込めると考える、これならリメイクに最適だと考えるタイトルがあれば、そのときは検討するでしょうと青沼氏はコメントしています。

オリジナル版をそのまま移植などすることを好まず、別ハードへの移植などを行う際はオリジナル+αの魅力が必要だとする考えは、ゼルダに限らず任天堂のソフト戦略に共通しています。Nintendo Switchでは多くの任天堂ソフトがWii Uから移植されていますが、新機能・新要素が導入されています。

スカイウォードソード リメイクの可能性

新要素・新機能という点で、『ゼルダの伝説 スカイウォードソード』ではモーション操作を省いてボタン操作にしたらどうか。というアイデアがあるそうです。

しかし青沼氏はそのアイデアの実現は不可能に近いと否定。「(スカイウォードソードを)ボタン操作ですべてコントロールするって?それはちょっと難しいね!不可能に近いんじゃないかと思います」

『ゼルダの伝説 スカイウォードソード』は、2011年にWiiで発売された、Wiiモーションプラス(Wiiリモコンプラス)操作専用のアクションアドベンチャーゲームです。

WiiモーションプラスはそれまでのWiiリモコンよりも細やかな動きを検知でき、専用ソフトである『スカイウォードソード』は、キャラクターのアクションやアイテム使用、ダンジョンの謎解きなど、多くの場面でモーション操作が求められ、それを前提としてゲームが設計されていました。

モーション操作からボタン操作への移行。全編モーション操作だった『スカイウォードソード』にとってはたしかに新しい要素といえるかもしれませんが、その実現は現実的ではないようです。もし今後スカウォリメイクが実現するのであれば、もっと違う新要素・新機能が搭載されることになりそうです。

Nintendo Switchでのゼルダシリーズの展開としては、まずはローグライク×リズムアクション『クリプト・オブ・ネクロダンサー』とのクロスオーバー『ケイデンス・オブ・ハイラル: クリプト・オブ・ネクロダンサー feat. ゼルダの伝説』が6月14日にリリース。そして9月には『ゼルダの伝説 夢をみる島』、さらにその後は『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』の続編も控えています。

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