KDDIは10月10日、こどもの職業・社会体験施設「キッザニア (KidZania)」の企画・運営を行うKCJ GROUPがKDDIグループに加わった(子会社化)と発表しました。KDDIが10月1日付でKCJ GROUPの株式の過半数を取得したことにより、KCJ GROUPはKDDI傘下となりました。
KDDIはKCJ GROUPとの包括的パートナーシップにより、キッザニアを通じたこども達の生きる力を育むための学びの機会と5G、IoTなど先端技術を融合し、こどもの成長における新しい体験価値の共創を進めていくとしています。
KCJ GROUP代表取締役社長兼CEO・住谷栄之資氏は次のように述べています。
「現在、日本は少子高齢化に加え、IT分野における世界大学ランキングの低迷、英語スキルの伸び悩みや海外留学者の減少、さらには体力の低下など、こども達を取り巻く環境において厳しい状況が続いています。このような中KCJ GROUPでは、エデュテインメントをコンセプトにしたキッザニアを企画・運営し、職業・社会体験を通してこども達の『生きる力』を育む事業を行ってきました。
さらに、ますます多様化する社会でこども達が将来活躍できるよう、海外インターンシップ、社会問題研究塾、地方創生などのプログラムも実施しています。このたびトップレベルの情報通信企業であるKDDIとの包括的パートナーシップを通じ、グローバルな視点を活発に取り入れながらより一層多角的に事業を展開することで、次世代を担うこども達の国際社会に貢献できる人材育成を目指してまいります」
KDDI代表取締役社長・髙橋誠氏は次のように述べています。
「KDDIは『豊かなコミュニケーション社会の発展への貢献』を企業理念に掲げ、社会インフラである通信ネットワークの整備をはじめ、お客さまの暮らしを豊かにするさまざまなライフデザインサービスをご提案しております。
5G、IoTなど先端技術の活用により、さまざまな産業が高度化し、新しい価値を創造していく時代に向かうなかで、将来を担うこども達に対する通信事業者の責務は大きいと考えております。
今回の包括的なパートナーシップにより、キッザニアにおける体験とKDDIが有する先端技術を組み合わせることで、こども達が近未来の仕事にワクワクし、楽しみながら学び、生きる力を自ら育むことを強力にサポートしていきます。
今後、既存のキッザニア施設だけでなく、さまざまな地域でエデュテインメントの場を生み出し、持続可能な社会の実現に向け、教育、地方創生などに積極的に貢献していきます」
キッザニアは、こどもたちが憧れの仕事にチャレンジし、楽しみながら社会の仕組みを学ぶことができる職業体験テーマパーク。2006年10月に東京、2009年3月に甲子園(兵庫)を開業し、あわせて約1,700万人の来場者数を誇ります。2020年度を目標に、国内3か所目となる名古屋での開業を計画しているとのこと。
KDDIは通信サービスに加えて、総合ショッピングモール「Wowma!」、生命保険・損害保険・住宅ローンといった金融商品、auでんき、決済、ホームIoTなどau経済圏の拡大に取り組んでいます。