2019年7月1日より、Yahoo! JAPANの利用度合いなどに応じてユーザーを格付けする「Yahoo!スコア」がはじまります。
2018年10月より実証実験が行われてきましたが、いよいよ本格的に開始。ヤフーが保有するビッグデータから「Yahoo!スコア」が作成され、そのスコアによって特典が提供される。パートナー企業へスコアの情報が提供され、サービスの質向上などに活用する。といった、ビッグデータを利用するサービス。
「Yahoo!スコア」の作成は、ユーザーのプライバシーの保護に十分配慮のうえで実施されるそうです。ただ、個人情報や信用行動、消費行動などが、第三者へ提供されることに抵抗を感じる利用者も多いのでは。
「Yahoo!スコア」は初期設定でオンになっていて、自分で設定しないと情報が提供され続けることになります。
「Yahoo!スコア」は手動でオン/オフの設定切り替え、またパートナー企業の情報利用のオン/オフを個別に設定することが可能です。
このページでは「Yahoo!スコア」の設定方法について紹介しています。
Contents
Yahoo!スコアとは?
「Yahoo! JAPAN ID」にひもづくビッグデータを基に機械的に推定・算出したスコアのことです。
Yahoo!スコアは現在、4種類のカテゴリーに属するスコアと、それらを集約した総合スコアで構成されています。 ヤフー利用者のサービス利用状況など行動データ等を収集し、ヤフーやパートナー企業の様々なサービスへ活用していくというものになります。
具体的に、Yahoo!スコアで利用しているカテゴリーと利用データは次になります。
本人確認
Yahoo! JAPAN IDにひもづく住所・氏名・電話番号・メールアドレスなどの情報の登録率、登録された電話番号およびメールアドレスの有効性、Yahoo! JAPANが提供するサービスにおける住所確認や本人確認の有無等
信用行動
ヤフオク!における取引実績や評価、ショッピングでのレビュー回数、知恵袋での活躍度、Yahoo! JAPANへの支払い滞納の有無および回数、利用規約・ガイドライン違反の有無および回数、宿泊・飲食店等の予約キャンセル率、キャンセル連絡有無などの行動実績等
消費行動
Yahoo! JAPANが提供するEコマースサービス、Yahoo!ウォレット、Yahoo! JAPANカードなどの利用金額等
Yahoo! JAPANサービス利用
Yahoo! JAPANが提供するサービスの利用頻度などの実績等
「Yahoo!スコア」に応じて特典付与があったり、審査プロセスの簡略化やコンテンツ最適化などのメリットがあるそうです。
- 作成および利用は、お客様のプライバシーの保護に十分に配慮したうえで実施している。
- 算出元データには、通信の秘密にあたる情報、スコア化することで不当な差別につながる可能性がある情報(要配慮個人情報、性別や職業等)は使用しない。
- 「Yahoo!スコア」の利用目的を、ユーザーへの特典等の付与、審査プロセスの簡略化、コンテンツ最適化、サービスの改善、広告の配信等とする。
ということで、十分に配慮がなされたうえでユーザー側のメリットもあるように見えます。が、個人情報を提供するかどうかは自分で決めたいなとも思います。
個人的にはヤフー関連サービスの利用頻度は高くなく、最近だとPayPayくらい。たまにしか使わないもので格付けされるのは嫌な気持ち。
Yahoo!スコアを停止する、オフにする方法・手順
「Yahoo!スコア」は、初期設定だと「オン」になっています。そのままだと7月1日以降は、自動的に「Yahoo!スコア」が作成される状態です。ただ設定で簡単に「オフ」にすることができるので、データの収集・作成を拒否する場合は設定しておきましょう。
手順
- Yahoo!スコアを停止したいYahoo! JAPAN IDでログインした状態で、ブラウザから「accounts.yahoo.co.jp/privacy/optout/score」へアクセスします。
Yahoo! JAPANトップページからだと、「登録情報」>「プライバシー・メール配信」>「Yahoo!スコアの作成・利用」から。
- 初期状態ではYahoo!スコアの作成・利用のチェックが「オン」(青)になっているので、タップして「オフ」(白)にします。
- 設定はこれだけで完了です。設定が反映されるまで数日かかることがあるそうなので、早めに設定しておきましょう。
パートナー企業のサービス、アプリの設定
外部企業のサービスへの「Yahoo!スコア」の提供は、ユーザーがそのサービスとYahoo! ID連携を実施する際に、個別に同意した場合に行われます。同意しないかぎりパートナー企業のサービスへの「Yahoo!スコア」の提供は行われません。
どのパートナー企業のサービスとYahoo! IDを連携し、スコアの提供に同意しているかどうかは、「各アプリケーションでのデータ利用」から確認することができます。もう利用していないだとか、設定をオフにしたいというアプリ・サービスがあれば、ここで設定を切り替えることができます。
- Yahoo!スコアを停止したいYahoo! JAPAN IDでログインした状態で、ブラウザから「accounts.yahoo.co.jp/privacy/optout/auth」へアクセス。
- そのIDで連携しているアプリ・サービスが表示されるので、終了する場合は「無効にする」をタップ
- 無効にすると「○○」上でのYahoo! JAPAN IDを活用した機能等が利用できなくなる場合があります。本当に無効にしますか?「無効にする」を選択。
- 「○○において、お客様のデータが利用されることへの同意を「無効」にしました。」と表示されれば完了です。
おわりに
というわけで、「Yahoo!スコア」をオフにするという話題でした。
「Yahoo!スコア」の設定は、初期状態ではオンになっていて、そのままにしておくと、7月1日以降は自分の行動履歴などからビッグデータの収集・提供が行われます。
個人的にヤフー関連サービスの利用頻度は高くありませんが、家族はヤフーメールやニュースなど結構ヘビーユーザー。毎日のように利用しているユーザーであっても、メリットと天秤にかけて、個人情報の提供・利用には抵抗があるみたい。
格付けや利用状況の収集・提供が嫌だという場合はオフにしておきましょう。