2013年11月の発売開始から4年を超え、一般的なゲームハードのライフサイクルとしては折り返しに入っているソニーの PlayStation 4 ですが、まだまだ今世代のトップハードとして勢いは健在です。NPD グループによると、Pro などのモデルを含めた PS4 ファミリーは2018年4月の米国市場において、他のどの機種よりも多くの収益をあげました。4月の新作だった『God of War』は、PS4 独占タイトルとして最も好調なローンチを見せています。
「ソニーの PlayStation 4 は、2018年4月最もよく売れたコンソールハードウェアプラットフォームでした。また、今年これまでの間、最も売れているコンソールハードウェアプラットフォームでい続けています」と NPD のアナリスト Mat Piscatella 氏はコメント。
「PlayStation 4 は、2009年4月の Wii 以来となる、4月の最高販売台数を記録し、また販売金額面においても、2008年4月の Wii 以来、最高を記録しました」
PS4本体のセールスを押し上げたのは、新しい舞台とゲームシステムでクレイトスの新たな物語が描かれる新生『God of War』を同梱した PS4 Pro のバンドルセット。1TB の PS4 Pro 本体に『God of War』ソフトを同梱するなどした特別な本体セットは、販売金額面において、この4月に最も売れたハードとなりました。なお、ハード個別の販売台数のトップは Nintendo Switch の「Joy-Con (L) ネオンブルー/(R) ネオンレッド」モデルでした。
新生『ゴッド・オブ・ウォー』はPS独占タイトルとして過去最高の初月売上
北米市場において2018年4月の月間1位を獲得し、PS4本体セールスにも貢献する勢いを見せた新生『God of War (ゴッド・オブ・ウォー)』。好調なセールスは PS4 世代だけでなく、1995年に発売された初代 PlayStation から数えても、PS プラットフォーム独占タイトルとして歴代最高の初月売上を達成しています。
『God of War』は4月20日発売タイトルであるため、初月の集計対象期間は10日間ほど。それでも、これまで最高だった2004年10月の『Grand Theft Auto: San Andreas』(発売当初はPS2向け独占)を上回り、新たなレコードを打ち立てたということです。
他機種も好調でハード市場が拡大
大型タイトルの発売で PS4 が売上を伸ばすなか、他機種も好調な売上を示し、ハード市場は拡大しています。2018年4月のハード市場は前年比15%増の2億2500万ドルとなり、現行機世代で過去最高の4月単月売上を記録。また2018年4月までの市場規模は前年と比較して14%増加し11億5000万ドルを記録しています。
PS4だけでなく、Xbox One や「ニンテンドークラシックミニ スーパーファミコン」のようなプラグ・アンド・プレイデバイスへの支出が増えており、市場拡大を牽引していると Piscatella 氏。
今後もたとえば PS4 では『スパイダーマン』、ニンテンドースイッチでは『大乱闘スマッシュブラザーズ』のような目玉タイトルが控えており、当面はハード市場の成長を期待できるとしています。
開催が迫る6月の E3 では、年末恒例タイトルの新作ばかりではなく、消費者の関心をより高め、業界が盛り上がる新発表にも期待したいところです。
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