Appleが現地時間26日に発表した2016年Q3(4-6月期)決算は、売上高が前年同期比15%減の423億5800万ドル、純利益は27%減の77億9600万ドルでした。iPhoneの販売が落ち込んでいることや、地域別売上では3割以上ダウンした中国経済の減速が響きました。それでも市場予想を上回る内容で、株価は時間外取引で上昇しているようです。
アップルの売り上げの大半を占める iPhone の販売台数は15%減の4039万9000台。売上高は23%減少して240億4800万ドルでした。4インチモデルの「iPhone SE」が投入されていますが、落ち込みを補えませんでした。iPad は「iPad Pro 9.7インチモデル」を投入も9%減少して995万台。1000万台を割り込みました。ただし販売単価が上がったことで売上高は7%プラスとなっています。Macも販売台数が11%減、売上高13%減となりました。
製品の販売が落ち込む一方で、サービス売上高は好調です。iTunes Store や App Store、AppleCare、Apple Pay、iCloud を含むこの部門の売上高は19%プラスの59億7600万ドルを記録。Q2(1-3月期)に続いて、iPhone に次ぐアップルの売上高2番手となっています。
Apple 2016年度第3四半期(4-6月期) 業績
- 売上高 – 423億5800万ドル(前年同期比▲15%)
- 純利益 – 77億9600万ドル(▲27%)
- 1株当たり利益 – 1.42ドル(▲23%)
各デバイスの販売台数・売上高
- iPhone – 4039万9000台(前年同期比▲15%) / 240億4800万ドル(▲23%)
- iPad – 995万台(▲9%) / 48億7600万ドル(+7%)
- Mac – 425万2000台(▲12%) / 52億3900万ドル(▲13%)
- サービス – 59億7600万ドル(+19%)
*インターネットサービス、AppleCare、 Apple Pay、ライセンシングなど - その他製品 – 22億1900万ドル(▲19%)
*Apple TV、Apple Watch、Beatsプロダクト、iPod、アクセサリなど
地域別売上高
- 米大陸 – 179億6300万ドル(▲11%)
- ヨーロッパ – 96億4300万ドル(▲7%)
- 中華圏 – 88億4800万ドル(▲33%)
- 日本 – 35億2900万ドル(+23%)
- その他アジア太平洋地域 – 23億7500万ドル(▲20%)
Q4(7-9月期)の売上高は455億〜475億ドル予想で、前年と比較して減少する見通し。App Storeとしても記録的な売上になった『ポケモンGO』やその関連アプリが入ってくるサービス関連については、売上高の一層の増加が期待されます。