2017年7月の米国チャートにおいて、月間1位デビューを飾った『スプラトゥーン2』。ソフトのローンチにあわせて Nintendo Switch の出荷量も増加し、3ヶ月ぶりに PS4 を上回りハード部門の月間販売1位を達成しました。NPD のアナリスト Mat Piscatella 氏は「Nintendo Switch は7月のベストセラーハードでした」とコメント。「『スプラトゥーン2』のローンチをサポートするためリリースされた、新たな在庫によって推進されました」
2015年、Wii U で誕生したニューフェイスは、今や任天堂の新たな顔。2作目にして正式にキラータイトルとなっており、ソフト発売に合わせて7月後半には多くの本体が出荷。6月までの入手困難な状態がいくらか緩和されました。任天堂は Nintendo Switch のソフトスケジュールで空白期間を作らないことを1つの目標としていますが、北米では8月に『Mario + Rabbids: Kingdom Battle』が発売。9月には『ポッ拳 DX』、そして『スプラトゥーン2』同梱本体セットの発売も予定されていて、Switch 市場は活発な状態が持続しそうです。
北米の『Nintendo Switch Splatoon 2 Edition Bundle』は、ネオンピンク、ネオングリーンの Joy-Con カラーに『スプラトゥーン2』のダウンロードコード、キャリングケースが付属。9月8日より379,99ドルでウォルマート独占販売されます。
Nintendo Switch が好調な販売を続けることで、米国ゲーム市場も拡大が期待。Switch のローンチ以降は前年比でプラスが続いていますが、年間を通しても2016年を上回ることが予想されます。「年初来のハード支出は、2016年の同時期と比較して20%増え16億ドルに達しています」と Piscatella 氏はコメント。「Nintendo Switch のパフォーマンスは前年同期を上回る主要因となっています」
任天堂はこの秋、「ニンテンドークラシックミニ」の新作として『ニンテンドークラシックミニ スーパーファミコン』を発売予定。昨年発売された『ミニファミコン』は想定以上の人気で生産量が追いつきませんでしたが、その反省から今年の『ミニスーファミ』は生産量を大幅に増やして対応。Nintendo Switch や『スーパーマリオ オデッセイ』、ニンテンドー3DSで『ポケットモンスター ウルトラサン・ウルトラムーン』を擁する任天堂のホリデー商戦に彩りを添えてくれそうです。
アメリカでは他プラットフォームも好調。Piscatella 氏によると今年これまでの期間で最も売れているハードは円熟期に差し掛かる PlayStation 4 でした。PS4 はハードの供給不安も無く、また強力なソフトラインナップが揃っています。挽回を期す Microsoft 陣営は、年末に 4K 対応など高性能版 Xbox One X を発売予定。好調な時期なら11月12月の2ヶ月で60億ドル以上を販売する、超巨大なホリデー商戦。任天堂プラットフォームが盛り返してきたことで、今年は大きく盛り上がりそうです。
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