カプコンの決算発表の中で報告された、2017年3月期に発売予定のミリオン級3本(『モンスターハンター』関連で200万本、その他が400万本&200万本クラス)は、そのいずれも現時点で未発表のタイトルであることが明らかになりました。
発表済みのタイトルに加えて、大型タイトルを発売予定
辻本春弘社長の説明によると、2017年3月期の主要タイトル販売計画にある「モンスターハンター関連タイトル」「その他大型タイトル1」「その他大型タイトル2」は、すでに発表済みの『モンスターハンターストーリーズ』『逆転裁判6』『バイオハザード アンブレラコア』等に加えて、それぞれ1作ずつ発売する予定。
現時点では営業上の都合により、全てのタイトルラインナップをお伝えしていませんが、公表済みである『モンスターハンターストーリーズ』、『逆転裁判 6』、『バイオハザード アンブレラコア』などのタイトルに加え、モンスターハンター関連で 200 万本クラスのタイトルを 1 本、そのほかに 400 万本クラス、200 万本クラスの新作大型タイトルそれぞれ 1 本を投入する予定です。
via: 代表取締役社長 辻本 春弘 説明要旨
主力タイトルは基本的に下期の発売を想定しているということで、最大商戦期であるホリデーシーズンを中心に投入されると思われます。
また国内向けが『モンハンクロス』の反動減で減少を見込むなか、海外では大型タイトルの発売で販売増を見込んでいることから、海外人気の高いシリーズの新作、あるいは新規IPを投入予定であることが分かります。
400万本クラスの大型タイトルは長期的な収益寄与を見込む
「400万本クラスの大型タイトル」に関してはもう1つ。質疑応答の中で、家庭用ゲームも売り切りから継続ビジネスに移行しているとして、来期以降も“長期的な収益寄与を見込んでいる”との回答。何らかの課金要素が含まれる可能性が示唆されました。
→400万本を狙う「その他大型タイトル1」と200万本を狙う「その他大型タイトル2」は、『バイオハザード7』『デッドライジング4』であることが明らかになりました。
モンハン関連タイトルは新作?それとも海外版『MHX』?
「モンハン関連タイトル」については、『モンスターハンタークロス』の海外版『Monster Hunter Generations』の欧米発売日が2016年7月15日に決定しており、新作ではなくこれを指している可能性も。
前作『Monster Hunter 4 Ultimate』は欧米で100万本を突破するヒットを記録。評判も上々でした。そこから遊びやすくなった新作で、さらなる海外人気獲得を目指すシナリオもありそう。海外販売分と、国内のリピート分を合わせて200万本を達成できれば、シリーズ初の500万本が見えてきます。
国内向けには、今年はまずクロスメディア展開もある『モンスターハンター ストーリーズ』をしっかり売って、ファン層拡大を目指していくのではないかなと。
「モンスターハンター関連で200万本クラスのタイトルを1本」、そのほかに「400万本クラス、200万本クラスの新作大型タイトルそれぞれ1本を投入する予定」と表現が若干異なっているのも気になる部分です。