ディズニーの2016年1-3月決算、『スター・ウォーズ』『ズートピア』のヒットなど映画部門が好調で増収増益


 

ウォルト・ディズニー・カンパニーが10日に発表したQ2(2016年1−3月期)の決算は、映画部門(Studio Entertainment)の好調もあって増収増益を達成しました。『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』や『ズートピア』等のヒットにより、1-3月期の映画部門売上は22%増の20億6200万ドル、営業利益は27%増の5億4200万ドルでした。2015年10月から2016年3月までの上半期の売上高は35%増の47億8300万ドル、営業利益は60%増の15億5600万ドルでした。

ディズニー全体の1-3月期の売上高は4%増の129億6900万ドル、営業利益は10%増の38億2200万ドルでした。半年間の売上高は9%増の282億1300万ドル、営業利益は15%増の80億8900万ドルでした。

主力のメディア・ネットワーク部門は、売上が57億9300万ドルとほぼ横ばいのだったものの、利益は9%アップ。ESPNの広告収入が減少しましたが、製作コストの削減などが成果をあげました。

テーマパーク運営のパーク&リゾート部門は4%増の39億2800万ドル。利益は10%増の6億2400万ドルでした。海外事業の減少分を国内事業で補いました。国内ではリゾート内の消費支出が伸びており、人件費などのコスト増を相殺したということです。海外事業では開園を控える中国・上海のオープニング費用やパリの運営コスト増、香港の不振などにより利益を圧迫しています。

好調だった映画のスタジオ・エンターテインメント部門。22%増の20億6200万ドル、営業利益は27%増の5億4200万ドルでした。為替の影響も一部あったものの、非常に好調でした。主に『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』や『ズートピア』が牽引。前期の『ベイマックス』や『イントゥ・ザ・ウッズ』と比較して良いパフォーマンスを維持しているということです。

家庭用ゲームなどを含むコンシューマー製品&インタラクティブメディア部門は2%減の11億8600万ドル、営業利益は8%減の3億5700万ドルでした。為替の影響もあって利益率が押し下げられたことや既存店売上高の伸び悩み、そして『Disney Infinity』も不振でした。『スター・ウォーズ』関連グッズの人気もあって、ライセンス収入は好調でした。

不振が続いていることで、ディズニーは自社開発である『Disney Infinity』の終了を決断。開発スタジオAvalanche Softwareの閉鎖等により1-3月期に1億4700万ドルの費用を計上しています。

ウォルト・ディズニー・カンパニー 2016年1-3月期 決算

売上高:129億6900万ドル(前年同期比+4%)
セグメント営業利益:38億2200万ドル(+10%)
純利益:21億4300万ドル(+2%)
EPS:1.30ドル(+6%)

セグメント別 売上高・利益

メディア・ネットワーク:57億9300万ドル(▲0%)/22億9900万ドル(+9%)
パーク&リゾート:39億2800万ドル(+4%)/6億2400万ドル(+10%)
スタジオ・エンターテインメント:20億6200万ドル(+22%)/5億4200万ドル(+27%)
コンシューマー製品&インタラクティブメディア:11億8600万ドル(▲2%)/3億5700万ドル(▲8%)

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