カプコンが2021年5月10日に発表した2021年3月期通期の連結業績は、発売早々に世界出荷 400 万本を達成するなど想定以上の伸びを示した『モンスターハンターライズ』をはじめとする大型タイトルや、利益率の高いリピートタイトルが貢献し、全ての利益項目で 4 期連続の過去最高益となりました。
売上高は前期比17％増の954億円、営業利益は52％増の346億円、経常利益は52％増の348億円、純利益は56％増の249億円でした。
- 売上高 : 953億800万円（前期比+16.8%）
- 営業利益 : 345億9,600万円（+51.6%）
- 経常利益 : 348億4,500万円（+51.8%）
- 純利益 : 249億2,300万円（+56.3%）
家庭用ゲームを含む主力のデジタルコンテンツ事業が売上高26％増の753億円と好業績を牽引。営業利益は53％増の370億円でした。営業利益率は49.1％に達しています。
期末の3月発売ながら発売早々に世界出荷 400 万本を達成した『モンスターハンター』シリーズ最新作の『モンスターハンターライズ』や、累計 390 万本を突破した『バイオハザード RE:3』、旧作では『モンスターハンターワールド：アイスボーン』や『バイオハザード RE:2』といった人気タイトルのリピート販売も好調でした。
- モンスターハンターライズ 480万本
- バイオハザード RE:3 390万本
- モンスターハンター：ワールド 累計1,710万本
- バイオハザード7 レジデント イービル 累計900万本
- バイオハザード RE:2 累計780万本
モバイルでは日本国内で『ロックマンX DiVE』のサービスを開始したほか、協業タイトル『街霸：対決（ストリートファイター：デュエル）』の中国でのサービス開始に伴うライセンス収益が利益に貢献しています。
その他の事業では、緊急事態宣言にともなう休業等、新型コロナの影響を受けたアミューズメント施設事業の売上高が前期比18％減の99億円、営業利益が88％減の1億円と厳しい結果に。一方、アミューズメント機器事業の方では『モンスターハンター：ワールド』が好調に推移したほか、『リングにかけろ１ ワールドチャンピオンカーニバル編』や『バイオハザード7 レジデント イービル』が収益を下支えし、売上高9％増の71億円、営業利益15％増の25億円となりました。
グッズ販売やeスポーツなどを含むその他事業の売上高は1％増の30億円、営業利益は81％増の10億円となりました。
2022年3月期の見通し
2022年3月期は売上高5％増の1,000億円、営業利益420億円（+21％）、経常利益420億円（+21%）、純利益300億円（+20%）に設定。
デジタルコンテンツ事業では『モンスターハンターライズ』や『バイオハザード RE:3』をはじめとするリピートタイトルの販売を促進していくほか、『バイオハザード』シリーズ最新作の『バイオハザード ヴィレッジ』や『モンスターハンターストーリーズ2 〜破滅の翼〜』など大型新作タイトルを発売します。
