カプコンが 8 月 3 日に発表した 2021 年 3 月期の第 1 四半期決算(2020 年 4 月 1 日〜6 月 30 日)は、4 月に世界発売した『バイオハザード RE:3』が堅調に推移して 270 万本を突破したほか、リピートタイトルのダウンロード販売の拡充により、増収増益となりました。
売上高は前年同期比 32% 増の 237 億円、営業利益は 39% 増の 107 億円、経常利益は 38% 増の 106 億円、四半期純利益は 44% 増の78 億円と、第1四半期決算として、売上高および全ての利益項目で過去最高を達成しました。
新型コロナウイルス感染拡大の影響により、アミューズメント施設は店舗の休業等を余儀なくされました。事業売上高は 56% ダウンの 12 億円、営業損益は 6 億円の赤字(前年同期は3億円の黒字)でした。同様にアミューズメント機器も大きく売上を落としています。
一方で、家庭用ゲームを含む主力のデジタルコンテンツ事業は近年力を入れているデジタル販売の強化が実を結んだ格好。4 月発売のバイオハザードシリーズ新作『バイオハザード RE:3』が堅調に推移したほか、既発売タイトルである『モンスターハンターワールド:アイスボーン』や『バイオハザード RE:2』がリピート販売で売上を伸ばしました。
『モンスターハンターワールド:アイスボーン』は累計 580 万本を突破、『モンスターハンター:ワールド』は累計 1,600 万本を突破しています。
これらの結果、デジタルコンテンツ事業の売上高は前年同期と比べ 54% 増の 215 億円、営業利益は 53% 増の 118 億円となりました。営業利益率は 0.3 ポイントダウンしましたが 55% と高水準を保っています。
売上高の内訳は、パッケージ販売が60億円、デジタルが143億円、モバイルが11億円。
販売本数は920万本でした。うち海外が810万本を占めています。DL販売は735万本。旧作は660万本でした。
カプコンの主要IPの累計販売本数
- バイオハザード : 1 億 300 万本
- モンスターハンター : 6,400 万本
- ストリートファイター : 4,500 万本
- ロックマン : 3,600 万本
- デビルメイクライ : 2,200 万本
- デッドライジング : 1,400 万本