【カプコン】23年3月期は『モンハンライズ:サンブレイク』と新作大型タイトルで1,000万本計画、6期連続の最高益を目指す


モンスターハンターライズ:サンブレイク

 

カプコンは2022年5月11日、過去最高となった2022年3月期の通期決算を発表。売上高は3期ぶりに1,000億円の大台を突破し1,100億5,400円(前期比+15.5%)、営業利益は429億900万円(+24.0%)、経常利益は443億3,000万円(+27.2%)、純利益は325億5,300万円(+30.6%)でした。主力シリーズの新作タイトルや利益率の高いリピート販売が好調だったほか、為替の影響も寄与しました。

過去最多販売本数を達成

家庭用ゲームを含む主力のデジタルコンテンツ事業の売上高は875億3,400万円(+16.2%)、営業利益は453億5,900万円(+22.6%)。営業利益率は5割を超える51.8%。年間の販売本数は前期の 3,010 万本を上回る過去最多の 3,260 万本を達成しました。

新作では『バイオハザード』シリーズ最新作の『バイオハザード ヴィレッジ』が世界 610 万本を販売したほか、『モンスターハンター』派生RPGシリーズの新作『モンスターハンターストーリーズ 2 〜破滅の翼〜』が 150 万本を突破。

また『モンスターハンターライズ』は Steam 版発売で活性化し 410 万本を販売しています(累計900万本を突破)。この他、2019 年発売の『モンスターハンターワールド:アイスボーン』や、2017 年発売の『バイオハザード 7 レジデント イービル』など、シリーズの過去タイトルも販売本数が伸長し、業績に貢献しました。『バイオ7』は6期連続で年100万本を突破。ロングセラーとなっています。

実際、3,260 万本のうち、新作の販売本数は 860 万本なのに対し、前期までに発売の旧作の販売は 2,400 万本。デジタル市場の拡大や継続的なテコ入れにより、以前よりも長期に売れるようになっています。販売形態もダウンロード販売が 2,460 万本と全体の 75% 以上を占めています。

その他のセグメントでは、コロナによる制限がやわらいだアミューズメント施設が売上高25.7%増の124億400万円、営業利益336.8%増の6億5,200万円。アミューズメント機器が18.9%減の57億4,900万円、営業利益2.5%減の23億4,800万円。ライセンスやeスポーツを含むその他事業が43.4%増の43億6,600万円、営業利益53.7%増の15億1,700万円でした。

セグメント別売上高・営業損益

  • デジタルコンテンツ : 875億3,400万円(+16.2%) / 453億5,900万円(+22.6%)
  • アミューズメント施設 : 124億400万円(+25.7%) / 6億5,200万円(+336.8%)
  • アミューズメント機器 : 57億4,900万円(▲18.9%) / 23億4,800万円(▲2.5%)
  • その他 : 43億6,600万円(+43.4%) / 15億1,700万円(+53.7%)

2023年3月期 : 10期連続の営業増益と6期連続の最高益を目指す

2023年3月期も引き続き好調な業績を見込むカプコン。売上高1,200億円、営業利益480億円、経常利益480億円、純利益345億円と、2期連続の売上高1,000億円突破、10期連続の営業増益、6期連続の最高益を目指します。

新作タイトルで1,000万本販売を目指す

PCを含む家庭用ゲームは販売本数 3,700 万本の計画。『モンスターハンターライズ』の超大型有料拡張コンテンツである『モンスターハンターライズ : サンブレイク』を2022年6月30日に発売するほか、新作大型タイトルを発売予定。新作のみで 1,000 万本販売を目指します。

関連キーワード

この記事をシェアする