NPD グループから2017年7月の米国ゲーム小売市場レポートが到着。Nintendo Switch が月間ハード販売トップに返り咲き、ソフト販売でも『スプラトゥーン2』が1位を獲得したことが明らかになりました。
Nintendo Switch の販売が好調だったことで、全体のセールスも前年同月比19%増の5億8800万ドルと上向きに。ハード、ソフト、アクセサリすべての部門が前年同月と比較してプラスとなりました。
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ソフトウェア:スプラトゥーン2が月間1位を獲得
『クラッシュ・バンディクー』を抑えて1位を獲得したのは、前世代機 Wii U で誕生し任天堂の新たな顔となった『Splatoon (スプラトゥーン)』の Nintendo Switch 向け新作『スプラトゥーン2』でした。『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』(5位)や『マリオカート8 デラックス』(8位)もトップ10に入り、任天堂タイトルが3本トップ10入りをはたしています。Switch 用ソフトではその他『ARMS』も17位に入るなど、任天堂は7月のソフト販売においてトップパブリッシャーとなりました。
他の注目点としては『Call of Duty』が『Modern Warfare Remastered』(12位)、『Black Ops III』(13位)、『Infinite Warfare』(15位)の3タイトルがトップ20入り。『Injustice 2』(6位)や『鉄拳7』(20位)と格闘ゲームも人気です。
また RPG 人気も復活傾向。『Nier: Automata』や『ペルソナ5』『Mass Effect: Andromeda』『キングダムハーツ HD2.8 ファイナルチャプタープロローグ』Horizon: Zero Dawn『Final Fantasy XII: The Zodiac Age』といったタイトルが発売されている今年の年初来の売上は、前年同期と比較して50%以上増加しています。
任天堂は6月末から7月にかけて、ニンテンドー3DSプラットフォームを活性化すべく新モデル「Newニンテンドー2DS LL (New Nintendo 2DS XL)」や新作ソフト『Hey! ピクミン』『Miitopia』『Ever Oasis 精霊とタネビトの蜃気楼』を投入(デジタルでは『カービィのすいこみ大作戦』も配信)。
New2DS LLや『Miitopia』『ピクミン』は月末発売ということもあって総合トップ10入りはなりませんでしたが、3DSチャートにおいては『Miitopia』が2位、『Hey! ピクミン』が6位、『Ever Oasis』が9位にそれぞれ入りました。
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2017年7月 U.S. チャート トップ10
- スプラトゥーン2*
- Crash Bandicoot: N. Sane Trilogy
- Grand Theft Auto V
- ファイナルファンタジーXII ザ ゾディアック エイジ
- ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド*
- Injustice 2
- マリオカート8 デラックス*
- Overwatch**
- Tom Clancy’s Rainbow Six: Siege
- NBA 2K17
- Tom Clancy’s Ghost Recon: Wildlands
- Call of Duty: Modern Warfare Remastered
- Call of Duty: Black Ops III
- Minecraft
- Call of Duty: Infinite Warfare
- MLB 17: The Show
- ARMS*
- Battlefield 1
- Mass Effect: Andromeda
- 鉄拳7
*デジタル販売を含まず
**Battle.net 経由の販売を含まず
Xbox One トップ10
- Grand Theft Auto V
- Injustice 2
- Overwatch**
- Tom Clancy’s Rainbow Six: Siege
- Tom Clancy’s Ghost Recon: Wildlands
- Call of Duty: Infinite Warfare
- Minecraft
- Forza Horizon 3
- Call of Duty: Black Ops III
- NBA 2K17
PlayStation 4 トップ10
- Crash Bandicoot: N. Sane Trilogy
- ファイナルファンタジーXII ザ ゾディアック エイジ
- Grand Theft Auto V
- Injustice 2
- MLB 17: The Show
- Call of Duty: Modern Warfare Remastered
- Horizon Zero Dawn
- Overwatch**
- NBA 2K17
- Tom Clancy’s Ghost Recon: Wildlands
Nintendo Switch トップ10
- スプラトゥーン2*
- ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド*
- マリオカート8 デラックス*
- ARMS*
- 1-2 Switch*
- Ultra Street Fighter II: The Final Challengers*
- Lego City Undercover*
- Cars 3: Driven to Win*
- Fate/Extella: The Umbral Star*
- Just Dance 2017*
Nintendo 3DS トップ10
- ポケットモンスター サン*
- Miitopia*
- 大乱闘スマッシュブラザーズ for Nintendo 3DS*
- ポケットモンスター ムーン*
- スーパーマリオメーカー for Nintendo 3DS*
- Hey! ピクミン*
- マリオカート7*
- ファイアーエムブレム Echoes もうひとりの英雄王*
- Ever Oasis 精霊とタネビトの蜃気楼*
- マリオスポーツ スーパースターズ*
年間トップ10 2017
- Tom Clancy’s Ghost Recon: Wildlands
- ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド*
- For Honor
- Grand Theft Auto V
- Horizon Zero Dawn
- Injustice 2
- Mass Effect: Andromeda
- バイオハザード7 レジデント イービル
- NBA 2K17
- Call of Duty: Infinite Warfare
過去12ヶ月間のベストセラー トップ10
- Call of Duty: Infinite Warfare
- Battlefield 1
- NBA 2K17
- Madden NFL 17
- Grand Theft Auto V
- Tom Clancy’s Ghost Recon: Wildlands
- FIFA 17
- ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド*
- ファイナルファンタジーXV
- For Honor
ハードウェア
ハードウェアの販売トップは、PlayStation 4 をかわした Nintendo Switch でした。『スプラトゥーン2』に合わせて米国においても本体の出荷量が増加したようで、販売好調だった PS4 をさらに上回りました。年初来のハードウェア支出は2016年の同期間と比較して20%増の16億ドル。トップハードとして米国市場をリードする PlayStation 4 に加えて、立ち上げに成功し、勢いを維持し普及が加速する Nintendo Switch が大きく貢献しています。
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周辺機器
周辺機器・アクセサリ市場も7月は9%増。Nintendo Switch や Xbox One の周辺機器販売が好調だったのが主な理由で、中でも両ハードともにコントローラー販売が好調でした。縮小の続く「Toys-to-Life」の減少幅は前年同月比15%減に縮小。『スプラトゥーン2』の『amiibo』が発売された影響か、いくらか下げ止まっています。
2017年7月:米国ゲーム小売市場規模
ハードウェア:1億8200万ドル(+29%)
ソフトウェア:2億6300万ドル(+17%)
PCソフトウェア:1400万ドル(+14%)
周辺機器・アクセサリ:1億2900万ドル(+9%)
全体:5億8800万ドル(+19%)