米Activision Blizzardが発表した2018年通期の業績は、売上高が75億ドルで前年を7%上回りました(うちデジタル経由の売上高は57億9000万ドル)。純利益は前年比564%増の18億ドルで、1株あたり利益は1.99ドル上昇し2.35ドルでした。

2018年は当初予想を上回ったActivision Blizzardですが、『Destiny』シリーズのデベロッパーBungieの独立やBlizzardの人気タイトル『Overwatch』『Hearthstone』等が落ち着いてきたこともあって2019年の見通しは厳しく、売上高予想を60億ドルまで引き下げています。

また噂となっていたレイオフの実施が発表。人員削減は全従業員9,600名の8%、800名近い数に及ぶことが明らかになりました。対象は非開発部門が中心となるそうです。

レイオフに踏み切った一方で、主力タイトル群の開発力は強化していきます。『Call of Duty』や『Overwatch』『Warcraft』『Hearthstone』『Diablo』『Candy Crush』のチームを、2019年は約20%ほど拡大させます。開発チームの拡大はプロジェクトの優先順位の見直しや上記レイオフにより実現できる見通しとのこと。

グループ全体で月間3億5600万ユーザーを抱え、『Call of Duty』『Overwatch』『Warcraft』『Hearthstone』『Diablo』『Candy Crush』など人気タイトルを多数保有するActivision Blizzard。ですが、バトルロワイヤルジャンルやF2P(フリー・トゥ・プレイ、基本プレイ無料)型ゲームが家庭用ゲームで盛り上がりを見せているように、競争はますます激しく、新たなトレンドが生まれ、最大手の一社であっても変化を迫られています。

2018年のハイライト

Activision

月間ユーザー数は5,300万人(10-12月)。第4四半期の売上高は14億1000万ドルで前年同期比6%増。営業利益は14%増の7億2,300万ドルでした。年間の営業利益は10億1100万ドルで過去最高となりました。

『Call of Duty』は2018年、家庭用ゲーム機向けで最も売れたフランチャイズとなり、ここ10年で9度のナンバーワンを達成。新作『Call of Duty: Black Ops 4』は『Call of Duty: Black Ops 3』を上回る売れ行きで、とくにPC版は『CoD: BO3』の3倍のペースで売れています。

ダウンロード比率も高まっています。『CoD: BO4』の本編ダウンロード比率は、コンソール版で40%強。『Call of Duty: WWII』が約30%だったのに対して10ポイント伸びています。

第4四半期に発売した『Spyro Reignited Trilogy』(『スパイロ・ザ・ドラゴン』シリーズ3作品を収録したリマスター版)は好調な出足。2017年に発売した『Crash Bandicoot N. Sane Trilogy』(『クラッシュ・バンディクー ブッとび3段もり!』)は、Nintendo SwitchやXbox Oneなどへ対応ハードを拡大し累計1,000万本を突破しました。

Blizzard

10-12月の月間ユーザー数は『Overwatch』や『Hearthstone』の安定した人気に支えられ3,500万人を獲得。『World of Warcraft』は予想された通り減少しています。売上高は15%増の6億8,600万ドル、営業利益は51%増の2億4,100万ドルでした。

中国におけるゲーム販売網強化のため、NetEase との合弁事業を2023年1月まで拡大しています。

King

『Candy Crush』を擁するKingの月間ユーザー数は、『Candy Crush Friends Saga』のローンチもあって2億6,800万人。第4四半期の売上高は5%増の5億4,300万ドルでした。営業利益は28%増の2億700万ドルでした。

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