2017年4月の米ゲーム小売市場は10%増、任天堂が引き続き好調、『ペルソナ5』は前作の5倍規模でデビュー


マリオカート8 デラックス

 

Nintendo Switch や対応ソフトの販売が引き続き好調な任天堂アメリカから、先立って販売成績が報告されていますが、NPD グループから2017年4月期における、米ゲーム小売市場規模レポートが到着。任天堂関連が好調だったこともあり、前年同月比で10%増を達成したことが明らかになりました。

2015年11月以来、2ヵ月連続で前年同月比プラスに

全体の売上高は10%増の6億3600万ドル。ハードウェアは37%増の1億9500万ドル、ソフトウェアは6%増の3億400万ドルでした。総支出が2ヵ月連続でプラスになったのは、2015年11月以来初めてのことです。

NPD は Wii U の失敗が、米国ゲーム市場が2年連続で縮小し続けた要因の1つであると指摘。Nintendo Switch で任天堂が復帰したことで、市場には3社のコンソールがそれぞれ存在感を示す形となり、少なくとも据置向けのソフト売上に関しては、再び成長軌道に乗ることができるのではないかと予測しています。

ハード:1位2位を任天堂が独占

前年同月比で37%増の1億9500万ドルを達成したハードウェア市場を牽引したのは、任天堂が報告しているとおり28万台を販売した Nintendo Switch でした。加えて2位には、惜しまれつつ生産完了がアナウンスされた「NES Classic (ミニファミコン)」が入り、任天堂がハード市場を牽引。4月のハード売上高としては2011年以降で最も大きな月となりました。

ソフト:マリオカート、ペルソナ、ゼルダが牽引

ソフトウェアの方では、2日間で46万本以上を販売した『マリオカート8 デラックス』が首位。2位にはアトラスの『ペルソナ5』が入りました。『ペルソナ5』はシリーズで最も勢いのある初月売上を記録しており、その規模(金額ベース)はこれまでトップだった『ペルソナ4』の5倍以上に達しているということです。

3位は2ヶ月目の『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』が入りました。これにより、日本メーカーのタイトルがトップ3を独占。しかもこれら3タイトルには、デジタルチャンネルの販売分が含まれていません。

Ubisoft も好調を維持。4月は5位に入った『Tom Clancy’s Ghost Recon: Wildlands』は、これまでのところ2017年のトップセラータイトル。同じく Ubisoft の『For Honor』は2017年の年間2位につけています。

その他『Call of Duty』シリーズでは直近タイトルの『Infinity Warfare』を、2012年発売の『Blak Ops II』が上回り10位に入りました。この4月に Xbox 360 タイトルを Xbox One 上で遊べる下位互換ラインナップに加わったことで急上昇を見せました。

2017年4月 US 月間チャート トップ20

  1. マリオカート8 デラックス*
  2. ペルソナ5*
  3. ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド*
  4. MLB 17: The Show
  5. Tom Clancy’s Ghost Recon: Wildlands
  6. Grand Theft Auto V
  7. Mass Effect: Andromeda
  8. NBA 2K17
  9. Overwatch**
  10. Call of Duty: Black Ops II
  11. Call of Duty: Infinite Warfare
  12. Horizon: Zero Dawn
  13. LEGO City Undercover
  14. キングダム ハーツ HD 1.5+2.5 リミックス
  15. Lego Worlds
  16. Tom Clancy’s Rainbow Six: Siege
  17. Battlefield 1
  18. For Honor
  19. Nier: Automata (ニーア オートマタ)
  20. Minecraft

* デジタル販売を含まず
** Battle.net の売上を含まず

Xbox One チャート トップ10

  1. Tom Clancy’s Ghost Recon Wildlands
  2. Mass Effect: Andromeda
  3. Grand Theft Auto 5
  4. Overwatch
  5. Forza Horizon 3
  6. NBA 2K17
  7. Call of Duty: Infinite Warfare
  8. Lego Worlds
  9. Tom Clancy’s Rainbow Six: Siege
  10. For Honor

PlayStation 4 チャート トップ10

  1. ペルソナ5*
  2. MLB 17: The Show
  3. Tom Clancy’s Ghost Recon: Wildlands
  4. Horizon Zero Dawn
  5. Grand Theft Auto V
  6. キングダム ハーツ HD 1.5+2.5 リミックス
  7. Mass Effect: Andromeda
  8. NBA 2K17
  9. Call of Duty: Infinite Warfare
  10. Overatch

Nintendo Switch チャート トップ10 (デジタルを含まず)

  1. マリオカート8 デラックス
  2. ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド
  3. LEGO City Undercover
  4. 1-2-Switch (ワンツースイッチ)
  5. ぷよぷよテトリス
  6. スーパーボンバーマンR
  7. The Binding of Isaac Afterbirth+
  8. Just Dance 2017
  9. Skylanders Imgainators

携帯機 チャート トップ10 (デジタルを含まず)

  1. マリオスポーツ スーパースターズ
  2. ポケットモンスター サン
  3. ポケットモンスター ムーン
  4. スーパーマリオメーカー for Nintendo 3DS
  5. ポチと! ヨッシー ウールワールド
  6. 大乱闘スマッシュブラザーズ for Nintendo 3DS
  7. マリオカート7
  8. ゼルダの伝説 時のオカリナ 3D
  9. スーパーマリオ 3Dランド
  10. New スーパーマリオブラザーズ2

2017年 年間ランキング(〜4月)

  1. Tom Clancy’s Ghost Recon: Wildlands
  2. For Honor
  3. ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド
  4. Horizon Zero Dawn
  5. Mass Effect: Andromeda
  6. バイオハザード7 レジデント イービル
  7. Grand Theft Auto V
  8. NBA 2K17
  9. Call of Duty: Infinite Warfare
  10. MLB 17: The Show

周辺機器・アクセサリ:プロコンが売上増に貢献

新ハードに引っ張られる形で売上が回復している周辺機器・アクセサリ。コントローラーでは「Nintendo Switch Pro コントローラー」が4月の販売1位となり、同部門の売上増に貢献。コントローラーの販売は前年同月比で9%増加したそうです。プリペイドカードなども含めた部門全体の売上高は4%増の1億2600万ドルでした。

2017年4月 米ゲーム小売市場規模

  • ハードウェア:1億9500万ドル(+37%)
  • ソフトウェア:3億400万ドル(+6%)
  • PCソフト:1100万ドル(▲57%)
  • 周辺機器・アクセサリ:1億2500万ドル(+4%)
  • 総売上高:6億3600万ドル(+10%)

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