WiiやWii U、ニンテンドー3DSで配信されてきた「Virtual Console」(VC、バーチャルコンソール)。過去のゲーム機で発売されたゲームソフトを、今のハード上(Wii、Wii U、ニンテンドー3DS)で遊べるサービスです。ファミコンやスーパーファミコンなどで発売された昔懐かしい人気タイトルや名作タイトル、思い出に残るタイトルを、実機がなくても遊べる素敵なサービスです。
2006年のWiiからはじまり、Wii U、ニンテンドー3DSと3ハードで展開されてきたバーチャルコンソール。その次のハードである「Nintendo Switch」(ニンテンドースイッチ) でも遊ぶことはできるでしょうか。
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“バーチャルコンソール”という名称・サービスは Nintendo Switch では使われない
任天堂は海外メディアからの取材に対して、「現在のところ、他の任天堂ハードで行った “バーチャルコンソール” という形でクラシックゲームをひと束にし配信する計画はありません」と回答。スイッチでは “バーチャルコンソール” という名称・サービスで、過去のゲームソフトが配信されることはないようです。
では過去のタイトルをスイッチで遊べないのかというと、そうでもありません。VCほどのボリュームはまだありませんが、クラシックタイトルはスイッチでも配信されています。
Nintendo Switch Online に加入して遊ぶ
任天堂は Nintendo Switch の有料オンラインサービス「Nintendo Switch Online」を2018年9月にスタート。加入するとオンラインプレイやクラウドセーブといった Nintendo Switch をより便利に遊べる機能を利用できるのに加えて、『ファミリーコンピュータ Nintendo Switch Online』『スーパーファミコン Nintendo Switch Online』といったソフトを遊べるようになります。
このソフトはそれぞれのハードで発売されたソフトが収録されていて、いつでもどこでも遊ぶことが可能。収録ソフトは不定期に追加され、徐々にボリュームが増えています。
以前のVCには無かった試みとして、『ゼルダの伝説』や『メトロイド』など一部のソフトでは特別な状態やシーンからプレイできる“スペシャルバージョン”というものも配信されています。
またマルチプレイのオンラインプレイ対応や、いつでもセーブ、巻き戻しなど、遊びやすい機能が搭載されています。
- ファミコン&スーパーファミコン Nintendo Switch Onlineとして配信
- マルチプレイはオンライン対応、いつでもセーブ、巻き戻し機能など搭載
- 配信タイトルは不定期に追加
なお Nintendo Switch Online 加入者限定特典として、ファミコンとスーパーファミコンのコントローラーが My Nintendo Store で販売。当時のデザインそのまま復刻した無線コントローラーとなっており、配信されているタイトルを当時の感覚でプレイすることができます。
アーケードアーカイブス / アケアカNEOGEO で遊ぶ
ハムスターから『アーケードアーカイブス』『アケアカNEOGEO』のNintendo Switch版が配信中。『アーケードアーカイブス』および『アケアカNEOGEO』は、1980年代、1990年代に登場したアーケードゲームの名作を忠実に再現することを目指して開発・発売されているシリーズです。
難易度など様々なゲーム設定の変更や、当時のブラウン管テレビの雰囲気を再現するなど、好みの形で当時の名作を遊ぶことができます。またオンラインランキングで世界中のプレイヤーとスコアを競うことも可能です。
Nintendo Switchでは2017年3月3日の本体発売日から毎週新作が配信されており、そのラインナップは180本以上(2019年12月時点)。2019年10月には「ニンテンドーeショップでゲームタイトルをリリースし続けた最多連続週数」でギネス世界記録に認定されました。
『アケアカNEOGEO』では『メタルスラッグ』や『キング・オブ・ファイターズ』『サムライスピリッツ』『餓狼伝説』『龍虎の拳』などSNKタイトルを中心にネオジオの名作が配信。
『アーケードアーカイブス』ではコナミやタイトー、アイレム、テクノスジャパン、テクモ、ジャレコなどに加え、『VS.スーパーマリオブラザーズ』や『ドンキーコング』『パンチアウト!!』『マリオブラザーズ』など任天堂タイトルも配信されています。
任天堂のアーケードタイトルはバーチャルコンソールでは配信されてきませんでした。Switch版『アーケードアーカイブス』ならではのタイトルです。ファミコンに移植されることのなかった幻のアーケードゲーム『スカイスキッパー』も配信されています。
シリーズをまとめたコレクションで遊ぶ
Nintendo Switch限定ではありませんが、懐かしゲームのリバイバル人気にともなって増えているのが、シリーズをひとまとめにした○○コレクション系のタイトルです。
たとえば『聖剣伝説COLLECTION』や『ロックマン クラシックス コレクション』『くにおくん ザ・ワールド クラシックスコレクション』『ストリートファイター30th アニバーサリーコレクション インターナショナル』『悪魔城ドラキュラ アニバーサリーコレクション』『ダライアス コズミックコレクション』など。
懐かしの思い出深いシリーズタイトルを重点的に一時に楽しむことができます。Switchでは以下のようなタイトルが発売されています。
- ロックマン クラシックス コレクション
- ロックマン クラシックス コレクション 2
- ロックマンX アニバーサリー コレクション
- ロックマンX アニバーサリー コレクション 2
- カプコン ベルトアクション コレクション
- ストリートファイター30th アニバーサリーコレクション インターナショナル
- くにおくん ザ・ワールド クラシックスコレクション
- 聖剣伝説COLLECTION
- 悪魔城ドラキュラ アニバーサリーコレクション
- 魂斗羅 アニバーサリーコレクション
- KONAMI アーケードクラシックス アニバーサリーコレクション
- 忍者じゃじゃ丸 コレクション
- ダライアス コズミックコレクション
その他:ニンテンドークラシックミニ シリーズで遊ぶ
任天堂は2016年と2017年に“ニンテンドークラシックミニ”という形で、ファミコンとスーパーファミコンを手のひらサイズに復刻。
ミニファミコンには30タイトル、ミニスーファミには未発売だった幻の『スターフォックス2』を含め21タイトルが収録されており、テレビやモニターに繋いですぐに遊ぶことができます。
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クラシックミニシリーズの良いところは、懐かしハードが当時のままのデザインで復刻されているところ(手のひらサイズに縮小されてはいますが)。ミニファミコンの方はそのコンセプトが仇となってコントローラーまで小さくなってしまいましたが、スーパーファミコンのコントローラーは当時のサイズで復刻されていて握り具合も当時の感覚そのままに楽しめます。