13日の東京株式市場にて、任天堂が急落。一時、8%安の3万8,360円まで売られ、年初来安値を更新しました。終値はやや戻して2,590円(6.21%)安の3万9,120円。この日の東証1部値下がり率第6位でした。売買代金ランキングは2,188億円超となり、2位のソフトバンクグループの4倍以上の規模でした。
E3 2018 開幕に合わせて放送した「Nintendo Direct: E3 2018」でニンテンドースイッチ向けの目新しい発表がなかったことから、失望売りにつながったようです。
任天堂のスイッチ向け新作発表に「物足りなさ」、株価は一時8%急落
任天堂の株価が急落。一時前日比8%安の3万8360円にまで下落した。米ロサンゼルスで開催中のゲーム見本市「E3」で13日未明に発表したスイッチ向け新タイトルの内容が、投資家の期待する水準に達していなかったとの見方がある中、売り注文が相次いだ。
4月の『Nintendo Labo』にスイッチ本体牽引効果が乏しかったことや、ポケモンの新作『ポケットモンスター Let’s GO! ピカチュウ / Let’s GO! イーブイ』がE3とは別のタイミングで5月に発表され、材料出尽くし感から任天堂株はこのところ軟調。
最大市場である北米で本体セールスが減速していると報じられたこともあり、E3 では2018年後半から2019年にかけてのラインナップにサプライズが期待されていましたが、任天堂から驚きある発表はありませんでした。ソフトメーカーのサポートも投資家の期待を下回ったようです。
任天堂は当初より、ビデオプレゼンテーション「Nintendo Direct: E3 2018」では「『大乱闘スマッシュブラザーズ(仮称)』など、2018年に発売されるNintendo Switchタイトルを中心に紹介します」と番組内容を説明していました。
本編新作であれば1000万本クラスのキラータイトル『スマブラ』と『ポケモン』があるとはいえ、今期スイッチを2000万台販売するとの年度目標を掲げているだけに、前半に新作ソフトが乏しかったのを挽回するため、後半は任天堂発売タイトルを揃えてくるのではとの期待が集まっていました。