毎年3月に開催される米国のゲーム開発者会議(Game Developers Conference, GDC)による2018年版のレポート「State of the Game Industry」が公開され、普及が進む Nintendo Switch (ニンテンドースイッチ) に対する関心が、急速に高まっていることが明らかになりました。
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ニンテンドースイッチに対する関心、昨年より増加
昨年の調査では、Nintendo Switch ソフトを開発しているデベロッパーはわずか3%でしたが、2018年はそこから9ポイント伸びて12%に増加。また開発者の15%は、次のタイトルがスイッチに対応するだろうと答えています。
また現在のプロジェクトとは関係なしに「開発者として、今最も興味のあるプラットフォームは?」という質問に対しては、36%がスイッチを選択。
例年、PC やモバイル、PS4、Xbox Oneが好まれていた中で、スイッチがPC (59%) とPS4 (39%) に次ぐ3番手として頭角を現しています。ちなみに、スマートフォン/タブレットは30%、Xbox One は28%でした。
売上面でもポジティブな反応
任天堂はニンテンドースイッチで、早い時期からデベロッパーフレンドリーな環境を整備してきました。そのことが功を奏し、動きの早いインディーデベロッパーは初期から対応ソフトを続々と発売。売上面でも、想定以上になったと成功を報告するデベロッパーが相次いでいます。
今回の調査でも、実際にスイッチ版タイトルが、良い売れ行きを見せていることが確認。「同一タイトルの売れ行きを見た時に、スイッチ版は他機種と比べてどのような推移となっているか」を訊いた質問では、大半のデベロッパーが他機種と同程度かそれ以上の売れ行きを示したと回答。他プラットフォーム版の平均を下回ったと答えたのは16%でした。
ニンテンドースイッチは Wii U を超える?
ニンテンドースイッチの売れ行きが Wii U を上回ると考えるデベロッパーも大幅に増加。昨年の段階で、スイッチが Wii U を上回ると考えている開発者は50%でしたが、今年は73%に上昇。
スイッチは昨年12月、年末商戦を消化する前に世界1000万台販売を突破しており、1356万台の Wii U を抜くのは時間の問題です)。また国内ではすでに Wii U の累計販売台数を上回っています。