ゲームフリークは『ポケモン』シリーズを超えるタイトルを生み出そうとしている


 

『ポケットモンスター』シリーズ本編の開発元として知られるゲームフリークですが、近年はオリジナルタイトルの開発にも力を入れています。『リズムハンター ハーモナイト』や『ソリティ馬』『TEMBO THE BADASS ELEPHANT』『GIGA WRECKER』といったオリジナルタイトルがリリースされています。

これらはゲームフリーク内の「Gear Project」(ギアプロジェクト)と呼ばれる取り組みから生まれたもの。ポケモンシリーズからいったん離れて別のプロジェクトに向かうことでリフレッシュして主力の開発に戻ることができる上、そこで得た新しい経験をポケモンシリーズに還元できるというメリットがあります。

「ギアプロジェクト」の誕生にともない、ゲームフリークの開発部は「ギアプロジェクト」に特化した新規IP開発を任される開発一部とポケモンシリーズを担当する開発二部からなる開発本部体制へと移行。ギアプロジェクト特化部署が前に来ているこれはゲームフリークという会社が現在、ポケモン全般の開発よりもギアプロジェクトを優先していることを意味するとゲームフリークの尾上将之氏は語ります。

ギアプロジェクトから『ポケモン』と並ぶ、あるいはそれ以上のものを生み出そうと取り組んでいると。

「僕たちはいつも『ポケモン』と同等あるいはそれ以上にエキサイティングなものを作ろうと努力し続けています」

開発一部と開発二部は断絶されているわけではなく互いにやりとりがあり、チームが混ざり合うことで相乗効果が得られるとのこと。ギアプロジェクトで得た経験は開発一部内に閉じているのではなく、ゲームフリーク全体に還元され成長につながっているのだそう。2016年には新たに研究開発部も立ち上げられ、ゲームフリークの技術力を支えています。

尾上氏は『GIGA WRECKER』ではディレクターを担当。ポケモンシリーズ開発では多くいるプログラマーの中のひとりですが、ディレクターを経験することでゲームをより魅力的にする方法や親しみやすくする方法、加えてマーケティングなども学ぶことができたといいます。プログラマーであるだけでは得られない経験をすることでクリエイティビティが高まり、そのノウハウを、今度はポケモンプロジェクトに還元。ギアプロジェクトとポケモン開発によい相乗効果があるようです。現在、尾上氏は『GIGA WRECKER』に取り組みながら、別のプロジェクトも担当しています。刺激的でやりがいもあるとのこと。

『ポケモン』シリーズ本編だけでなく「ギアプロジェクト」から生み出されるゲームフリークの新規タイトルにも注目です。

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