バンダイナムコホールディングスが5月9日にhsっ票した2018年3月期の通期決算は、売上高が前期比9%増の6783億円、営業利益が19%増の750億円、経常利益が19%増の754億円、純利益が23%増の541億円でした。純利益は2期連続で過去最高を更新しています。
家庭用ゲーム・スマホゲームが好調
売上高全体の6割程度を占めている、ゲームを含む「ネットワークエンターテインメント事業」の売上高は14%増の4060億円。セグメント利益は25%増の524億円でした。
家庭用ゲームの売上高は14%増の984億円。ネットワークコンテンツは26%増の1996億円でした。19年3月期は家庭用ゲームで900億円、ネットワークコンテンツで1900億円を見込んでいます。
家庭用ゲームの販売数量は、グループ合計で2887万本。日本で395万本、歩億米で1102万本、ヨーロッパで1389万本でした。
ドラゴンボールがガンダムを抜いて1位、妖怪ウォッチは姿を消す
IP 別売上高を見ると、『ドラゴンボールZ ドッカンバトル』が世界的なヒットとなるなど好調で、979億円を販売した『ドラゴンボール』が683億円の『機動戦士ガンダム』を抜いて1位。
この2大 IP は他 IP から頭一つ抜けた存在となっていて、19年3月期も『ドラゴンボール』は800億円、『機動戦士ガンダム』は740億円を見込んでいます。『ドラゴンボール』はビデオゲームも数百万本級のヒットを期待できるシリーズに成長しているので、まだしばらくはガンダムとのツートップを維持していけそうです。
一方で、14年から15年にかけて社会現象となるほどのブームを巻き起こした『妖怪ウォッチ』が、ここでリストから姿を消しました。アイカツは36億円なので、『妖怪ウォッチ』はこれ以下ということになります。
『妖怪ウォッチ』は大ブームとなった2014年3月期、552億円を販売して『機動戦士ガンダム』に次ぐ2位の規模でした。翌年度も329億円を販売。しかしブームが落ち着くと2017年3月期は104億円と急落。バンダイナムコは同IPに対して18年3月期は63億円を見込んでいましたが、第3四半期までの売上高は32億円にとどまっていました。
2019年3月期は売上高6500億円(▲4%)、営業利益600億円(▲20%)、経常利益610億円(▲19%)、純利益430億円(▲21%)と減収減益予想。