DeNA は 2022 年 5 月 10 日、同社が保有する任天堂の普通株式について、半数相当を売却すると発表。11日、これが完了したと発表しました。879,700 株を売却し、売却金額は 496 億円。売却後も DeNA は任天堂の株式 879,700 株を保有します。
今売却するに至った理由について DeNA は「政策保有株式の見直しによる資産効率の向上のため」と説明。DeNA と任天堂は 2015 年 3 月より業務資本提携を結んでおり、この間、ニンテンドーアカウントや任天堂のモバイル事業の立ち上げなど様々なプロジェクトを共同で推進し、信頼関係を構築してきました。半数の株式を売却するものの、今後はこの7年の積み重ねを基盤として、両社間の事業を中心とした関係の強化へと段階を進めていくとしています。
この件について任天堂の古川社長も、質疑応答の中で言及。協業関係に何ら変更はないとした上で、DeNA とは⾮常に深い信頼関係にあり、モバイルアプリの展開やニンテンドーアカウントを中⼼としたオンラインサービスにおいてさまざまな協業をしており、今後も引き続き両社でしっかりと進めていきたいと考えていると説明しています。
任天堂と DeNA は、2015年3月17日に業務資本提携を発表。任天堂の知的財産を活用したスマホアプリの共同開発・運営や新しい会員制サービスの共同開発(現在のニンテンドーアカウント)を目的として結ばれたもので、任天堂が DeNA の発行済株式数の10%(15,081,000 株)を取得。DeNAが任天堂の発行済株式数の1.24%(1,759,400 株)を取得していました。
- DeNA が保有する任天堂株式の半数を売却
- 879,700 株を売却し、売却金額は 496 億円
- 今後も両社の協業関係は変わらない