ディー・エヌ・エーは6日、「DeNA ショッピング」事業と、同社グループのモバオクと KDDI が運営する「au ショッピングモール」事業を、KDDI に譲渡すると発表しました。譲渡価格は63億円で、譲渡日は2016年12月28日予定。
譲渡の流れ
譲渡の流れとしては、
- DeNA が子会社として新会社「株式会社 De コマース」を設立。
- 「DeNA ショッピング」と「au ショッピングモール」の両事業を、新会社が吸収分割の方法により承継。
- KDDI は2016年12月28日を目処に、DeNA およびモバオクが保有する De コマースの全株式を取得し、完全子会社化。
事業運営主体を一本化
DeNA と KDDI はこれまで、「au ショッピングモール」事業などの運営を通じてショッピングモール事業で蜜に連携。この分野のさらなる成長のために、より機動的かつ大胆な戦略展開を行うことが必要となり、事業運営主体の一本化が有効であるとの判断から、今回の合意につながったということです。
KDDI は近年、「au WALLET」や「au WALLET Market」を中心とした決済・物販事業を展開するなど、通信分野以外でもサービスを提供。今回のショッピングモール事業取得によって、DeNA がこれまでこの分野で培ってきたノウハウをもとにコマース事業を一層強化し、au経済圏の拡大に向けて取り組んでいくということです。
ちなみに、2016年3月期における「DeNA ショッピング」の売上高は30億5400万円、営業利益は4億9300万円。「au ショッピングモール」の売上高は21億9100万円、営業利益8200万円でした。