バンダイナムコホールディングスが7日に発表した2018年3月期の第2四半期決算(4-9月)は、スマホ向けゲームアプリなどネットワークコンテンツが国内外で好調に推移したことなどにより、当初予想から上振れして着地。
売上高は予想と比較して5%増の3088億円(前年同期比+5%)、営業利益は29%増の349億円(▲10%)、経常利益は30%増の357億円(▲7%)、純利益は41%増の282億円(▲7%)でした。
家庭用ゲームやスマホ向けコンテンツを含むネットワークエンターテインメントは唯一増収となった部門。売上高は14%増の1903億円、セグメント利益は7%増の258億円でした。スマホ向けでは『ドラゴンボールZ ドッカンバトル』や『ワンピース トレジャークルーズ』などが貢献。家庭用ゲームでは『TEKKEN(鉄拳) 7』が欧米を中心に人気となりました。
スマホを含むネットワークコンテンツの売上高は36%増の983億円。家庭用ゲームは18%減の386億円でした(2017年3月期Q2までの家庭用ゲームには一部家庭用ゲーム関連のグッズ・ライブ売上等を含む)。
家庭用ゲームソフトの販売本数は1102.3万本。投入タイトル数はグループ合計100本と前期の68本から増加していますが、セールスは特に最大市場のアメリカで伸び悩みました。
トイホビー事業は5.5%減の981億円、セグメント利益は37%減の56億円と苦戦。映像音楽プロデュース事業も昨年ヒットした映画『ガールズ&パンツァー(ガルパン)』の反動減により売上高が15%減の234億円、セグメント利益は32%減の55億円となっています。物流や印刷、その他管理業務等を行っている会社から構成される、グループサポート関連業務の売上高は1%減の129億円、セグメント利益は63%減の2億円でした。
一番人気はガンダムを抑えたドラゴンボール
4-9月の IP 別売上高を見ると、最も人気だったのは『ドラゴンボールZ ドッカンバトル』がヒットしている『ドラゴンボール』でした。327億円の『機動戦士ガンダム』を100億円以上上回る431億円を売り上げ、市場規模は前年同期の2倍以上に拡大しています。『ドラゴンボール』は通期でも『ガンダム』を上回る見込みです。
3位は144億円の『ワンピース』、4位は102億円の『スーパー戦隊(Power Rangers) 』でした。『仮面ライダー』(+27%)や『NARUTO』(+200%)『ウルトラマン』(+63%)は前年同期と比べて市場規模が拡大。一方で『妖怪ウォッチ』は65%減の21億円にまで縮小しています。