“オリジナルタイトルの開発にチャレンジし続けることは非常に重要です”
ゲームフリークといえば『ポケットモンスター』シリーズ本編を手がけることで知られており、最も成功したフランチャイズであるわけですが、ポケモン専業というわけではありません。ゲームフリークは以前から現在にいたるまでポケモンにとどまらないオリジナルタイトルも手掛けていて、今後もオリジナルタイトルにチャレンジしていく計画のようです。小規模なプロジェクトだけでなく、ポケモンクラスの大規模プロジェクトも可能性があるといいます。
新たな経験をもたらす Gear Project
ゲームフリークといえばポケモン。この認識は揺るぎないところですが、開発会社として巨大すぎる IP にしばられるジレンマでもありました。そこでゲームフリークには、スタッフがポケモン一辺倒になってしまわないよう、開発の閑散期にオリジナルのゲームアイディアを提案できる「Gear Project」(ギアプロジェクト)という取り組みが用意されています。
クリエイターたちは一時ポケモンシリーズから離れることでリフレッシュして主力の開発に戻ることができ、新たな経験を還元できる、というものです。Gear Project タイトルには『リズムハンター ハーモナイト』や『TEMBO THE BADASS ELEPHANT』『GIGA WRECKER』などがあり、『ソリティ馬』もそのひとつ。
今後もオリジナルタイトルを開発
Videogames Chronicle との『ソリティ馬 Ride On!』に関する インタビューの中で、今後のオリジナルタイトルについて訊かれたゲームフリークの斉藤優史氏。『ソリティ馬 Ride On!』が成功したら、別の Gear Project タイトルのリメイクが行われるのでしょうか。巨大化するポケモンプロジェクトに注力?それともまた別のオリジナルタイトルを?
「ゲームフリークにとって、オリジナルタイトルの開発にチャレンジし続けることは非常に重要です」と斉藤氏。ゼロからゲームを作って世に出し、良い評価を得ることはクリエイターにとって大きなモチベーションになるし、会社の成長につながるという意味でも非常に意義あることだといいます。
今のところ Gear Project タイトルは比較的小規模なプロジェクトとなっていますが、オリジナルタイトルの開発は小規模に限定されているわけではありません。
斉藤氏によるとオリジナルゲームを担当する部署を立ち上げた10年前の時点ではポケモン開発と並行してプロジェクトが走っていたために、オリジナルゲームの開発に集中することができませんでした。しかし今では外部の企業とも連携して、同じような規模のプロジェクトを同時に進めていく試みがはじまっています。
「僕らはポケモンシリーズのように世界中から愛されるタイトルを Gear Project から生み出したいと考えているんです」