任天堂の24年4-12月は減収減益、スイッチ販売1000万台割れ


 

任天堂は2025年2月4日、2025年3月期第3四半期決算を発表。売上高は31%減少し9,562億円、営業利益は47%減少し2,475億円(営業利益率も33%→26%に低下)、経常利益は42%減少して3,271億円、純利益は42%減少して2,371億円でした。

主力の家庭用ゲーム機 Nintendo Switch が発売8年目を迎えてライフサイクルの最終盤にあり、今期は有力タイトルに乏しいこと、またすでに次世代機の投入が予告されていることもあり、4〜12月としては品薄だった初年度を除けば初めて本体の販売台数が 1,000 万台を下回り、954万台にとどまりました。前期と比べ30%以上の減少です。

ソフトの販売本数も24%以上減少して1億2,398万本でした。

任天堂Q3決算

今期最も売れたのは『マリオパーティ』シリーズ最新作の『スーパー マリオパーティ ジャンボリー』。617万本を販売して堂々の1位となりました。スイッチで3タイトル目となるマリパシリーズですが、『スーパー マリオパーティ ジャンボリー』は発売後11週間の全世界累計セルスルー(実売)が560万本と最大。好調なスタートを切っています。

その他新作では『ゼルダの伝説 知恵のかりもの』が391万本(セルスルー340万本)、『マリオ&ルイージRPG ブラザーシップ!』が184万本(セルスルー140万本)となりました。

また『ペーパーマリオRPG』は206万本、『ルイージマンション2 HD』も180万本を販売しています。

旧作では『マリオカート8 デラックス』が 538 万本を販売。海外ではホリデー商戦期向けに本体同梱セットも投入されているとはいえ、スイッチ1年目のソフトがまだこの売れ行きです。

ミリオンセラータイトルリスト

  • スーパー マリオパーティ ジャンボリー – 617万本(海外164万本 / 海外453万本)
  • マリオカート8 デラックス – 538万本(日本 : 61万本 / 海外 : 477万本) / 累計: 6735万本
  • ゼルダの伝説 知恵のかりもの – 391万本(日本 : 72万本 / 海外 : 319万本)
  • Nintendo Switch Sports – 263万本(日本 : 43万本 / 海外 : 220万本) / 累計: 1574万本
  • あつまれ どうぶつの森 – 208万本(日本 : 53万本 / 海外 : 155万本) / 累計: 4744万本
  • スーパーマリオブラザーズ ワンダー – 207万本(日本 : 25万本 / 海外 : 182万本) / 累計: 1551万本
  • ペーパーマリオRPG – 206万本(日本 : 44万本 / 海外 : 162万本)
  • マリオ&ルイージRPG ブラザーシップ! – 184万本(日本 : 29万本 / 海外 : 155万本)
  • ルイージマンション2 HD – 180万本(日本 : 32万本 / 海外 : 159万本)
  • 大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL – 166万本(日本 : 45万本 / 海外 : 121万本) / 累計: 3588万本
  • ポケットモンスター スカーレット・バイオレット – 146万本(日本 : 40万本 / 海外 : 106万本) / 累計: 2638万本
  • スーパーマリオ オデッセイ – 109万本(日本 : 14万本 / 海外 : 95万本) / 累計: 2904万本

Nintendo Switch 本体は954万台を販売。品薄だった初年度を除けば、4〜12月としては最も少ない売れ行きとなりました。累計販売台数は1億5086万台と、ついに1億5000万台を突破。

任天堂は現在の販売動向を踏まえ、通期の販売目標をもう一段引き下げて1100万台としています(変更前は1250万台。期初の目標は1350万台)。

ソフトウェアは1億2398万本。こちらも通期販売目標を引き下げて1億5000万本としています(変更前は1億6000万本。期初の目標は1億6500万本)。累計販売本数は13億5980万本。

通期業績予想を下方修正

第3四半期までの販売状況や今後の見通しを踏まえ、通期の業績予想も下方修正。売上高は前回発表予想から7%減少して1兆1900億円、営業利益は同22%減の2800億円、経常利益は同12%減の3700億円、純利益は同10%減の2700億円となる見通し。なお想定為替レートも変更されており、1ドル140円だったのが150円となっています。ユーロは変更なく1ユーロ155円。想定為替レートの見直しも、通期業績予想の変更に影響しているとのこと。

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