米エレクトロニック・アーツ (Electronic Arts, EA)は9日、『Titanfall』シリーズの開発で知られるデベロッパー Respawn Entertainment の買収で合意したと発表しました。買収額は最大で4億5500万ドル。
Respawn は EA のワールドワイドスタジオに加わり、『Titanfall』フランチャイズの新作や『Star Wars』を題材にした新作ゲーム、VR ゲームプロジェクトに引き続き携わっていくとのこと。
Respawn Entertainment は世界で最も人気あるゲームシリーズの1つである『Call of Duty』を手掛けた Infinity Ward の創業者である Vince Zampella 氏と Jason West 氏によって2010年に立ち上げられた開発スタジオ。EA のパブリッシングで SF シューターの『Titanfall』(2014年)とその続編『Titanfall 2』(2016年)をリリースしており、現在は『Star Wars』タイトルに取り組んでいるとされていました。
パブリッシャーとして、デベロッパーとしてパートナー関係にあった両社ですが、今回の買収で Respawn は正式に EA 傘下に。プレスリリースで両社は今回の買収について、Respawn にとっても EA にとっても、次の大きなステップになるとしています。
今回の契約で EA は現金で1億5100万ドル、4年間の RSU (Restricted Stock Units、制限付き株式) で最大1億6400万ドルを Respawn の従業員に支払います。
RSU は株式を数年に分けてもらえる、ボーナス代わりの仕組みなのだとか。最初は少なく、年々もらえる株式が増えていくので、従業員にとっては会社の評価(=株価)を上げて将来の換金額を増やす、モチベーションになると。会社側としてはその間の従業員の引き止めにもなります。決められた株価で株を買う権利を得るストックオプションとはまた違う制度があるんですね。
加えて EA は最大1億4000万ドルのインセンティブも準備。2022年までのタイトルについて、マイルストーンの達成具合に応じて支払われるということです。